長崎県佐々町役場 企画商工課で働く菅原さんのインタビュー記事です。他自治体から公務員へ転職し、さらに出産・育児を経て職場復帰を果たした菅原さん。
前職での経験を活かしながら、子育てと仕事の両立を実現している菅原さんに、佐々町役場で働く魅力について伺いました。9年間勤務した五島市役所から佐々町役場への転職の経緯や、仕事内容、そして佐々町の魅力についても語っていただきました。
―菅原さん、簡単にこれまでのご経歴を教えていただけますか?
菅原:大学卒業後そのまま新卒で、地元の五島市役所に約9年勤務してまして、結婚を機に引っ越しも行い退職をしました。そして出産も経て、改めて働こうというタイミングで佐々町役場を受け、入庁いたしました。
―再就職時は他も考えたのですか?
菅原:民間企業も探してはみたんですが、どうしても勤務時間が9時~18時というところが多くて。子供の幼稚園が18時半まで預かってくれるのが最長だったので、子供の環境を変えずに預けられるところで働ける仕事となると、どうしても17時台に終わるところじゃないと難しいという事情がありました。
そうなると、公務員が最適であり、さらに佐々町役場が経験者採用をしていたんでタイミングよく受けることが出来ました。
―佐々町にご縁はあったのですか?
菅原:実は前の職場で県庁出向経験もありまして、その時に佐々町の職員さんと関わりました。みなさん親切で良い方ばかりなので、佐々町にも良い印象がありましたね。
―そうだったんですね。それで、令和6年の1月に入庁されたと。経験者採用とのことですが、試験はどのような内容だったのでしょうか?
菅原:小論文試験と面接のみでした。筆記試験やSPIのような試験、行政法などの試験はありませんでした。もともと民間も見ており公務員試験勉強もできていなかったので非常にありがたかったですね。
―では、入庁してからの現在の仕事内容について教えていただけますか?
菅原:企画商工課企画班で、主に広報全般を担当しています。広報紙の作成や取材、ホームページ、LINE、公式Instagramの管理などをメインの業務です。あとは、移住支援での相談対応や、ふるさと納税の業務についても担当しています。
体制としては、課長補佐と私、事務職員と会計年度担当の方がおり実質4人体制です。

―前の職場でも同じ経験ではあったのですか?
菅原:以前は主に税務関係の業務を担当していたので広報関係は担当したことがなかったですね。
ー未経験の分野で不安はありませんでしたか?
菅原:最初は戸惑いもありましたが、マニュアルも整備されていたので、それを見ながら進めていき、分からないところは随時周りの方にお聞きして解決するようにしていきました。最初の1、2ヶ月は細かく指導してくださったので、一つずつ業務を覚えていくことができました。
また、広報紙の作成やホームページの運営など、毎月の流れやスケジュールも決まっているので、比較的スムーズに仕事を進めることが可能な点も良かったです。
ー前の職場との違いはありましたか?
菅原:そもそもの規模も違うので、仕事の進め方や雰囲気も全く違いました。進め方については最初にみっちり教えてもらったのが非常に良かったです。
また、佐々町役場は上司や先輩、もっといえば町長や副町長にも相談しやすい雰囲気があります。
こちらも最初は戸惑いましたが、今は直接コミュニケーションによって意思疎通がスムーズにできていると感じています。それに、職員数が少ないので、町長や副町長も職員一人ひとりのことを覚えていてくださり、気軽に話しかけてくださいます。
―どんなことを相談されるのですか?
菅原:例えば、新しい事業の進め方や契約内容などについて相談したこともあります。副町長は全ての課の契約内容をチェックされているので、事前に相談することで、スムーズに進めることができるんです。
―仕事のやりがいを教えてください。
菅原:前の職場だと業務内容が専門化していき1つをつきつめてやっているのですが、今は逆に幅広い業務を担当させてもらっています。それにより身につける知識の幅が広がった実感もあるので、面白いですね。
あとは、はじめて自分が作り手として広報紙を作成していますが、どういうレイアウトにすれば読みやすいのか、手に取ってもらえるか、どんな企画をすれば良いかなどあらゆる工夫をできるので非常にやりがいを感じます。
LINEやInstagramなどのSNS発信についても、企業のアカウントがどのような方法で情報を発信しているのかを参考にしたり、アクセス数を増やすための仕掛けを考えたりしています。それがそのまま結果として見えるのも良いですね。

―新たな業務を学ぶ研修なども受けているのですか?
菅原:県庁広報課の方が県内の広報担当職員を集めての情報発信などの研修会を開いているので、参加させてもらいました。また、他にもホームページ構築や広報紙もレイアウト、写真の撮り方なども研修等で学びましたね。自らで行きたいといえばどうぞどうぞと参加させてもらえるのでありがたいですね。
ー佐々町の良いところについても教えてください。
菅原:佐々町は、公園がたくさんあって、子育て支援に力を入れている町です。コンパクトな町なので、子供を連れて色々な場所へ行きやすいですし、アットホームな雰囲気も良いですね。イベントも地域密着型で、子供と一緒に参加しやすいものが多く開催されています。
子育て世代には嬉しい環境です。
―それは良いですね!あとは、ふるさと納税の業務にも携わっていらっしゃるとのことですが、佐々町ではどのようなものが人気なのでしょうか?
菅原:地元の農家さんが作っているイチゴや、お茶が人気です!佐々町は工場などが少なく、ベッドタウンなので、特産品と呼べるものが少ないのですが、イチゴとお茶は佐々町の自慢です!

ー最後に、佐々町役場で働くことの魅力について改めて教えてください。
菅原:ワークライフバランスが取りやすいというのは大きな魅力だと思います。他の課の方を見ていても、土日も毎日出勤して残業ばかりしているという人はほとんどいません。皆さん、自分で休みを取って調整しながら働いているので、働きやすい職場だと思います。
私自身も、子どもの行事のために休みをとるなど、子育てと両立しながらバランスをとれています。
それに、職員同士の距離が近く、困った時はすぐに相談できる雰囲気なのも良いですね。何か新しいことを始めたい時でも、上司の方に相談しやすいので、自分の意見を反映させやすいと感じています。
ー本日はありがとうございました。