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佐世保市役所

佐世保市役所は市民の皆様の生活を支える大切な仕事です。 私達は、市民目線で行政を心がけ、佐世保市での生活が豊かで幸せに暮らせるまちを目指します。 第7次佐世保市総合計画後期基本計画を策定し、これまで以上の佐世保市を構築していきます。

佐世保市の暮らしを支える「土木のプロ」へ。住民に寄り添う若き職員の挑戦

佐世保市役所

2025/10/09

「この人ならなんとかしてくれる」—。そう地域の人々に頼られる「土木のプロ」を目指す若き職員が、佐世保市にはいます。

 

彼の原点は、小学生の頃に経験した小さな崖崩れでした。住民の不安を迅速に取り除いてくれた市役所職員の姿に感銘を受け、「住民に寄り添うまちづくり」に携わりたいと心に決めたのです。


今回は、佐世保市役所東部工事事務所で土木技術職として働く山口さんにお話を伺いました。幼い頃の原体験から現在の仕事への想い、そして心温まる職場の雰囲気まで、佐世保市で働くことの魅力に迫ります。
 

 


 

幼い頃の原体験が公務員への道へ

ーまずは、山口さんが土木の仕事に興味を持ったきっかけを教えていただけますでしょうか?

 

山口:僕が土木の仕事に興味を持ったのは、実は小学生の頃でした。

当時、祖父の家の裏で小さな崖崩れが発生したことがあったんです。その時、佐世保市役所の土木部の職員の方々が現場に駆けつけて、迅速に対応してくださいました。

 

その光景を見て、「すごい仕事だな」「住民の不安を取り除いてくれる、なんて良い仕事なんだろう」と子ども心に強く感じたんです。

それがきっかけで、土木についてもっと学びたいという気持ちが芽生えました。

 

 

ー小学生の頃の経験が原点なのですね。その後、高校でも専門的に学ばれたそうですが、佐世保市役所への入庁を決めたのは、その時の思いが大きかったのでしょうか?

 

山口:はい、そうです。高校では土木科に進学し、土木に関する専門知識を深めました。高校卒業後の進路を考える際にも、やはり「佐世保市役所の土木部に入って、地域に貢献したい」という思いが一番にありました。

 

他には九州地方整備局や福岡市役所も受験しましたが、最終的には、あの頃の原体験をくれた佐世保市役所で働くことを決めました。

 

私にとって、土木の道と佐世保市役所は、切っても切り離せない存在なんです。

インタビュー風景

社会人としての第一歩。不安を乗り越えて

ー高校卒業後すぐの入庁ということで、社会人としての第一歩を踏み出すにあたって、特に不安だったことは何でしょうか?

 

山口:一番不安だったのは「人付き合い」でした。高校生までだと、自分より2歳上の先輩や2つ下の後輩など、比較的年齢の近い人たちとの交流がメインでした。

 

しかし、社会に出れば10歳、20歳と年齢の離れた方々と一緒に働くことになります。さらに、当時はコロナ禍で人と直接会って話す機会も急激に減っていたため、未知の環境でうまく人間関係を築けるかという点が、大きな不安でした。

 

 

ーその不安は、入庁後どのように解消されていきましたか?

 

山口:今では全く不安はありません。入庁当初はやはり戸惑うことも多かったのですが、配属先の先輩方が本当に親身になって話を聞いてくださり、分からないことがあれば最後まで丁寧に教えてくださいますので、安心して質問や相談ができるんです。

 

おかげで、人付き合いに対する不安は解消され、今では毎日楽しく仕事に取り組めています。

 

 

地域に密着した佐世保市の土木職の仕事

ーこれまで携わってこられた業務内容について教えていただけますでしょうか。まずは入庁当初の河川課での仕事について教えてください。

 

山口:はい、入庁して最初に配属された河川課では、河川の整備や維持補修、そしてハザードマップの作成などに携わりました。

 

佐世保市は、自然豊かな地域ですので、まだ整備されていない河川も多く、そういった場所の整備計画を立てたり、日常の維持管理を行ったりするのが主な業務でした。

 

災害リスクを軽減するため、地形や過去の災害履歴などをもとに、洪水・地震・津波・土砂災害などの自然災害による被害の可能性がある区域や避難場所などを地図上にまとめた、ハザードマップの作成も、住民の安全を守る上で非常に重要な仕事だと実感しました。

 

 

ー現在は東部工事事務所で働かれているそうですが、そこでの業務内容について詳しく教えていただけますか?

 

山口:東部工事事務所では市道の維持管理や改良工事、及び、里道、水路の維持補修を担当しています。

具体的な業務としては、まず地域住民の方々から道路に関する相談が入ります。相談内容は道路の舗装の損傷、陥没、ガードレールの新設など様々です。

 

それを受けて、先輩職員と一緒に現場へ赴き、状況を確認し業者さんに工事を発注し、対応を行います。道路改良工事では、測量、設計後に工事発注を行い、現場監督として工事の進捗や品質を管理します。工事が完了すれば、最終的な完了検査を行うというのが一連の流れです。

 

また、土木に関する様々な問い合わせに対して、専門的な視点から助言を行うのも大切な仕事です。

現場作業の様子

ー年間でどれくらいの工事に携わるのでしょうか?また、一日の仕事の流れについても教えてください。

 

山口:小規模なものも含めると、水路と道路を合わせて年間で30本ほどの工事の監督を行っています。その他、単価契約といいまして年間契約している小規模維持工事にも携わっています。

 

一日の仕事の流れとしては、8時30分に始まり、9時頃までは前日の相談内容の整理やその日の現場作業の準備を行います。

 

9時30分頃からは地元の方々と現場で立ち会い、状況の確認やヒアリングを行います。その後、11時頃に一度事務所に戻り、現場で得た情報をもとに資料整理や先輩方への相談をします。

 

午後からは、午前中の現場作業の報告や新しい工事の設計業務など、デスクワークと現場作業がバランス良く組み合わさった一日を過ごしています。

 

 

地域住民の「ありがとう」がやりがい

ーこれまでの業務の中で、特にやりがいを感じるのはどんな時ですか?

