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たつの市役所

たつの市は、兵庫県南西部に位置し、自然豊かな環境と歴史ある町並みが魅力的なまちです。都市圏へのアクセスも良好ですので、充実したワークライフバランスを実現することが可能なたつの市で皆さんも一緒に働いてみませんか。

民間企業からたつの市役所へ。3年の育休を経て地元の支所で働く~「知らないこと」を学べる楽しさと、地元貢献のやりがいとは?

たつの市役所

2026/05/18

兵庫県たつの市役所で働く中根さんのインタビュー記事です。大学卒業後に地元の民間企業、国の出先機関を経て、令和2年にたつの市役所へ入庁した中根さん。入庁直後のコロナ禍での教育委員会勤務、そして3年間の産休・育休を経て復職した現在の御津総合支所での働き方について伺いました。

 

金融機関から行政の世界へ。たつの市を選んだ理由

 

ー中根さんのこれまでのご経歴から教えていただけますか。

 

中根:大学を卒業した後は、民間企業に就職しました。地元の信用金庫で8年ほど正社員として勤め、主に融資の担当をしていました。窓口業務や事務全般を経験しましたね。

その後、一旦退職して半年ほど期間を置いた後、国の出先機関の小さな出張所で非常勤として4年ほど働きました。そこは週5日勤務で時間はフルタイムに近かったのですが、立場としては正規職員ではありませんでした。ただ、5年の更新期間に差し掛かったときに、やはり長く安定して働ける正規職員として働きたいという思いが強くなりました。

 

ーそこから「たつの市役所」を選ばれた決め手は何だったのですか。

 

中根:近隣の自治体も検討しましたが、中途採用だと年齢制限に引っかかってしまうところもあって。たつの市は私が応募できる条件でしたし、何より私自身が生まれ育った馴染みのある地元だったということが大きかったです。

入庁直後に直面した「コロナ禍の教育委員会」

ー令和2年に入庁されて、最初の配属先はどこだったのでしょうか。

 

中根:教育委員会の教育総務課でした。主に市内の小中学校の事務の先生方とやり取りをする部署で、職員の勤怠管理や、学校ごとの予算執行が適正に行われているかのチェックなどを担当していました。

 

ー入庁された「令和2年」といえば、ちょうど新型コロナウイルスが流行し始めた時期ですよね。

 

中根:そうなんです。入庁してすぐに未知の事態に直面しました。学校が2か月ほど一斉休校になったり、国からコロナ対策の補助金が出たりと、通常業務に加えて、誰も経験したことがないイレギュラーな対応が次々と舞い込んできました。学校中の消毒作業の手配や、夏休みの短縮に伴う暑さ対策、換気の徹底など、現場の先生方と一緒に手探りで進めていく毎日でした。

 

ーそれは大変な時期のスタートでしたね。右も左もわからない中で、どのように乗り越えたのですか。

 

中根:初めは前任の方に教えてもらいながらでしたが、途中からは一人で判断しなければならない場面も増えました。

でも、県の教育委員会に電話をしてアドバイスをいただいたり、課長や主幹といった経験豊富な上司たちが「知恵を絞って一緒に考えてくれた」ことが支えになりました。公務員としての経験は浅くても、組織として一丸となって困難に立ち向かう姿勢に助けられました。

ベテラン職員でも「1からのスタート」はある

ー民間企業での経験がある中で、市役所の仕事に対してギャップを感じることはありましたか。

 

中根:そこまで大きなギャップはありませんでしたね。友人にも他自治体で働く公務員が多いので、ある程度は想像できていました。ただ、転職した当初は「民間での経験をどう活かせばいいのか」「期待に応えられるだろうか」という不安は常にありました。

 

ーその不安はどのように解消していったのでしょうか。

 

中根:私が入庁した時に、別の部署から異動してきた方がいらっしゃったんです。その方は20年以上勤めている方でしたが、「教育委員会の仕事は初めてだから、色々勉強しないといけない」と仰っていて。

 

ー20年のキャリアがあっても、新しい部署では「わからない」ものなのですね。

 

中根:そうなんです。「何十年働いている方でも、部署が変わればゼロからのスタートになるんだ」と知って、すごく心が軽くなりました。自分が中途採用だから、経験がないからと気負いすぎる必要はないんだなと。

役所には本当に幅広い業務があるので、みんな異動のたびに新しいことを学び、適応していっている。その姿を見て、私も自分のペースで馴染んでいけばいいんだと思えるようになりました。

 

3年の育休を経て、地元の御津(みつ)総合支所へ

ーその後、産休・育休に入られたのですね。

 

中根:はい。令和4年から約3年間お休みをいただきました。そして令和7年の5月に復職し、現在の御津(みつ)総合支所の地域振興課に配属されました。

 

ー現在はどのような働き方をされているのですか。

 

中根:今は「部分休業」という制度を利用しています。1日最大2時間まで勤務時間を短縮できる制度で、私は朝の始業を1時間遅らせて9時30分から、終業を1時間早めて16時15分までに設定しています。

 

ー育児との両立はいかがですか。

 

中根:保育園の送り迎えがあるため、この制度には本当に助けられています。朝は通勤ラッシュを避けられるので30分ほどで到着できますが、帰りは渋滞に捕まってしまうと1時間ほどかかることもあります。限られた時間の中でいかに効率よく業務をこなすか、毎日が時間との戦いですが、職場の方々も業務をカバーしてくださるなど、本当に理解があって恵まれていると感じます。

制度を学び、市民に寄り添う福祉の仕事

ー現在の「御津総合支所」での具体的なお仕事内容を教えてください。

 

中根:福祉の係で、主に介護保険の事務や、保育所・こども園の入園に関する手続きなどを担当しています。最初は本当に知識がゼロの状態でしたが、窓口で「何も知りません」では済まされないので、支所に置いてある市民向けパンフレットを読み込んだり、先輩職員に付き添ってもらって対応を覚えたりと、日々勉強の毎日です。

 

ー実際に市民の方と接してみて、いかがですか。

 

中根:金融機関にいた頃もお客様対応はしていましたが、市役所の窓口は相談内容が多岐にわたります。制度の裏側にある仕組みや手続きの理由を一つひとつ理解していくのは大変ですが、「知らないことを知る」というのは、自分自身の生活にとってもプラスになるので面白いなと感じています。

 

ー地元の支所で働くことへの思いはありますか。

 

中根:実は、私はまさにこの御津町の出身なんです。自分が生まれ育った場所で、地元の皆さんの生活を支える仕事ができるのは感慨深いものがあります。

 

育児との両立を支える、職場の理解と温かさ

 

ーこれからたつの市役所を目指す方、特に転職を考えている方へメッセージをお願いします。

 

中根:転職は新しい環境に馴染めるか不安だと思いますが、たつの市役所は新しい人を温かく迎え入れる文化があると感じます。私も最初は不安でしたが、周りのサポートのおかげでここまでやってこれました。

 

女性職員で子育てをしながら続けている方もたくさんいます。部分休業などの制度が整っているのはもちろんですが、それ以上に周りの職員の「お互い様」という精神が浸透しているのが大きいですね。誰かが大変な時は誰かが助ける、そんな雰囲気が自然にできている職場です。

 

ー本日はありがとうございました。

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年04月取材)


穏やかな笑顔で、これまでのキャリアを振り返ってくださった中根さん。民間企業から行政へ、そして3年という長いブランクを経ての復職。その都度、新しい環境に飛び込み、地道に知識を吸収していく前向きな姿勢が非常に印象的でした。

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