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松浦市役所

松浦市は、長崎県本土の北端に位置しています。平成18年に旧松浦市と伊万里湾に浮かぶ島である福島町、鷹島町が合併しました。 全国有数のアジの水揚げ量を誇る松浦市は、2019年4月に「アジフライの聖地」であることを全国に宣言しました。鷹島町では、蒙古襲来の際の元の軍船や遺物が発見されており、日本で初めての海底遺跡として国史跡に指定されています。また、福島町の土谷棚田は農林水産省の日本の棚田百選に選ばれています。 食と歴史と自然豊かなまちです。

専門技術が活きる場所 ~松浦市が今、「水道技術職」を求める理由~

松浦市役所

2025/08/01

長崎県松浦市役所で働く、上下水道課の小熊さんと宮本さんのインタビュー記事です。
市民の生活に不可欠な「水」を支える水道の仕事。その最前線で働くお二人に、仕事のやりがいや魅力、そして今回、市として初めて「水道技術職」の採用に踏み切った背景について伺いました。
専門性を活かし、地域に貢献したいと考えるあなたの挑戦を、松浦市は待っています。

 

 


 

お二人の経歴と、公務員になったきっかけ

ーまずはお二人の自己紹介と、これまでのキャリアについて教えてください。


小熊:私は平成元年に事務職として入庁し、これまで農林課や総務課、そして長く財政課に在籍し、市町村合併も経験しました。

 

様々な部署を経験してきましたが、水道の業務は現職が初めてで、全くの未経験からのスタートでした。財政係時代に水道事業の予算査定をしていたという縁もあり、今は上下水道課長として3年目になります。

 

宮本:私は平成13年に入庁しました。前職は福岡の測量設計コンサルタント会社で、橋梁の設計などを3年ほど経験しています。

 

入庁後は、合併前からずっと下水道の業務に携わっていました。建設課や都市計画課なども経験し、現在は水道施設係で勤務しています。

市民の“当たり前”を支える、上下水道課の仕事

ー上下水道課では、どのような業務を行っているのでしょうか?


小熊:私たちの課は、市民の皆さんの生活に欠かすことのできない「水」を安定的にお届けする非常に重要な役割を担っています。

 

業務は大きく分けて「上水道」「工業用水道」「下水道」の3つの事業があり、それぞれが独立した公営企業会計で運営されています。

 

職員体制は、正職員16名と会計年度任用職員4名です。その中で、料金計算や経理を担当する「業務係」と、施設の維持管理などを担当する「施設係」に分かれて業務を行っています。

 


ー宮本さんが所属されている「水道施設係」の具体的な仕事内容を教えていただけますか?

 

宮本:水道施設係の業務は、大きく4つの柱があります。

 

1つ目は、浄水場やポンプ所、水源地といった「施設の管理」です。浄水場の安定した運転はもちろん、自然の中にある水源地が土砂で詰まらないように維持管理するなど、安全な水を作るための根幹を担っています。

 

2つ目は、「配水管の改良工事」です。古いものでは50年以上経過した水道管もあり、老朽化した管を新しいものに入れ替える工事や、漏水が発生した際の修理を365日体制で行っています。

 

3つ目は、新築住宅などの「給水工事の検査」です。各ご家庭に安全に水をお届けするための最終チェックを、民間の設備業者さんと協力しながら行います。

 

そして4つ目が、「水質検査」です。水道水の安全性を確認するため、毎月市内の蛇口から採水し、外部機関に検査を依頼しています。その結果は年に一度ホームページで公表し、市民の皆さんへの透明性を確保しています。

志佐浄水場

プロフェッショナルとして働く、魅力と厳しさ

ー水道の仕事ならではの「やりがい」や「魅力」はどんなところに感じますか?


宮本:やはり、市民の生活に不可欠な水道という生活基盤を、自分たちの手で支えているという実感ですね。これが一番のやりがいです。

 

また、水が作られてから各家庭に供給されるまでの一連の流れ、そのすべてに関わる中で、専門的な技術や知識を深く習得できる点は、この仕事の大きな魅力だと思います。


 

ー逆に、この仕事の「大変さ」や「厳しさ」はどのような点でしょうか?


