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軽井沢町役場

〜豊かな自然と共生する〜 人と自然と文化で築く環境先進都市 軽井沢 軽井沢町は冷涼な高原の気候と森に包まれた風土の特徴を活かし、長い歴史をかけて国際的な保養休養地として発展してきました。また、新幹線や高速道路により首都圏等からのアクセスが良く、近年は観光リゾート地としても国内外へ知られるようになっています。 そんな優れた自然環境の中で、心も体も動物も植物も地球もみんなが心豊かに回復できるよう、未来へと続き得る環境を守り、ゼロカーボンへの取り組みを含め、先を見据えた取り組みを行える環境先進都市を目指します。

「いつかこの町に戻ってきたい」鳥類研究から町役場へ。軽井沢の自然が導いた新たな道

軽井沢町役場

2025/02/12

鳥類や生物多様性の保全に関わる研究員、科学コミュニケーターとして活躍していた遠藤さん。軽井沢町役場に転職し、総合政策課秘書係で国際交流事業や地域イベントの企画・運営を担当しています。


軽井沢町役場で働くことを決めた理由や業務内容、仕事の面白さ、軽井沢町での生活の魅力についてお聞きしました。

遠藤さん:軽井沢町の姉妹都市ウィスラー(カナダ)にて

―ご経歴をお聞かせください。

 

遠藤:大学院では鳥類の生態に関する研究をしていました。学位取得後、自然環境の保全再生に取り組んでいる地方自治体の出先機関の特別研究員として、主に森林における鳥類の多様性に関する研究に携わっていました。

 

その後、専門学校で鳥類学の非常勤講師として勤務したり、科学館の科学コミュニケーターとして、環境問題に関する調査や記事の執筆、イベントの企画・実施などに携わっていました。

そして、令和5年に軽井沢町役場に事務職として入庁し、総合政策課秘書係に配属されて2年目になります。

大学院のときの研究対象のモズ

― 軽井沢町役場に入庁された理由をお聞かせください。

 

遠藤:大学院時代の鳥類調査で、毎年3月中旬から7月上旬まで軽井沢町に滞在していました。その中で、豊かな自然環境に魅了されました。また、調査地が農耕地だったこともあり、農業委員会の方や地域の方々に大変お世話になり、温かい地域だと感じました。

 

そして「いつかこの町に戻ってきたい」という思いと、「自分にできることで軽井沢町に貢献したい」という思いをずっと持っていました。

 

また、科学コミュニケーターをしていた時に、地域で環境に関する課題に取り組むことに興味を持ち、いつか環境行政に関わりたいという思いが芽生えました。こうした思いが重なって、軽井沢町役場を志望しました。

 

 

― 軽井沢で働くことと環境行政への関心という軸があったのですね。転職活動や面接の雰囲気についてお聞かせください。

 

遠藤:転職活動は仕事を続けながら行っていたので、休みの日に試験勉強や面接の練習をしていました。

 

面接は、そこまで進めたことが嬉しくて、軽井沢町に対する思いを率直に伝えたことを覚えています。また、これまで取り組んできたことなどを話しました。

 

緊張するような雰囲気ではなく、リラックスして面接に臨むことができる雰囲気でした。事務職なので、必ずしも希望の部署に行けるわけではないということは、その時に伺っており、承知したうえで入職しています。

 

 

―総合政策課秘書係では、どういった業務を担当されていますか?

 

遠藤:係は4名体制です。私は町の国際交流に関する業務と、「軽井沢ゆうすげの集い」というイベントの企画・運営を担当しています。

 

国際交流に関する業務は、主に3つあります。軽井沢町の姉妹都市との交流、町民等の国際交流を支援する補助金(国際交流事業補助金)の手続き、そして通訳・翻訳ボランティアの受付と紹介です。

 

仕事の比率は時期によってかなり変わります。行事がある時期は、業務がそちらに偏ります。一方、補助金と通訳の業務は通年あります。

 

 

―姉妹都市との交流には、どのような業務があるのでしょうか?

