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山鹿市役所

山鹿市は、平成17年1月、山鹿市・鹿北町・菊鹿町・鹿本町・鹿央町が合併して誕生しました。 豊かな自然環境のもと、良質な温泉、古代から近代に至る歴史・文化遺産、伝統工芸・芸能、豊富な農林産物などが本市の自慢です。

消防も救急も救助も何でもこなす!~山鹿市消防本部なら何でもできる~

山鹿市役所

2024/08/13

山鹿市消防本部で消防係として勤務する山科さんにお話を伺いました。

誰からも感謝される「消防士」という仕事の魅力や、山鹿市消防本部ならではの強みなど、消防士になりたい方やどの自治体を受験しようか悩んでいる方が知りたい内容が詰まったインタビューとなっています。

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

 

山科:私は生まれも育ちも山鹿市で、高校まで地元で過ごしていました。小さい頃から剣道をしており、大学でも本格的に剣道に打ち込みたいと思ったため、関東の大学に進学しました。大学卒業後、山鹿市消防本部に採用され現在は5年目となります。今は消防係で勤務しています。

 

ーかなり本格的に剣道をされていたのですね。なぜそこから消防士になろうと思ったのでしょうか?

 

山科:小学校時代の剣道の指導者が消防の方だったことから、消防士という職業には昔から漠然とした憧れがありました。剣道の稽古でも月に一度、消防で取り入れているような体力錬成があり、日常的にそんな訓練で体を鍛えているという仕事に興味をもっていましたね(笑)

 

また、私の実家は神社をしているので、大学卒業後は地元に戻ることは決めていたのですが、神社だけで生活が成り立つわけではなく、兼業をする必要がありました。ずっと地元で働く必要があったことから、消防や市役所といった公務が選択肢にあがったのですが、もともと体を動かすことが好きだったことと、幼いころからの憧れもあったことから消防を選びました。

 

剣道の指導者が山鹿市消防本部の方だったので、同じ環境で働きたいという思いもあり、近隣の自治体ではなく山鹿市を受験しました。

私が指導を受けていたころは皆さん30代くらいだったのですが、今ではもう管理職になるような年齢ですね。上司部下という立場にはなったものの、お互い昔のことはよく覚えているので気さくにお話できるような間柄です。

 

ー現在の業務内容について教えてください。

 

山科:私は当直勤務で災害に備えているため、火災、救急、救助等の出動があれば対応します。消防といえば火災のイメージが強いかもしれませんが、救急搬送や救助活動も重要な役割です。

 

また、現場活動に加えて、報告書や資料作成などの事務作業のほか、事業所や学校、保育園などでの避難訓練指導や救急法の支援なども業務の一環です。

 

常に消防車などで災害に立ち向かっているイメージがあるかもしれませんが、消防士は思ったより事務仕事も多いんです(笑)

 

余り事務のイメージがありませんが、現場だけでなく事務処理も業務のうちです。

ー消防士として印象に残っている現場などはありますか?

 

山科:火災も救急も救助も、初めての出動に関しては全て印象に残っていますね。

 

そんな中でも、初めて大きな火災に出動したときのことはとてもよく覚えています。目の前で燃え上っている炎を見て、正直なところ驚きましたし、今からこの火事を消すんだと思ったら訓練とは異なる緊張感や使命感に駆られていました。

 

また、当時私は本署勤務だったのですが、この日はたまたま応援として分署に勤務していました。初めての勤務先というだけで緊張していたのですが、指令がかかったタイミングも夜シャワーを浴びている時だったりと、とにかく初めてが重なりとても焦っていましたね。

 

ーこれまでの消防人生で特に力を注いだことや成果だと感じていることはありますか?

