うきは市役所でインターンシップに参加した、中村学園大学フード・マネジメント学科の中山さんと横山さんのインタビュー記事です。
大学の講義がきっかけで参加を決めたお二人。市役所のイメージはどう変わったのか。
フルーツジュースの企画・販売といった実践的なプログラムから、職員や地域の方々との交流まで、5日間の濃密な体験で得た学びやうきは市の魅力について、率直に語っていただきました。
- きっかけは大学の講義。インターンシップで感じた市役所のリアル。
- フルーツジュース開発に挑戦!企画から販売までを体験。
- 「人が温かい」まち、うきは市。職員との交流で感じた魅力。
- インターンシップで見えた将来と、自分自身の成長。
きっかけは大学の講義。インターンシップで感じた市役所のリアル。
ーまず、インターンシップに参加したきっかけを教えてください。
中山:大学の講義にうきは市の方が来てくださり、市の活動についてお話を聞いたのがきっかけです。そこで興味を持ち、今回インターンシップでうきは市役所に行けるということだったので、希望を出しました。
それまでは、正直なところ自治体で働くことはあまり考えていませんでした。
横山:私も同じ講義で興味を持ったのですが、もともと公務員志望でした。親が公務員をしていて、昔から「安定していていいよ」と聞いていたので、その影響でなりたいなと。
講義で職員の方の雰囲気を見て、「ぜひ行ってみたい!」と思い、応募を決めました。

ー実際に参加してみて、市役所の仕事に対するイメージは変わりましたか?
中山:変わりました!市役所と一括りにしていましたが、実際にはたくさんの課があって、それぞれが全く違う活動をしていることに驚きました。自分が思っていた以上に、すごく幅広くいろんなことをやっているんだなと知ることができました。
横山:私もです。普段生活している中での視点と、行政の立場からの視点では、同じまちでも見え方が全く違うことに気づきました。住民の方々の暮らしを支えるという行政側からの視点を持てたことは、とても大きな学びになりました。
フルーツジュース開発に挑戦!企画から販売までを体験。
ー5日間の実習で、特に印象に残っているプログラムは何ですか?
中山:全部が印象的でしたけど(笑)、特に1日目にうきは市のフルーツを使ったジュースを開発し、4日目に販売したことです。
自分たちで1から企画して、実際に「ウキハコカフェ」という場所で販売まで経験しました。すごく楽しかったですし、同時に難しさも感じて、とても印象に残っています。
横山:私もフレッシュジュース作りです!これまで学校で企画をすることはあっても、実際に販売までさせていただくのは初めての経験でした。
自分たちが作ったジュースをお客さんから「おいしい」と言ってもらえた瞬間は、本当に嬉しかったです。

ー他にも様々な体験をされたそうですね。
中山:2日目には、地域の子どもたちと一緒にソーセージ作りやヤマメのつかみ取りをしました。
横山:3日目は「6次化センター」という施設で、ドライフルーツやジャム作りを体験しました。急速冷凍機を使うと味がどう変わるかなども学べて面白かったです。
午後からはカフェなどを巡り、市内で作られている加工品の視察もしました。
ー大学での学びが活きた瞬間はありましたか?
中山:大学では「食とビジネス」を学んでいるので、今回のジュース開発で学んだことを次にどう繋げるか、という視点で考える際に、大学の知識を応用することができました。
横山:ジュース作りで果物が変色してしまった時、授業で習った「褐変(かっぺん)を防ぐ方法」の知識が役立ちました!学んだことが実践で活かせた瞬間でしたね。

「人が温かい」まち、うきは市。職員との交流で感じた魅力。
ー5日間を過ごしてみて、皆さんが感じた「うきは市の魅力」とは何でしょう?
中山:やっぱりフルーツがものすごく豊富なところです!道の駅にもたくさんの種類が並んでいて、旬のフルーツが一年中楽しめるというのは、本当にすごい魅力だと思います。
横山:私は、宿泊していたホテルの近くにあった「白壁の通り」です。そこだけまるで世界が変わったかのような歴史的な街並みが続いていて、歩いているだけでワクワクしました。
とても素敵な場所で、うきは市の大きな魅力の一つだと感じました。
ー職員の方々とはどのように交流されましたか?職場の雰囲気はどうでしたか?
中山:ウキハコカフェの職員さんに「うきは市のいいところは何ですか?」と尋ねたら、「とにかく人が温かいところ」と即答されたのが心に残っています。
インターンシップ中、どの職員さんも本当に話しやすくて、まさにその言葉通りだと感じました。
横山:どの職員さんも、常に住民の方のことを一番に考えていらっしゃいました。
「観光客が増えるのは嬉しいけれど、それによって今住んでいる人が住みにくくなってはいけない。そのバランスが大事」というお話を聞いた時、その姿勢にすごく温かみを感じて、いいなと思いました。
皆さん本当に優しくて、いつもニコニコ接してくださったので、楽しく過ごすことができました!
インターンシップで見えた将来と、自分自身の成長。
ー今回の経験は、ご自身のキャリアを考える上でどのような影響がありましたか?
中山:社会に出て働くことのリアルに触れられたことが大きいです。特に、子どもたちとの交流イベントでは、予期せぬトラブルで時間がずれてしまうこともありました。
でも職員の方々は慌てずに柔軟に対応していて、その姿を見て「仕事の難しさ」と、それに対応する「大人のすごさ」を実感しました(笑)。
横山:市役所には本当に色々な部署があって、それぞれ全く違う仕事をしていることを知りました。
同じ組織の中でも様々な経験を積んでキャリアをアップさせていけるんだと分かり、「私も将来、多様な経験を通して成長していきたい」と強く思うようになりました。
ー最後に、これからインターンシップへの参加を考えている大学生へメッセージをお願いします。
中山:インターンシップは、実際に働いている方々の生の声を直接聞ける、ものすごく貴重な機会です。
現場を見て、話を聞くことで、大学の授業だけでは得られないたくさんの発見があります。絶対に参加した方がいいと思います!
横山:インターンシップに参加すると、自分がその場所で働いている姿を具体的にイメージできるようになります。
自分が本当に何をしたいのかを考える上で、すごく役立つはずです。自分の進路を明確にするためにも、ぜひ参加してみてください!

ー本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年8月取材)