 

遠藤:カナダのウィスラー市長と軽井沢町長とのオンラインミーティングを定期的に行っており、日程調整や会議の準備などをしています。

 

オンラインミーティングを行うタイミングで、町民の方に姉妹都市交流とはどういうものなのか、その姉妹都市はどういうところなのかをご紹介できるように、町の広報誌(広報かるいざわ)に記事を書いています。

 

また、昨年は軽井沢町町制施行100周年でした。ウィスラーの議員と職員が来町され、記念式典にご出席いただいたり、町内を視察していただきました。

 

ウィスラーの議員と職員の方に、軽井沢町の魅力や取り組みなどをお伝えできるような有意義な視察になるよう、ご紹介する場所は事前に見に行ったり、お会いしていただく町民の方には事前に色々とお願いするなど、調整を念入りに行いました。また、当日は私も同行して各目的地をご案内しました。

 

入庁してすぐの8月にそのイベントがあったので、当時はバタバタしていたのを覚えています。

 


 

― 国際交流事業補助金の業務について教えてください。

 

遠藤:軽井沢町では、国際交流を目的として姉妹都市や海外に行く方への補助金制度があります。補助金制度について、申請希望の方にご説明したり、申請を受付してから交付するまでの手続きを担当しています。

 

希望される方は小・中・高校生が多いのですが、申請手続きをする方は親御さんになるので、関わる相手としては親御さんになります。


 

― 通訳・翻訳ボランティアの受付・紹介業務についても教えてください。

 

遠藤:通訳や翻訳のできる方がボランティアとして登録する手続きをしたり、通訳や翻訳のボランティアを探している方に、条件に合うボランティアの方をご紹介して、お繋ぎします。ボランティアの方の得意分野などを登録の際にお伺いしており、依頼内容に合うかどうか照らし合わせてご紹介しています。
 

 

― 次に「軽井沢ゆうすげの集い」や、業務内容について教えてください。

 

遠藤:「軽井沢ゆうすげの集い」は、軽井沢町主催の町民と別荘の人たちが交流するイベントです。名前を変えつつも、歴史ある行事として長年続いてきました。「軽井沢ゆうすげの集い」としては、令和6年8月に2回目の開催でした。

 

今回のテーマは「軽井沢の文化」で、軽井沢の文化に精通した方や活動されている方にブースを出していただいたり、アートワークショップやトークイベントなどを開催しました。

私は、広報活動やブースの調整、スケジュール調整などを担当しました。この集いをきっかけに、町の中で新しい活動や対話が生まれたらいいなという思いで取り組みました。

 

 

ーお仕事の面白さややりがいを感じた時のことをお聞かせください。

 

遠藤:直近では、「軽井沢ゆうすげの集い」の開催です。様々な要素を考慮しながら、どうやったら実現できるのかを考え、企画を作り上げていくところに面白さとやりがいを感じました。

 

前職でもイベントの仕事をしていましたが、参加者に喜んでいただけるよう工夫するのは楽しいです。また、今回は環境への配慮も重視しました。

 

具体的には、配布資料や案内をほぼペーパーレス化し、会場ではブースで使用する食器などもこちらで用意することで、プラスチックゴミの削減に努めました。さらに、来場者には公共交通機関の利用を促すなど、環境負荷の低減に努めました。ブースの皆さんには特にご協力いただき、本当にありがたかったです。


 

ー今までされてきたお仕事と違う点を教えてください。

 

遠藤:難しい質問ですね。違うところは多くあるのですが、今までの業界や職種とガラッと変わったので、違うのが当たり前のようになってます。

 

例えば、庁内での手続きの仕方などに慣れずに悩むこともありましたが、気軽に話しかけられるような職員が多く、丁寧に教えていただいたり、助けられながら仕事を進めることができています。

 

 

ー入庁前後で、ギャップを感じたことがあれば教えてください。

 

遠藤:日直制度があることです。休日に役場で勤務し、電話対応などを行う業務です。男性職員は夜間に行う宿直があります。

 

入庁後3ヶ月あたりから、3ヶ月に1回のペースで日直に入っています。日直は2人体制で行うのですが、普段は交流が少ない他課の方と一緒になるので、お話できる良い機会になっています。

 

また、前の職場は在宅勤務もありましたが、今は毎日出勤しています。ただ、出勤にかかる時間が短いので、負担はあまり感じないです。町内に住んでいるのですが、軽井沢は自転車での移動も気持ちいいです。

 

 

ー遠藤さんから見た軽井沢町は、どのような地域ですか?

