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平戸市役所

 平戸市は、九州の西、長崎県の北西端に位置し、平戸島、生月島、大島、度島、高島の有人島及び九州本土北西部の沿岸部に位置する田平と周辺の多数の島々で構成されています。  古くから海外貿易が盛んに行われ、中国や朝鮮と深いつながりをもち、奈良、平安時代には遣唐使船の寄港地として、多くの若者が夢とロマンを胸に往来していました。また、1550年にはポルトガル船が入港して貿易がはじまり、これを契機に栄えて「西の都」と呼ばれ、オランダやイギリスなどヨーロッパンの国々の船が行きかう国際貿易港となりました。  現在、平戸市では私たちの郷土に誇りをもち、「夢あふれる 未来のまち 平戸」を未来像として掲げ、市民の誰もがずっと住みたいと思えるまぢづくりに挑んでいます。平戸市ではこのようなまちづくりに一緒に取り組んでくれる職員を募集しています。

ドローンも活用!平戸市を支える土木技術職の挑戦と地域貢献のリアル

平戸市役所

2025/06/23

長崎県平戸市役所で土木技術職として働く片山さんのインタビュー記事です。
民間企業での8年間の勤務を経て、地元である平戸市役所へ転職された片山さん。
民間とは異なる「自治体職員」としての働きがいや、ハードな環境で得た経験が今の仕事にどう活きているのか、詳しくお話を伺いました。

 


ーまずは自己紹介と、これまでの経歴について教えてください。

片山:長崎県平戸市の出身で、地元の工業高校の土木科を卒業しました。卒業後は東京に本社を構える民間建設会社に就職し、そこで8年間、主に鉄道関係の土木工事の監督職として勤務しました。

その後、平戸市役所に入庁し、現在に至ります。

 

ー学生時代から土木の道に進もうと決めていらっしゃったんですか?

片山:いえ、実は全くそんなことはなくて(笑)。高校に入学したのをきっかけに土木の道に進むことになったんです。本当は友達と電気科に行きたかったんですけど、私は落ちてしまって、土木科に入ることになりました。今となってはそれがきっかけでこの仕事に就いているので、不思議な縁ですよね。

 

ー民間企業から公務員を目指されたきっかけは何だったのでしょうか?

片山:一番は「地元である平戸に帰りたい」という気持ちでした。ただ、帰っても仕事がなければ生活できないなと思っていたところに、実家から「市役所で求人が出てるよ」という話を聞いたんです。「じゃあちょっと受けてみようかな」と思ったのがきっかけですね。

正直なところ、それまでは公務員という選択肢は全く頭にありませんでした。高校生の頃は「平戸から出たい」という気持ちが強くて、まずは外の世界で経験を積みたいと考えていたので、民間企業しか見ていなかったですね。

 

 

ー公務員に対して、どのようなイメージをお持ちでしたか?

片山:やっぱり「堅い」というイメージが強かったです。それに、頭が良くないと入れない場所だと思っていたので、「受けてみようとは思うけど、受かるかな…」という不安もありました。難しいというイメージでしたね。

 

ー入庁後、どのようなお仕事を経験されてきたのかを教えてください。

片山:私は1月に入庁し、建設課に配属となりました。最初の3か月は土地の所有者等を調査し、境界と面積を測量する「地籍調査班」に、次の1年間は市道や河川の維持管理等を行う「維持補修班」に所属していました。その後4年間は、「道路建設班」で道路の新設・改良工事の設計から発注、監督業務などを行い、年間で5~6件ほどの工事を担当していました。

現在所属している農林整備課では、農道や林道の維持管理や、維持工事、災害時の農地等の復旧工事などを担当しています。私は主に林道の維持管理を担当していて、工事の発注や災害があった時の測量関係の仕事を行っています。

あと、県の事業の補助的な役割として、山地の崩壊や荒廃を防ぐ「治山施設」の計画、調整なども担当しています。

 

ー1日のスケジュールはどのような感じですか?

片山:日によって様々ですが、例えば今日で言えば、設計図面を作成している時間が多かったです。ドローンで測量したデータを基に図面を起こす作業ですね。また、それに付随する資料作成なども行います。

外出する頻度はそこまで多くないですが、被災した現場の確認に行ったり、林道は荒れやすいので定期的にパトロールに行ったりしています。

窓口対応や電話対応もありまして、農家の方から「田んぼが被災した」とか「田んぼに水が来ない」といった話を受けたり、あとは「山にソーラー施設を建てたい」といった手続きの話まで来たりしますね。

 

 

ー民間企業での経験は、今の仕事にどのように活かされていますか?

