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他自治体での経験を経て、地元・島原市へ。Uターン転職で見つけた、建築職として働く魅力とやりがい

島原市役所

2025/08/22

長崎県島原市役所で建築職として働く岡村さんのインタビュー記事です。

前職は大規模な自治体で勤務をしていた岡村さん。地元へのUターン転職の経緯や、市の規模によって異なる働き方の魅力、そして島原市で初めての女性建築職として働く今について、率直に語っていただきました。

 

 


 

地元へのUターン。大規模自治体から島原市へ

ーまずは、岡村さんのこれまでのご経歴と、島原市役所へ入庁された経緯を教えてください。

 

岡村:生まれも育ちも島原市で、高校卒業後に大阪の大学で建築学を学び、新卒で福岡県内の市役所に建築職として入庁しました。

前職で4年半勤めた後、昨年の10月に島原市に転職しました。

職員の写真

ー建築という仕事にはどういったきっかけで興味を持ったのですか?

 

岡村:高校生で進路を考えている時、特に「これがやりたい!」という明確な夢があったわけではなかったのですが、進路相談で担任の先生に「建物を眺めるのが好きなんです」と話したら、「それなら建築の道はどう?」と背中を押してもらったのがきっかけですね。

 

 

ー前職も自治体だったとのことですが、なぜ転職を考えたのですか?

 

岡村:大学卒業後、一度は地元の外で働きたいという気持ちと、当時は島原市で建築職の採用がなかったこともあり、福岡県内の自治体を受験しました。

 

心のどこかで、いずれは地元に帰って貢献したいという想いをずっと持っていたのですが、自分の担当していた業務に区切りがついたタイミングで、地元の島原市が建築職を募集していることを知り、やるなら今しかないと思い転職を決めました。

 

 

ー自治体間の転職とは言え、転職をすることに不安はありませんでしたか?

 

岡村:正直、不安はありました。以前勤めていた自治体は建築職だけで300人ほどいる大きな組織で、業務も完全に分業化されていました。

 

一方で、島原市は前職の自治体と比較して自治体規模が小さく、職員数そのものが少ないということもあり、建築職がどこまでの業務を担うのか、全くイメージがついていませんでした。

 

 

予算確保から施工管理まで。島原市だからこそできる幅広い仕事

ー実際に働いてみて、前職と島原市でどのような違いを感じますか?

 

岡村:一番の違いは、やはり受け持つ業務の幅広さですね。

前職では、担当業務が細かく分かれていたので、良くも悪くも「建築の仕事だけ」に集中する環境でした。予算を確保する部署も別にあって、自分たちは与えられた予算の中で、決められた事業の設計や工事を進めるのが役割でした。

 

島原市では、自分たちで事業の予算を確保するところから仕事が始まります。限られた予算の中で、どの修繕を優先するべきか、どの事業を進めるべきかを自分たちで考え、判断していく必要があります。

 

もちろん、それに伴う支払いなどの事務作業も自分たちで行います。大変な面もありますが、前職では経験することのできなかった、大きなやりがいだと感じています。

事務作業の風景の写真

ー現在担当されている業務について、具体的に教えてください。

 

岡村:今は教育委員会の教育総務課で、主に市内の小中学校の管理や整備を担当しています。学校から「雨漏りがする」「壁にひびが入っている」といった連絡があれば、すぐに現場を確認し、状況に応じて修繕の手配をします。

 

大きな工事になると、設計から業者さんとの打ち合わせ、そして工事が始まった後の監督業務まで、一貫して担当します。工事の進行にもよりますが、デスクワークと現場の割合は、ちょうど半々くらいですね。

 

新築工事は頻繁にあるわけではないので、どうしても修繕対応が主となるのですが、ありがたいことに、今は「島原市温水プール」の新築工事という大きなプロジェクトにも担当として携わらせてもらっています。

 

自分の生まれ育った街に、自分が関わった建物が形として残り、それが子どもたちの未来に繋がっていくと考えると、とても楽しみです。

現場作業の風景

最初から終わりまで見届ける。建築職の醍醐味とは

ー岡村さんが感じる、自治体で建築職として働くことの面白さや魅力は何ですか?

 

岡村:やはり、公共施設の設計から工事の完成まで、すべてを見届けられることだと思います。

 

民間企業の場合、設計部門と工事部門で担当が異なっていたり、設計事務所と施工会社が別々であることが多いですが、自治体職員は発注者として、設計図に描かれたものが、現場で職人さんたちの手によって少しずつ形になっていく、その全工程に立ち会うことができます。

 

設計の内容を深く理解しているからこそ、現場での施工方法にも興味が湧きますし、理解も深まります。自分の知識が増えていく実感は、仕事の楽しさにも直結します。

 

建物ができていく過程を間近で見られるのは、何度経験してもワクワクしますし、建築職ならではの醍醐味だと思います。

 

これは地元ならではの話ですが、自分の母校の修繕に携わる機会もあり、そんな時はなんだか感慨深い気持ちにもなります(笑)

足場解体前検査の写真

初の女性建築職でも安心。風通しの良い職場と手厚いサポート

ー島原市役所の職場の雰囲気はいかがですか?

 

岡村:とても風通しが良くて、温かい職場です。私が所属している教育委員会は、ワンフロアに様々な部署が集まっているのですが、いつも部署の垣根なく会話が飛び交っていて、活気があります。

 

転職してきたばかりの頃は、新しい職場に馴染めるか心配でしたが、皆さん気さくに話しかけてくださるので、すぐに溶け込むことができました。

職場の仲間と談笑中の写真

ー若手職員へのサポート体制についてはいかがでしょう?

 

岡村:「メンター制度」というものがあって、年の近い先輩が、公私にわたる相談役になってくれます。業務上の関係性だけではない先輩だからこそ、気軽に相談しやすいこともあって、とても心強い制度だと感じています。

 

もちろん、業務については同じ班の先輩方が、現場に同行して一から丁寧に教えてくださるので、安心して仕事に取り組めています。

 

 

ー「女性建築職」としての働きやすさはいかがですか?

 

岡村:実は、島原市では私が初の女性建築職なんです。入庁してから聞いたので、自分でも驚きました(笑)

 

でも、実際に働いてみて、「女性だから」と特別扱いされたり、不利に感じたりすることは一切ありません。建築職というとまだまだ男性職場のイメージが強いかもしれませんが、性別に関係なく、誰もが平等に活躍できる環境がここにはあります。

 

是非、女性で建築職を目指している方にも安心して飛び込んできていただき、仲間を増やしたいですね。

 

 

未来の仲間へ。これから島原市で働く魅力

ー最後に、これから島原市役所を目指す方へメッセージをお願いします。

 

岡村:建築を学んだ後、どんなキャリアを歩むべきか、悩んでいる方も多いと思います。

 

もし、あなたが「幅広い知識を身につけたい」「自分の仕事で地元に貢献したい」と考えているなら、自治体の建築職はとても魅力的な選択肢です。特に島原市では、建築だけでなく、それに付帯する電気や機械の設備まで担当するので、本当に多くのことを学ぶことができます。

 

更に、今後は市内の学校再編なども計画されていくことになると思います。そうなれば、新しい学校をゼロからつくる、といった大きなプロジェクトに携われるチャンスも出てきます。

 

また、実は島原市の建築職は、20代の職員が私一人だけなんです(笑)この記事を読んでくださった若い皆さんと、いつか一緒に仕事ができる日を楽しみにしています!

職員の笑顔の写真

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年8月取材)

職員インタビュー

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