別自治体での会計年度任用職員経験後、令和6年度から長崎県長与町役場の秘書広報課に入庁された中村 茜さんに、これまでのご経歴や現在のお仕事、今後の展望などお伺いしました。
—まず、これまでの経歴を簡単にご紹介ください。
中村:大学を卒業してからは地元の市役所で会計年度任用職員として5、6年働いていました。秘書課に在籍し、主に副市長の秘書を勤めておりました。正規職員の道も探っていましたが、昨年長与町の試験に合格したので、入庁いたしました。
—長与町はご縁があったのでしょうか?
中村:通っていた大学のキャンパスが長与町にあり、大学3年次まで住んでいました。
—もともと公務員志望だったのでしょうか?
中村:大学4年生の時に実家に戻り、地元の市役所でアルバイトをしていたことがきっかけです。当時は保健福祉部の事務や雑務のお手伝いをしていました。
そこで、行政の仕事って自分の住んでる街の生活に色々直結していて、すごくやりがいがありそうだなと思ったんですね。そしてそういった仕事をするなら愛着のある土地でチャレンジしたいという気持ちが湧き、公務員として働くことを目指しました。
—現在所属されている課の業務内容と体制についてご紹介ください。
中村:現在は総務部 秘書広報課に所属しています。主な業務は町のホームページ制作やSNSの更新です。他に広報誌を担当する職員が1名います。
ホームページの更新に関してはHTMLのような専門知識などは必要なく誰でも触れるシステムになっています。更新情報も基本的に各担当課の方が内容を作って自分たちまであげて公開されるので、すべてのページを私一人の手で担当しているわけではないです。
ただ、ホームページ担当者しか扱うことができないページもあるので、そのページ要望があった際に更新の対応をします。
長与町の公式SNSは主に、Instagram、Facebook、LINE、X(旧Twitter)、Youtubeがあり、現在は主にInstagramの方に力を入れています。
更新頻度は週2、3回更新を目標にしていますが、それぞれの担当課で「こういう写真や情報をあげてほしいです」という要望があれば、毎日1回を上限にどんどんあげています。写真は撮りに行くこともありますし、イベント等の告知の場合は各担当課から写真を提供していただく場合もあります。
写真は、一眼レフカメラやミラーレスカメラで撮影しています。私自身大学の頃からもともとカメラが好きだったのですが、広報研修を受講したり、実際にたくさん写真を撮る経験をすることで、町をPRできる良い写真が撮れるように日々勉強しています。
職員数は正規職員が4名、パートの職員を入れて5名です。秘書広報課は名前のとおり秘書業務をメインに担当している職員2名と私のように広報活動を担う職員が2名在籍しています。

—現在の課に所属された当時、どのように業務に慣れていきましたか? また、教育担当などはいらっしゃいますか?
中村:前任の方が前年度のデータをまとめてマニュアルを作成して引継ぎをしてくださり、異動後もわからないことは直接聞きに行っていました。SNSは自分がもともとプライベートでも使っているということもあり、抵抗なく取り組めました。
あとは現在広報誌を担当している職員や係長が、基本的な業務の流れをご存知だったので、わからない時は都度聞くようにしていました。その点でもとても恵まれた環境だなと思っています。
—広報業務は引き継いだだけではなく、新たに取り組んでいることもあるのですか?
中村:Instagramではプロフィール欄の内容を変えたり、ハイライトの画像を追加したりいらないものを整理したりといろいろと対応しています。
投稿のフォーマットをいくつか作成し、課内でも共有したものを活用しています。
Instagramはフォロワーの方が7、8割以上町民を含む近隣市町の方なので、ストーリーズやフィードなど機能によって投稿する内容を変え、フォロワーを増やして行けるような施策をいろいろと考えているところです。
広報の方針としては、まずは広報誌を担当している職員に相談をして、そのあと係長に相談するような流れが多いです。係長も私たちの意見を積極的に聞いていただいた上でアドバイスもくださるので、非常に心強いです。

—現在のお仕事におけるやりがいや面白みを感じる部分は?
中村:やはりSNSなどでフォロワーが増えたり、「いいね」などの反応が以前よりも増えているのを見ると、やりがいを感じますね。
他の自治体に比べるとまだまだ伸び悩んでいる部分はありますが、その分チャレンジできることが多いので色々試行錯誤しています。
—先ほど職員さんや係長級の方のお話が出ましたが、課内の雰囲気はいかがですか?
中村:とても良いと思います。先ほどもお話しましたがご自身が担当でない業務についても色々教えてくださいますし、進捗なども適宜聞いてくれて、私としても意見を言ったり相談をしやすかったりと助かっています。
前職では女性が多かったのですが、長与町の秘書広報課は私以外男性です。それでも職員同士で話しやすく風通しの良さを感じます。
—大学時代からのご縁や現在の広報での活動を通じて、あらためて長与町の良さはどこにあると感じますか?
中村:大学3年生まで住んでいましたが、当時は正直町内のイベントにあまり参加したことがありませんでした。
それがこうして長与町で働くようになって色々なイベントに行ったりお店や事業者さんに取材に行ったりしていると、すごく元気な方が多い街だなぁと感じますね。町民体育祭や文化祭があり、毎年積極的に参加してくださる方が多く、こちらとしても元気をもらえます。

—長与町での生活やワークライフバランスはいかがですか? 残業の有無やお休みの過ごし方など教えてください。
中村:残業をする日もありますが、頻度は少ないと思います。お休みも取りたいときに取らせてもらっているので、プライベートも優先できる働きやすい環境です。
アクセスもいいですし何でも揃っていて住みやすい街だなと感じます。
—最後に、今後のキャリアについて「こういう職員になっていきたい」など目標があればお願いします。
中村:大学時代から映像制作や広告について勉強していたので、試験の面接の際に「広報を担当したい」と希望し、ありがたいことに自分が希望したとおりの仕事に就かせてもらっています。
今の仕事もすごく楽しんでやらせてもらっているのですが、今後は広報だけでなく他の部署の仕事もたくさん経験して、様々な立場の方と関わる中で色んな角度から長与町を知っていきたいです。色んな視点や経験を生かして長与町に貢献していきたいと考えています。
—本日はありがとうございました。