片山:前職では鉄道関係の仕事がメインだったので、道路の仕事はほとんど経験がありませんでした。なので、市役所に入ってから道路関係の用語や知識を一から覚えたような感じで、正直なところ、前の仕事の経験が直接的に役立っているかというと、あまりないかもしれません(笑)。

ただ、民間企業での経験があるからこそ、「業者さんの気持ちになって考えられる」という点は、今の仕事にすごく活きていると感じます。

外で働く大変さ、天候に関わらず作業を続けなければならない厳しさ。結局、私たちが図面を書いたとしても、それを受けてくれる業者さんがいなかったら工事は進みません。

そういったことを身をもって経験してきたからこそ、業者さんの立場に立って、円滑に仕事を進めるためのコミュニケーションが取れる。これは、民間企業での8年間があったからこそ得られた、かけがえのない視点だと思っています。

 

ー仕事のやりがいや魅力を感じるのは、どのような時ですか?

片山:民間企業では「作る側」でしたが、今は「図面起こしから」関われるという点に、大きなやりがいを感じています。設計から施工、維持管理に至るまで、事業の上流から下流まで一貫して携われるのは、自治体の土木技術職ならではの魅力だと思います。

 

ー逆に、仕事で大変だったことや苦労したことはありますか?

片山:やはり、用地交渉ですね。特に建設課にいた頃は、住民の方からの要望を受けて道路の改良工事を行うことが多かったのですが、そのためには必要な土地を譲っていただく交渉が必要になることがあります。

もちろん、快く同意いただける方も多くいらっしゃるのですが、中には反対される方もいらっしゃいます。その中で、どうすれば理解を得られるのか、どうすれば工事を進められるのか、その対応に苦労した時期もありました。

 

ー入庁してから、一番印象に残っているエピソードを教えてください。

片山:最近のことなんですが、ドローンを飛ばしたことが一番印象に残っています。昨年、大雨により市内の高越地区の山頂付近で大規模な地すべりが発生したのですが、河川に沿って流れ落ちた大量の土砂によって県道が崩落し、下流の農地も被災しました。人が立ち入れないほどの被災状況だったので、状況を把握するために、導入から間もないドローンを飛ばすことになったんです。

実は、ちょうどその頃にドローン操縦の講習を受けたばかりで、まだ本格的に飛ばした経験はなかったのですが、私が担当することになりました。

実際に飛ばしてみると、今まで人の目線の高さでしか見えなかったものが上空からしっかり捉えられて、被災量などをはっきりと確認できたんです。

その映像があったおかげで、被災状況を正確に把握でき、その後の予算化や発注のための積算作業が素早くできたため、関連して復旧工事を行う県や市の河川担当部署に対して解析データの提供を行ったことで、迅速な復旧対応に繋げることができました。

 

 

ー働きやすさという面ではいかがですか?残業時間やお休みの取りやすさについて教えてください。

片山:残業は、災害などの緊急案件がなければ、月に数時間あるかないかぐらいです。休みに関しても、どの部署でも取りやすい雰囲気で、自分の仕事の進捗に合わせて、比較的自由に休みを取ることができます。

前職では夜勤もあったことを考えると、今の職場は非常に働きやすいですね。

 

ー最後に、これから平戸市を受験される方へメッセージをお願いします。

片山:何よりもまず、「平戸が好き」という気持ちを持っている方に来ていただけたら嬉しいです。地元のために、地域のために何かをやれるというのは、大きな喜びに繋がります。

民間企業で経験を積んできた方であれば、その経験やスキルは必ず市役所の仕事に活かせます。私のように、全く違う分野で働いていたとしても、そこで得た視点や考え方は、必ず新しい価値を生み出す力になります。

そして、これから社会に出る新卒の方々。まだ経験がないことに不安を感じるかもしれませんが、心配はいりません。平戸市役所では、現在の部署であればドローンの免許取得をはじめ、職員のスキルアップを積極的にサポートしてくれる体制が整っていますし、他の部署でも同じように色んな研修を受けることができます。

安心して、新しい一歩を踏み出してほしいと思います。

 

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年6月取材)

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 平戸市は、九州の西、長崎県の北西端に位置し、平戸島、生月島、大島、度島、高島の有人島及び九州本土北西部の沿岸部に位置する田平と周辺の多数の島々で構成されています。  古くから海外貿易が盛んに行われ、中国や朝鮮と深いつながりをもち、奈良、平安時代には遣唐使船の寄港地として、多くの若者が夢とロマンを胸に往来していました。また、1550年にはポルトガル船が入港して貿易がはじまり、これを契機に栄えて「西の都」と呼ばれ、オランダやイギリスなどヨーロッパンの国々の船が行きかう国際貿易港となりました。  現在、平戸市では私たちの郷土に誇りをもち、「夢あふれる 未来のまち 平戸」を未来像として掲げ、市民の誰もがずっと住みたいと思えるまぢづくりに挑んでいます。平戸市ではこのようなまちづくりに一緒に取り組んでくれる職員を募集しています。

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