 

山科:消防士としてのキャリアは5年とまだまだ浅いですが、全国消防救助技術大会に出場するため、「ロープブリッジ渡過」の種目に挑戦してきました。山鹿市からは過去に3名が全国大会に出場しているため、先輩方から指導を受けていました。

 

ロープブリッジ渡過:水平に張られたロープ上を渡る競技です

大会に向けた日々の訓練は本当に厳しいのですが、タイムや成績が伸び始めると、自分でも驚くほどの成長を感じ、面白さを実感することができるようになります。訓練の中で全国レベルのタイムを叩き出すことができると、「自分でも全国が狙えるんだ!」と自信にも繋がりますね。

 

今年はついに県大会で1位になり、全国大会への切符を掴むことができました!

 

インタビューの時とは別人のような顔つきです!

ー全国大会とはすごいですね!山科さんにとって、消防士という仕事の魅力ややりがいはどういったところだと思いますか?

 

山科:消防士という仕事の一番の魅力は、誰からも憎まれることなく、とにかく感謝されることだと思っています。現場に行くたびに、住民の方々やそのご家族から直接感謝の言葉をいただけることは、大きな喜びであり、仕事のやりがいに繋がっていますね。

 

また、実は来年度には念願だった救急救命士の学校に入校できることになりました。これは、上司や先輩方が私の希望を汲み取ってくれたおかげです。学んだ知識や技術を活かして、より多くの人を助けることができるようになる。学んだことを誰かの為に活かすことができるのもこの仕事の大きなやりがいだと感じますね。

 

ー採用後に入校する消防学校での生活はいかがでしたか?

 

山科:私もそうでしたが、大学に進学していたり、社会人経験がある人にとっては、消防学校は「こんな場所に来てしまった」という戸惑いを覚えるかもしれません(笑)そのくらい訓練や規律が厳しいというのは確かです。

 

ただ、私の場合は班員に恵まれていたということもあり、とにかく今になってみれば楽しかったという思い出しかないですね!最高の仲間に出会えると思いますよ!

 

ー振り返って「楽しかった」といえる環境は素敵ですね。では、山鹿市消防本部の雰囲気はいかがでしょうか??

 

山科:比較的小さな組織ということもあり、皆が親しみやすく、とても良い雰囲気だと思っています。

消防の仕事は人命に関わることなので、失敗を繰り返したり、自ら学ぼうとしていなければ当然怒られることもありますが、メリハリがあるため常に怖いと思いながら付き合っているような上司はいませんね。

 

オンとオフ、メリハリがしっかりしているのも魅力かもしれないですね

ー山科さんが思う、山鹿市消防本部の強みを教えてください。

 

山科:比較的大きな消防本部であれば、消防隊、救急隊、救助隊と、専属隊に所属することとなりますが、山鹿市消防本部は組織規模の関係上、基本的には専属隊がありません。例えば今日の私の勤務で言うと、消防隊として火災出動をすることもあれば、救急隊として救急車に乗って出動することもあります。

 

他自治体の方からも、色々と経験を積んでいる山鹿市消防本部の職員は、何でも対応できると言われることがあります。これは山鹿市ならではの強みだと思っています。

 

ー山科さんが思い描いていた消防士と今の自分で何かギャップはありますか?

 

山科:思い描いていた消防士は、もっと一日中動き回っていて、訓練や災害出動をしているのかと思っていましたが、先程もお話したとおり事務処理も本当に多いですね。正直言って、消防士になった自分がこんなに事務をするなんて思っていませんでした。

 

災害出動すれば報告書を必ず作成しますし、出動以外でも処理が必要となる事務は多々存在します。 

 

ー消防士を目指す方にメッセージをお願いします!

 

山科:消防士というと、「体力がないと務まらない」というイメージがあるかもしれません。しかし、実際には事務作業も多く、体力だけが全てではありません。もちろん、体力がある方は大歓迎ですが、消防には様々な仕事があり、誰にでも活躍できるフィールドがあります。体力に自信がない方も、気負わずに挑戦してほしいと思っています!

職員インタビュー

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山鹿市は、平成17年1月、山鹿市・鹿北町・菊鹿町・鹿本町・鹿央町が合併して誕生しました。 豊かな自然環境のもと、良質な温泉、古代から近代に至る歴史・文化遺産、伝統工芸・芸能、豊富な農林産物などが本市の自慢です。

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