宮本:365日、24時間体制で市民のライフラインを守らなければならないという責任の重さですね。夜間に水が出ない、水が濁っているといった通報があれば、たとえ夜間であろうと現場に駆けつけます。

 

昨年からはスマホで施設の状況を遠隔監視できるようになり、異常があればメールで通知が来る仕組みになっています。ですから、休日でも常にスマホを枕元に置いて、施設の状況を気にかけながら過ごしています。


小熊:緊急呼び出しの頻度は、天候などにも左右されます。以前、大きな寒波が来た際には、水道管の凍結・破裂が相次ぎ、職員が何日も家に帰れないということもありました。

 

風水害対応などと同じで、公務員として市民の安全を守るためには、厳しい状況でも責任を全うしなければならない。それがこの仕事の厳しさであり、使命でもあると感じています。

松浦市が今、「水道技術職」を求める理由

ー今回、松浦市で初めて「水道技術職」を募集することになった背景について教えてください。


小熊:これまで松浦市では、土木職として採用した職員が水道業務を担ってきました。
しかし、水道の仕事は土木の中でも非常に専門性が高く、施設の老朽化や耐震化といった全国的な課題に対応していくためには、より高度な知識と技術が必要不可欠です。

 

また、ベテラン職員の定年退職が進む中で、その専門技術を次世代にしっかりと継承していくことも喫緊の課題となっています。

 

そこで、長く水道の仕事に携わり、将来の松浦市の水道事業を担う中心人物となってくれるような、専門の職員を確保したいという強い思いから、今回初めて「水道技術職」という職種での募集に踏み切りました。


 

ー現場で活躍されている宮本さんにとって、専門職としての採用はどのような意味がありますか?

 

宮本:私自身、民間のコンサルタント会社から転職してきた当初は、水道特有の専門用語や業者さんとのやり取りで本当に苦労しました。
「知らないのに」と、資格の有無で悔しい思いをしたこともあります。土木の知識だけではカバーしきれない、奥深い世界なんです。

 

ですから、最初から水道に関する知識や経験を持った方が仲間になってくれることは、私たち現場の職員にとっても、市民の皆さんにとっても、そして協力してくれる業者さんにとっても、非常に心強いことだと感じています。

ー選考について、受験者の負担を減らす取組をされていると伺っていますが、具体的にどのようなことをされているのでしょうか?

 

小熊:まず、選考は一次試験と二次試験の2段階ですが、一次の教養試験は、いわゆる公務員試験のための特別な対策が不要な内容となっています。
どちらかと言えば、民間の企業の採用試験に近いレベルと考えていただければと思います。

 

二次試験は作文と面接ですが、面接は1回のみです。人物重視で、人柄などについてじっくりお話をお伺いする形にしています。

 

また、より多くの方に挑戦していただきたいという思いから、今回から受験可能年齢の上限を大幅に引き上げました。
昭和45年4月2日以降に生まれた方、つまり今年度で55歳になる方まで対象としています。

 

経験豊富な社会人の方にも、ぜひご自身のキャリアを松浦市で活かしていただきたいですね。


 

挑戦するあなたを待っている。松浦市の職場環境と未来

ー職場の雰囲気について、お二人の視点から教えていただけますか?

 

小熊:技術職と事務職、それぞれのプロフェッショナルが集まっている職場ですが、非常に話しやすい雰囲気だと思います。

 

私自身、畑違いの分野から来ましたが、分からないことは何でも聞けますし、皆で協力して課題を解決していくという風土がありますね。


宮本:私も、今まで経験した中で最も良い職場の一つだと断言できます!今年入った若い職員も非常に前向きで、分からないことはどんどん聞いてきてくれるので、こちらも教えがいがあります。

うちに秘めて考え込むのではなく、オープンにコミュニケーションが取れる環境ですね。

ー最後に、応募を考えている方へメッセージをお願いします。

 

小熊:この仕事は、決して一人ではできません。だからこそ、チームワークを大切にし、仲間と協力しながら松浦市の水道を未来へつないでいく、その一員を担っていただける方を心から求めています。

 

市民の方から直接「ありがとう」という言葉をいただける、非常にやりがいのある仕事です。ぜひ、あなたの力を貸してください。

 

宮本:チームワークももちろん大事ですが、何よりも「やる気」です!私たちは、あなたの挑戦を全力でサポートします。

 

職場は本当に良い雰囲気ですし、優しい職員ばかりですので、安心して飛び込んできてください。お待ちしています!
 

ー本日はありがとうございました。


取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年7月取材)

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