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伊根町役場

伊根町は京都府北部の丹後半島北端にあり、北と東は日本海に面し、南は宮津市、西は京丹後市に隣接しています。総面積は 61.95 平方キロメートル、約 8 割を森林が占めています。内陸部には二級河川の「筒川」を中心に農地が広がり、海岸線沿いの僅かな平地に漁業集落が点在しています。 海と山が交わり生み出される豊かな幸、自然と調和した舟屋群や田園等の景観、浦島太郎伝説や徐福伝説、海の祇園祭りと称される伊根祭り等の民俗芸能、古くから守り受け継いできた有形無形の文化財など多くの財産を有しています。 平成 17 年 7 月に伊根浦舟屋群が漁村として初めて国の『重要伝統的建造物群保存地区』に選定され、平成 20 年 10 月に『特定非営利活動法人「日本で最も美しい村」連合』に加盟しました。

変化を楽しみながら自分の目指す保育を実践!~京都府伊根町で保育士として働く~

伊根町役場

2024/01/24

伊根町で保育士として働く井田さんに、転職後に求められた役割と実践したことについてお話を伺いました。 

 

―これまでの経歴についてご紹介ください。

 

井田:学生時代に保育士資格を取得しました。新卒から6年間は地元である隣町の公立保育園で保育士として勤務。平成30年に中途採用試験を受けて伊根町の職員となり、今年で6年目になります。

 

—転職しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

 

井田:前職では当初希望したとおり、幼いころに私自身を育ててくださった先生方と一緒に仕事をする環境でした。勤務した6年間には異動もありましたが、どの保育園でも慣れ親しんだ先生方に囲まれ、ついつい甘えてしまうようなところもありました。

 

転職を決めたのは、保育士としての仕事にも慣れてきた頃のことでした。少し力も付いてきたと感じたので、次は甘えのない環境で働いてみようと思ったんです。また、前職は会計年度任用職員という立場だったこともあり、正規職員に挑戦したいという思いもありました。

 

ここ伊根町に決めたのは、引越しをせずに通勤できるという点が大きいですね。現在の通勤時間は車で30分ほどです。

—現在お仕事をされている園の職員体制を教えてください。

 

井田:職員数は全体で約18名です。1歳から5歳の子どもをお預かりしていて、1,2歳児担当が4名、3歳児担当が2名、4,5歳児担当が各1名で、それ以外に色々なクラスに入るフリー保育士という役割の職員がいます。

 

また、有資格者以外には保育補助に入って頂く非常勤職員や、給食調理員などがいます。私はいま4歳児クラスを担当しておりますが、これまでも3歳児以上のクラスを担当することが多かったですね。

 

—前職と比較して、違いは感じましたか?

 

井田:そうですね、立地などの周辺環境が違うこともあり、かなり大きな違いを感じました。伊根町は町内の2つの保育園間での交流はありますが、地理的にも他の園が遠くて交流が活発というわけではないんですね。

 

だからこそ、入庁時には「他自治体の保育のやり方を伊根町に取り入れる促進剤となってほしい」というお話をいただき、同時期に転職してきたベテランの先生とも協力しながら業務には取り組んでいました。

 

例えば、世の中で求められている保育園の役割が以前とは変わってきていて、より教育的な要素を取り入れていく動きが他自治体では色々と行なわれているように思います。そういった考え、保育方法、声のかけ方などの手法を取り入れていくなど。

—転職した先で変化を起こすのは大変ですよね。

 

井田:もちろん、すぐに大きな変化を起こしたわけでないですね。何年もかけて少しずつ合意形成をしていった感じです。これまでのやり方を大切にしたいという思いももちろん理解できますし、私自身も新しい職場のやり方を教えて頂きながら考えていきました。

 

また、園長が他自治体での経験がある方で変化に対して前向きだったことも幸いでした。役場の方とも建設的な話し合いができたので、私たちも意見を出しやすい状況でした。

 

具体的に変わったことを挙げると、以前と比較して時間・気持ちに余裕を持って保育ができる体制づくりが進んでいます。書類仕事をするために交代できる職員を追加で配置することで、日中に書類作成を終えられるようになりました。

 

過去には夜遅くまで残業していた時期もあり、保育園の現場はそれが当たり前だという感覚も残っていましたが、現在は書類仕事は日中でやるべき仕事だという考え方になっています。

 

実際に残業時間は目に見えて減っていて、この6年間の変化を実感できますね。

 

加えて、書類の中身についても、様式や内容面で簡素化できるところは変更しました。このあたりは園長が町内のもう1つの保育園の園長と相談して実現しました。

 

その他、以前から積極的に行なっている異年齢保育は子どもの心の成長に良いと考えますし、今後も変えずに続けたい取り組みはたくさんあります。

 

年代による考え方の違いが出ることもありますが、職員間での日々の話し合いを常に行ない、認識合わせをしています。

—井田さん自身から意見を出していくことも多いんですね。

 

井田:伊根町は、意見が挙げやすい点がとても良いところだと思います。聞き入れてもらえるという安心感があります。もちろん、場合によっては厳しいアドバイスを頂くこともありますが、自分の考えを言うことが担当クラスの保育の質を高めるきっかけになると感じています。

 

また、園の規模が大きくないので1人1人の子どもを丁寧に見ることができる点も良いところだと思っています。保育士としての力を発揮しやすく、より成長できていると感じます。

 

—京都府伊根町で保育士として働く良さを伺いたいです。

 

井田:自然がいっぱいで外遊びの選択肢が多いことや、地域の方との関わりが深い点は伊根町らしさかなと思います。また、観光地にもなっている舟屋が立ち並ぶエリアは子どもとのお散歩コースになっていて、私自身も楽しみながらお散歩に行っています。

 

また、子どもたちが地域の方と顔なじみなことが多く、漁協に魚を見に行ったり港に船を見に行ったりしたとき、大人の方々が快く迎えてくださるんですよね。地域の方々の協力があると強く感じられることは、楽しく暮らせる大切なポイントかなと思います。

—最後に、転職を検討している方に向けてメッセージをお願いします。

 

井田:保育士を大募集していますので、伊根町に興味を持たれた方はぜひ園を見に来て頂きたいなと思います!

 

今日お話しさせて頂いたとおり、良い流れで変化できている状況ですし、特に経験者は自分がやりたい保育を実現しやすい環境だと思います。今後もさらに良くなるように一緒に考えて頂ける方をお待ちしています。

 

—どうもありがとうございました。

 

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伊根町は京都府北部の丹後半島北端にあり、北と東は日本海に面し、南は宮津市、西は京丹後市に隣接しています。総面積は 61.95 平方キロメートル、約 8 割を森林が占めています。内陸部には二級河川の「筒川」を中心に農地が広がり、海岸線沿いの僅かな平地に漁業集落が点在しています。 海と山が交わり生み出される豊かな幸、自然と調和した舟屋群や田園等の景観、浦島太郎伝説や徐福伝説、海の祇園祭りと称される伊根祭り等の民俗芸能、古くから守り受け継いできた有形無形の文化財など多くの財産を有しています。 平成 17 年 7 月に伊根浦舟屋群が漁村として初めて国の『重要伝統的建造物群保存地区』に選定され、平成 20 年 10 月に『特定非営利活動法人「日本で最も美しい村」連合』に加盟しました。

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