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対馬市役所

 大陸と九州の間に位置する対馬市は、平成16年3月に誕生した一島一市の島で、佐渡、奄美大島に次ぐ日本で3番目に大きな島です。  本市は、「みんなで目指そう!自立と循環の宝の島 対馬」をキャッチコピーとし、「みんなが主役になる希望の島」、「地域経済が潤い続ける島」、「支え合いで自立した島」、「自然と暮らしが共存する島」を目指すべき将来像に掲げ、さまざまな事業に取り組んでいます。

形に残る仕事で、大切な地元をより良い町に!〜長崎県対馬市・技術職としての姿勢〜

対馬市役所

2025/01/22

長崎県対馬市の技術職である冨さんと村山さん。お二人とも、民間企業での就職を経て地元対馬の公務員として働き始めたご経歴をお持ちです。自治体の技術職としての役割や、対馬で働くことの魅力についてお話を伺いました。

  

ーご経歴を教えてください。

 

冨:対馬市上県町出身です。中学校を卒業してから対馬を出たのですが、大学卒業後に戻ってきました。1年間は民間の測量会社で働き、その後対馬市役所に入庁して21年です。現在は建設課に所属しております。

 

村山:私も対馬市出身です。県外の大学で土木系の勉強をし、民間の建設会社で施工管理などに携わりました。「ゆくゆくは対馬に帰ろう」と考えていたこともあり、また担当していた工事が完了したことや30歳手前というタイミングで、ちょうど募集のあった対馬市役所の土木職として入庁しました。現在入庁2年目です。

 

ー村山さんは対馬に戻ってくる際に、民間企業への転職は考えていなかったのでしょうか?

 

村山:民間企業で施工管理業務に携わる中で、役所が発注した工事を受注することもあり、発注者側の仕事への関心もあったんです。それまでの経験を活かして地元対馬のために働くことができるなら、という想いで自治体を選択しました。民間企業への転職も考えましたが、実際に採用試験を受けるとなったときは対馬市役所一択でした。

 

ー転職活動はどのように進めていきましたか?試験の内容や雰囲気についてもお聞かせください。

 

村山:先に勤めていた会社を退職し、対馬に戻ってきてから転職活動や試験勉強を始めました。試験対策のテキストを使用して1ヶ月ほど勉強をしましたが、試験は難しかったですね。

 

面接は、大学の就職活動での経験をもとに楽しい雰囲気でできればよいかという気持ちで受けました。面接官も優しい方が多く、雑談のような形でこれまでの経験や自分の想いを伝えられたと思います。イメージにあるような固い雰囲気はなく、自然体で臨めましたね。

 

ー技術職の配属先としてはどんな部署があるのでしょうか?

 

冨:技術職は、管理課や私が所属する建設課、基盤整備課、北部建設事務所、また水道局や中対馬振興部などが主な配属先です。北部建設事務所や中対馬振興部は厳原庁舎とは異なる場所に設置されており、特に中対馬振興部は、総務関係など技術職以外の仕事も兼務するなど、より幅広い業務に対応しています。

 

ーでは次に、おふたりの現在のお仕事について詳しくお聞かせください。

 

村山:現在所属している基盤整備課では、農林水産関係の土木工事に携わっています。具体的には農道・林道や漁港施設の維持管理・整備がメインですね。現地をパトロールする中で補修が必要な場所を確認したり、地区住民からの要望を聞きとったりして、維持管理を行います。緊急性や優先順位を考慮しながら限られた予算の中で対応します。

 

冨:建設課では道路、河川、砂防のほか、都市計画や公共建築物にも携わります。また、以前所属していた管理課では、施設の修繕に加え、許可関係や公営住宅の運営・管理などが業務でした。近年は、施設等を新設することも大事ですが既存の施設を補修して大事に長く使用していく事業が主流になりつつあります。

 

建設部として携わる工事の多くは単年度で終わるような事業ではなく、「ここに道路が欲しい」というような要望から始まることが大半です。それから5年ぐらいかけて設計、施工と事業を展開していきます。それとは別に災害が思いがけず起こることもありますので、迅速に対応していかなくてはいけません。すでに割り振られている年間計画と予算を加味しながら必要に応じて事業を進めていく。そういった判断が都度行われます。

 

ー教育体制についてもお聞かせください。村山さんは、民間企業との違いを感じた部分はありますか?