 

遠藤:森林が豊かだったり、休耕田が草原的な環境になっていたりするなど、多様な環境があっていろいろな動物や植物を見られる素敵な環境だと思っています。 

 

また、町の中で定期的に様々なイベントが開催されています。文化イベントなど「次はあのイベントに行きたいな」と思うものがいつも開催されており、町自体にも活気があり、飽きることがありません。

浅間山を眺める

ー軽井沢町で好きな場所や、最近行ったイベントなどをお聞きしてもいいですか?

 

遠藤:好きな場所は、 大学院生時代に鳥類調査をしていた農耕地です。鳥をたくさん見られる場所ですが、農家さんのお邪魔にならないように気をつけています。イベントですと、追分宿郷土館の企画展に行きました。
 

 

ーインタビューをさせていただいた学芸員の伊藤さんが企画された展示でしょうか?

 

遠藤:そうです!伊藤さんには軽井沢ゆうすげの集いでお世話になりました。軽井沢町に縁のある作家である堀辰雄に関する展示と解説をしていただきました。このブースでは、町長が堀辰雄作品を朗読するというイベントも行われました。

軽井沢ゆうすげの集いでの、堀辰雄文学記念館の出張パネル展示

(※)学芸員・伊藤さんの記事はこちらからご覧になれます。

 

ーこのように、違う職種や部署の方とも仕事で関わりがあるのですか?

 

遠藤:はい。例えば、ゆうすげの集いでは環境課と生涯学習課にブース出展をお願いし、協力をしていただきながら進めていきました。

 

 

ー野鳥観察を現在も続けているとお聞きしました。遠藤さんは、軽井沢で野鳥観察をすることが多いのでしょうか?

 

遠藤: 主に軽井沢町内で観察しています。見られる鳥や行動が日ごと、季節ごとに変わるため、飽きることがなく、軽井沢だけでも本当に楽しいですよ。 

 

町内のいろいろな場所で鳥はみられますが、「軽井沢野鳥の森」はおすすめの場所のひとつです。様々なネイチャーツアーを実施されている施設も近くにあります。

 

鳥の混群がみられる、冬の軽井沢野鳥の森

おすすめの時期は、4月から7月、あとは冬の季節です。冬は葉っぱが落ちるので、鳥が見やすくなります。春から初夏にかけては、繁殖期で子育ても見られますよ。じっくり見ると、いろいろな種類の鳥がみられると思うので、さまざまな場所で目を凝らしてみてください。

 

春から夏にかけて会えると嬉しいコヨシキリ

ー遠藤さんが好きな種類の鳥は何ですか?

 

遠藤: 以前研究していたモズです。あと、ジョウビタキも好きです。ジョウビタキは、日本では主に冬にみられる鳥ですが、近年は夏における観察報告や繁殖事例を聞くことが増えました。実際に軽井沢では夏でもジョウビタキを見ることができ、驚きました。

 

 

ー最後に、就職活動中の方や転職活動中の方にメッセージをお願いします。

 

遠藤: 転職をするときに大切にしたいことは人によって様々だと思います。私の場合は「好きな場所で働く」というのが大切にしたいことでした。転職や就職先が、その方の大切に思われていることが実現できる場であればいいなと思います。

 

ーありがとうございました。


 


 

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〜豊かな自然と共生する〜 人と自然と文化で築く環境先進都市 軽井沢 軽井沢町は冷涼な高原の気候と森に包まれた風土の特徴を活かし、長い歴史をかけて国際的な保養休養地として発展してきました。また、新幹線や高速道路により首都圏等からのアクセスが良く、近年は観光リゾート地としても国内外へ知られるようになっています。 そんな優れた自然環境の中で、心も体も動物も植物も地球もみんなが心豊かに回復できるよう、未来へと続き得る環境を守り、ゼロカーボンへの取り組みを含め、先を見据えた取り組みを行える環境先進都市を目指します。

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