 

山口:一番のやりがいは、自分が設計したものが現場で形になり、目に見える成果として実感できることです。

 

一例を言いますと、長い間使われて老朽化していた道路の路面が見違えるほどきれいになった時などは、「すごくきれいになったな!」と感動し、大きな喜びと達成感があります。

地域住民の方々がその道を快適に利用している姿を見ると、この仕事の魅力を心から感じますね。

 

特に印象に残っているのは、東部工事事務所に配属されて初めて発注した舗装工事です。

 

複数の町内をまたぐ市道の大規模な舗装工事で、関係する地域住民の方も多く、調整がとても大変だったのですが、その分、工事が完了した時の達成感はひとしおでした。

山口さんが整備した水路

ー地域住民の生活に密着した仕事だからこそ、大変さや難しさを感じることもあるのではないでしょうか。

 

山口:はい、おっしゃる通りです。地域住民の方々が利用されている生活道路の工事が多いので、調整が一番大事だと感じています。

 

工事を行う際には、一時的な通行止めや交通規制が必要になります。これによって住民の方々には少なからずご不便をおかけすることになるので、いかに理解を得て、スムーズに工事を進めるかが重要です。

 

また、地域のイベントと工事期間が重なってしまうことも稀にあります。「イベントがあるから車を通したい」という住民の方々の要望と、「この時期でないと工事ができない」という業者さんの都合の間で、最適な落としどころを見つける調整は非常に難しいですね。

 

しかし、基本的には協力的な住民の方々が多く、温かいご理解をいただいているので、いつも感謝しながら仕事に取り組んでいます。

 

 

働きやすい職場環境と描く未来

ー職場の雰囲気や、上司や先輩、同僚の方々との関係性はいかがですか?

 

山口:所属している東部工事事務所は、市役所の道路維持課と道路整備課の業務を兼ねているので、幅広い相談が寄せられます。

 

まだ異動して間もないこともあり、分からないことだらけですが、周りの先輩方は本当に優しい方ばかりで、どんな些細な質問でも親身になって、最後まできちんと教えてくださいます。

 

おかげで、「質問しにくい」と感じることは全くありません。非常に風通しが良く、やりやすい雰囲気だと感じています。

 また、業務外での交流も盛んで、私は市役所の「よさこいチーム」に所属しています。市役所の職員約50人が集まって活動しており、普段の仕事では接点がない部署の方々とも交流できる良い機会になっています。

 

週に2回(本番前は週3回)練習するのですが、そこで仕事とはまた違ったコミュニケーションを取れるのも、良い気分転換になっています。

ーワークライフバランスについてはいかがでしょうか?残業や、お休みの取りやすさについて教えてください。

 

山口:上司からも「休暇はいつでも取っていいよ」と常日頃から声を掛けてもらっているので、休みはとても取りやすい環境です。

 

自由に取得できる年次有給休暇は最大で40日(内20日は翌年に繰越)あり、その他、部分的な時間休の制度や、夏季休暇も7日間(特別休暇5日間、年次有給休暇2日間)あります。今年も順調に取得しており、リフレッシュできております。

 

この他に福利厚生が充実しているのも公務員の魅力の一つですね。

 

残業については、自分の担当する工事のペースにもよりますが、発注時期である年度初めや8~9月頃は増える傾向にあります。

 

しかし、業務の状況を見ながら、無理なく帰宅できるような配慮がされているので、ワークライフバランスは非常に充実していると感じています。

 

 

ー最後に、山口さんの今後の展望や目標を教えてください。

 

山口:将来的には、地元の方々が「この人ならなんとかしてくれるんじゃないか」と、どんなことでも安心して頼りにしてもらえるような職員になりたいです。

 

そのためには、これからもっと様々な経験を積み、土木に関する幅広い知識を身につける必要があります。

 

そして、その知識と経験を活かして、地域の様々な課題解決に貢献できるよう、多くの分野で自分の力を発揮していきたいです。

ー本日はありがとうございました。

 

山口さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

 

小学生の頃の、市職員の方の迅速な対応に心を動かされ、将来の道を決められたというお話に、真摯で優しいお人柄が伝わってきました。

 

また、初めて担当された舗装工事が完成した時の達成感や、住民の方々がその道を快適に利用されている姿を見た時の喜びを、いきいきと語ってくださったのがとても印象的でした。

 

社会人としての第一歩で感じていた不安が、温かい先輩方との交流で解消されたというお話からも、佐世保市の土木技術職の皆さんは、技術力だけでなく人としても温かい方ばかりなのだと感じた取材でした。

 

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年9月取材)

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