長崎県長与町役場の保健師・行政職員のインタビュー記事です。お二人とも子育てをしながら活躍されています。今回は、長与町役場での働き方や仕事と子育ての両立、そしてやりがいについてお話を伺いました。早出・遅出勤務制度を活用した柔軟な働き方、周りの職員の温かいサポートなど、長与町役場で働く魅力が満載です!
―本日はよろしくお願いします。まず、お二人簡単に自己紹介していただけますか?
鈴木:保健師として新卒で入庁し、健康保険課で成人保健の分野を約7年、産休育休から復帰してこども政策課に異動になりそこから5年、異動後も産休育休期間を経て現在に至ります。

山下:もともとは県警で務めており、そこから長与町役場へ転職し、現在11年目です。はじめは地域安全課で、交通と防犯に関するまちづくりの業務を5年間させて頂きました。そこから現在の介護保険課へ異動しています。そのなかで3回、産休育休を頂きながら、現在まで働いております。

―現在のお仕事について教えてください。
鈴木: 母子保健分野を担当しています。保健師の職員が2名、栄養士が1名、会計年度任用職員の保健師が2名で業務を分担しています。母子保健分野の補助金に関する事務や母子保健推進員などの地区組織等の対応をしています。分担はありますが、みんなで協力しフォローしあいながら対応しています。また、訪問の業務も結構多いです。
山下:今年度の春に育休から復帰し、介護保険の認定と給付係を担当しています。周囲の同僚職員にも積極的に声をかけていただきながら、スムーズに復職しやすい環境を整えて働かせていただいています。
―現在の働き方はフルタイムになるのでしょうか?
鈴木:はい。ただ、私は30分早く来て30分早く帰るという働き方です。
山下:私も以前に鈴木さんと同じ制度を活用していましたが、今後また利用する可能性もあります。フレシキブルに相談できるのでありがたいです。
―職場の育児関係の制度を利用されていたんですね。
山下:はい、2人目の復帰の際に活用し始めました。実は、私がこの制度の初めての利用者だったんです。
もともと時短勤務制度は使っている人もいましたが、早く帰れる分、手取りが減ってしまうと聞いていたので、利用をためらっていました。それで制度を調べて、周りの方にも相談しました。制度自体は以前県警時代に使っていた人もいて知っており、また上司の後押しもあり制度を使い始めました。
私は通勤に時間が少しかかるので、渋滞する時間帯を避けて通勤時間と帰宅時間を短縮できるように制度を活用しました。おかげで、育児や家事との両立がスムーズにできるようになりました。
―実際にそういった制度を活用する方は増えているのですか?
鈴木:そうですね。山下さんの利用をきっかけに、令和元年以降から利用者が増えてきたように思います。制度があっても使う人がいなければ、認知が広まらず誰も使わないので、こうして利用者が増えていくことは良いことですよね。
私自身も、夕方以降は窓口業務の人員が減るので、他の職員に負担をかけてしまうという申し訳ない気持ちはありますが、会計年度任用職員の方々や他の保健師が調整してくれるおかげで制度を活用できています。その分違う面でのフォローをしていきながら業務に取り組めています。
-話は代わりますが長与町の子育て支援環境についても教えてください。
鈴木:町に子育て支援センターがあるのでそちらを活用しています。ママ友づくりや情報交換ができる場が提供されていて、とても助かっています。ただ、ハード面でいうと、まだまだ小さな子どもたちが遊べる公園が少ないとも感じます。近隣市には公園が多いので、町内にも公園が増えるといいですね。
-職場の環境はいかがですか?
鈴木:職場の皆さんは本当に優しくて、子育てに理解があります。「無理しなくていいよ」と声をかけてくれる先輩も多いです。課長も配慮してくれていますし、とても働きやすいです。
山下:私も同じように感じています。お互いに協力し合って仕事をしてとても助かっています。
-お二人にとって、仕事のやりがいとは何でしょうか?
山下:介護サービスを利用したい高齢者の申請対応をしておりますので、実際に利用できるようになって助かったといった声を聞くときは、大きなやりがいを感じます。
納得いかないという方にも丁寧に説明し、最終的にサービスに繋げることができた時は、達成感があります。
鈴木:保健師として、様々な相談を受ける中で、子育てに関する相談も多く寄せられます。発達の面で悩んでいるお母さんたちを他の機関に繋げることもあります。数年後に、「あの時に相談してよかった」と言ってもらえることが、この仕事のやりがいだと感じます。
また、NICUで生まれたお子さんの担当をしていた時は、退院を心待ちにしているお母さんたちの不安な気持ちに寄り添いながら、退院後の成長を見守ることができた時に、大きなやりがいを感じました。

-お二人とも、仕事を通して地域の方々に貢献しているという実感が、やりがいに繋がっているんですね。最後に、今後のキャリアについても教えて下さい。
山下:まずは今の仕事を通して、高齢者福祉の分野でさらに専門性を高めていきたいと考えています。
鈴木:具体的なキャリアプランはありませんが、目の前の仕事を一つ一つ丁寧にこなし、周りの職員と協力しながら、仕事と子育てを両立していきたいです。
-本日はありがとうございました。