島原市役所教育委員会教育総務課で事務職として働く井上さんのインタビュー記事です。高校卒業後、公務員専門学校へ進学し、地元である島原市役所へ入庁。就学援助や学校給食費の支援など教育現場を支える仕事にやりがいを感じている井上さんの仕事への思い、そして島原市役所で働く魅力をお伝えします。
ー自己紹介をお願いできますか?
井上:島原市内の商業高校を卒業後、福岡の公務員専門学校に2年間通い、島原市役所に入庁しました。在学中進路に悩んでいた時、先生に「公務員が合ってるんじゃないか」と提案されたことがきっかけです。
そのようなこともあり、公務員がどんな仕事か調べてみて、自分でも興味が湧きました。もともと事務職は考えていたのですが、市役所では事務仕事のみではなく、いろいろな部署の様々な業務が経験できると考え、公務員専門学校へ進むことを決めました。
ー島原市役所に決められたのはなぜですか?
井上:専門学校のある福岡県も選択肢として考えていましたが、地元で働きたいという思いもあったため、島原市役所を選びました。
令和4年度入庁で、現在3年目です。

―では、現在の業務を教えてください。
井上:教育委員会教育総務課の総務班に配属されて、現在は就学援助制度の事務担当をしています。小中学生の保護者の方で経済的にお困りのご家庭に対して、学用品費や給食費などの一部を援助していく制度です。
私の担当業務は、申請書類の審査・認定作業や就学援助費の支給事務などを行っています。
―班の方々は別の業務を対応されているのですか?
井上:はい、就学援助の他に、小中学校の予算担当や、奨学金の担当、小中学生へのデジタル端末購入の契約事務などの業務があり、それぞれ担当の職員が業務を行っています。
同じ課・班でも、ずっと同じ業務担当ではなく、担当を入れ替えながら広く業務を覚えられるような体制になっています。私も、1,2年目は小中学校の予算担当をしていました。
―そうなんですね。仕事はどのように覚えていったのですか?
井上:マニュアルがきちんと整備されていましたので、その資料を見ながら実践し、仕事を覚えていきました。教育総務課の業務は、かなりルーティン化されていることもあり、書類なども揃っているので、そのような資料を確認しながら、業務を覚えていきました。
幸い私の場合、前任者も在籍していたので、その方にも随時教えてもらいました。最初は何をすればよいか逐一聞いていましたが、だんだんマニュアルを見ながら自分でやってみて、わからないことだけお聞きするようになっていきました。
―課の業務で大変なことはありますか?
井上:現在の業務になるのですが、就学援助の申請受付電子化を昨年11月から始めています。現在は書面と電子申請の2通りの受付をしていて、その対応が大変ですね。
同申請は毎年500件弱ありますし、全庁的にも電子化していくという風潮もあり対応し始めています。
今回が初年度なのでエラーも起きますし、保護者の方々も勝手がわからない部分もありますので大変ですが、次年度以降は今回入力していただいた内容を引き継げるので、簡略化でき作業負担の軽減に繋がっていくと思います。
―具体的にどの部分が大変なのですか?
井上: マニュアルづくりですね。部署としてしっかりと整備している文化があるので、初の業務である電子申請は私がマニュアルを作らないといけません。新たな業務を試しながらつくるので、大変ではありますね。そろそろつくらないといけません(笑)
ー忙しくなりそうですね。今の部署で働いていて、ワークライフバランスはどうですか?
井上:業務の都合上、忙しい時期は月初めですね。しかし、業務スケジュールがある程度事前にわかっているので、計画的に休みをとるようにしています。また、土日出勤はないので、メリハリがつけられて趣味の時間などをとれています。部署全体で休みを取りやすい雰囲気なので、年休も取得しやすいです。私は週初めにまとめて取って、3連休にすることが多いです。
ーでは、今の仕事でやりがいを感じるところはどこですか?
井上:1、2年目に学校予算の仕事をしていた時に、自分が購入に関わった机や椅子などを学校の児童生徒が使っているのを見ると、自分の仕事が教育現場に繋がっているんだなと実感できてやりがいに感じました。たまに仕事で学校へ行くときに、先生方から教えてもらえるんです。
ー今後やってみたい仕事はありますか?
井上:税については関わっていきたいですね。大切なことですし、自分の人生でも必要な知識だと思うので、業務を通して深めていきたいです。
ー新しい仕事や学ぶことは大変じゃないですか?抵抗などはありませんか?
井上:先輩方の働きぶりを見ていると、多くのことを知っていてその知見を深めていくことで仕事を楽しめていると感じます。自分もまだまだ知らないことだらけですし、業務を通していろんなことを学んでいきたいと思っています。
ー職場の雰囲気はいかがですか?
井上:教育委員会は4課ありますが、1つの部屋で業務を行っており、例えば隣の班と関連する業務内容でもすぐ隣に聞きに行けますし、話やすく風通しが良い環境です。普段から顔を合わせているので話もしやすいですし、相談もしやすいです。
すぐ上の先輩だけではなく、課長にも直接相談をさせていただくこともありますね。
ー良い環境ですね。では、職員の方々とプライベートなどでの交流はありますか?
井上:はい。同期とは仕事終わりにご飯に行ったり、休みの日に遊びに行ったりもしています。同期は19人いて、色んな部署に配属されているので、情報交換などもしています。
ー最後に、どんな人が公務員に向いていると思いますか?
井上:私も入る前に感じていましたが、色んな部署に異動することをプラスに捉えて、色んな経験ができることに魅力に感じられる人は、公務員に向いていると思います。
あとは、仕事は自分でスケジュールを決めて進められるので、コツコツと積み重ねていける人にも向いていると思います。事務作業はどの部署にもありますし、そういった作業は非常に重要だと思います。
ー本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年2月取材)