 

村山:特定の教育担当がつくわけではなく、先輩職員が都度わからないところを教えてくださいました。それぞれの工事の担当を務めながらも親身になって指導してくださっているので、大変感謝しています。民間企業との違いとして感じた部分は、法律や規則などに対する意識ですね。

 

民間企業でも順守すべき法律に変わりはないですが、自治体では発注する側として何事も明確な根拠に基づいて行う必要があります。実際の業務を通して、基準書を一つひとつ読み解きながら「なにを基に工事を設計しているのか」「この数字を出した根拠はどこにあるのか」という部分を勉強していきました。

 

冨:設計を行う場合、例えば「ここでは舗装の厚さは5センチ必要」というような指針がきちんと決まっています。構造を決める計算式も多種多様であり、それにそった厳密な設計と金額の算出を行ったうえで入札を行うといった決められた形があります。

 

もちろん民間企業にも厳しい社内規定はあると思いますが、公務員という立場で発注を行う以上、より厳格な根拠を持つ必要がある。だからこそ厳しい指針や規定を学ばなければなりません。

 

ー冨さんは教育する立場として、若手職員にどんなことを伝えていますか?

 

冨:「自分たちの方が偉い」という意識を持たないよう伝えています。私たちは工事を発注する側ですが、立場が上というわけではない。個人ではなく対馬市として、業者の方々と対等に接することが大事だと思っています。

 

そしてもう一つは、スピードと正確性を追求していくことです。私たち自治体職員は、市民はもちろん、他の職員や他組織の多くの方と接します。できる限り待たせないよう、そして間違いがないように気を付けることは、基本的なことですがやはり重要。まずはこの心構えをしっかり身に付けていこうという話をよくします。

 

ー村山さんは、入庁してギャップを感じた部分はありますか?

 

村山:土木関係の部署なので、市民対応はほとんどないと思っていましたので、そちらは驚きました。入庁当初は、苦戦しましたね。

 

ー公務員で技術職として働くことの面白さや魅力についてお聞かせください。

 

村山:自分が考え、設計したものが形になる。しかもその舞台は地元である対馬。まさに、「地図に残る仕事ができる」という点に面白さがありますね。取り組んでいる最中にはなかなか実感できない部分ではありますが、工事が完成した時はやはり達成感も大きいです。

 

冨:やはり、市民の方からの言葉ですね。「新しい道路ができて通りやすくなったね」とか、壊れた道路が復旧して「また通れるようになったよ、ありがとう」という言葉が聞けると本当に嬉しいんです。辛いことが10あったとしても、その「ありがとう」1つで頑張ることができます。

 

ー働き方についてもお聞かせください。ワークライフバランスはいかがですか?

 

村山:ある程度の残業はありますが、土日も出勤するということはないですね。民間企業時代は休日出勤が多かったので、ワークライフバランスはかなり整いました。

 

冨:以前はかなり残業が多く、自分の家族にも大きな負担をかけていました。後輩たちに同じ轍を踏んでもらいたくはありません。だからこそ今は、管理職の方々が職員の状況を考慮してバランス良く事業を振り分けていますし、デジタル化による業務の効率化も進んでいます。

 

昔は手書きしていた図面も、今ではソフト等を使用して素早く作業できますからね。また、職員の意識も変化してきて、残業はやめて早く帰ろう、という雰囲気がつくられていると実感しています。

 

ー庁内の雰囲気についてもお聞かせください。民間企業との違いを感じる部分はありますか?

 

村山:民間企業にいた頃と比べると、やはり市民の皆様と身近なところで働いていることもあり仕事中の雑談はあまりありません。しかしながら楽しく笑いながら仕事できているので、メリハリのある良い職場だと感じます。

 

仕事の中で他部署と関わることは少ないですが、庁舎内で会うとお互いに声を掛け合ったりして、風通しも良いですね。食事や飲みに行くことも多いです。

 

ー最後に、対馬市での暮らしの魅力についてお聞かせください。

 

村山:対馬は、壮大な山々や美しい海などの大自然に囲まれた町。これは他にはない魅力だと思っています。また、対馬の方々はあたたかく、何かあれば寄り添ってくれる方が本当に多いんです。地元の人にとってもそうでない人にとっても、大変住みやすい地域なのではないでしょうか。

 

冨:村山さんの言う通り、対馬に住む方々は皆さん優しいんです。たとえ対馬に住み始めて不安を感じていても、近所の方がすぐに気にかけて声をかけてくれる。当たり前のようにそんなあたたかいコミュニケーションで接してくださいます。

 

本土と離れていますが、今では不便を感じることもほとんどありません。むしろ、本土から帰ってくると落ち着く。また頑張ろうと思える、そんな場所です。

 

そして何より、対馬の自然の美しさは別格ですね。市内には良いキャンプ場がたくさんあるのですが、そこで見る夜空の星がまた素晴らしいんです。自然が好きな方にとっては、最高の町だと思いますよ。

 

ー本日はありがとうございました。

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 大陸と九州の間に位置する対馬市は、平成16年3月に誕生した一島一市の島で、佐渡、奄美大島に次ぐ日本で3番目に大きな島です。  本市は、「みんなで目指そう!自立と循環の宝の島 対馬」をキャッチコピーとし、「みんなが主役になる希望の島」、「地域経済が潤い続ける島」、「支え合いで自立した島」、「自然と暮らしが共存する島」を目指すべき将来像に掲げ、さまざまな事業に取り組んでいます。

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