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軽井沢町役場

〜豊かな自然と共生する〜 人と自然と文化で築く環境先進都市 軽井沢 軽井沢町は冷涼な高原の気候と森に包まれた風土の特徴を活かし、長い歴史をかけて国際的な保養休養地として発展してきました。また、新幹線や高速道路により首都圏等からのアクセスが良く、近年は観光リゾート地としても国内外へ知られるようになっています。 そんな優れた自然環境の中で、心も体も動物も植物も地球もみんなが心豊かに回復できるよう、未来へと続き得る環境を守り、ゼロカーボンへの取り組みを含め、先を見据えた取り組みを行える環境先進都市を目指します。

「技術者としてのステージを上げてくれた」〜町のインフラを守り、造る。行政土木職のキャリア~

軽井沢町役場

2025/06/12

20年の技術職経験を経て2010年に軽井沢町役場へ転職し、建設課(現在の地域整備課)の土木係(6年)、計画設計係(7年)を経て、2023年から上下水道課の下水道施設係に所属する山田さん。入庁後に担当したある仕事が「技術者としてのステージを上げてくれた」と語ります。

 

山田さんのリアルな経験談を通して、軽井沢町役場の土木技師の仕事内容や魅力、この町で技術者として働くことの面白さ、行政の立場でインフラに関わる魅力、そして「何より大事なのはやる気と興味」と、未来の仲間へのエールをお伝えします。

 

 

ー まずは、山田さんのこれまでの経歴と、軽井沢町役場に入庁されたきっかけについて教えていただけますか?

 

山田: 生まれは、同じ長野県の山ノ内町というところです。長野県の北部で志賀高原などがあるスキーリゾートで育ちました。温泉に入るサル「スノーモンキー」でよく知られていますね。

 

高校を卒業してから、ある団体で「農業土木」の技術者として20年ほど働いていました。 主に測量や設計といった仕事で、畑や田んぼ、水路や道路などの設計に携わりました。

軽井沢町役場には、2010年に縁あって入庁しました。前職でたまたま軽井沢町の仕事を担当していた時に、お声をかけていただいたんです。

 

当時の職場はかなり忙しく、そういった環境を変えたいという思いと、行政という立場で自分の力がどれだけ試せるか、という興味もあり、軽井沢町で働くことを決めました。

 

 

ー 前職での経験で培われた山田さんの「強み」や、それが軽井沢町役場での今の仕事にどのように活きているか教えていただけますか?

 

山田: 他の人との違い、と言うと少し生意気に聞こえるかもしれませんが、プレゼン力や技術者としてのスキルもそうですが、一番は「説明力」と「関係構築力」だと思っています。

 

自治体へ仕事をおさめる立場だったので、どんなに良い設計をしても、それを自治体の方や実際に工事をする業者の方に分かりやすく説明し、協力してもらいながらトータルで良いものにしていく必要がありました。

相手が何を望んでいるのか、自分がやったこと、意図していることを、どうすれば正確に伝えられるか、という点を常に意識してきました。

 

この力は、役所に入ってからも非常に役に立っています。特に自治体の仕事は、住民の方だけでなく、国や県といった関係機関、鉄道会社や他の事業者、そして町役場の内部など、本当に様々な立場の人との折衝が必ず発生します。

 

そういった場面での交渉力や、専門的な内容を分かりやすく説明する力は、自分の強みとして活かせていると感じています。

住民への説明会

ー 町役場の仕事では、どのような関係者と、どのような交渉や調整を行ってきましたか?

 

山田: 私が以前携わった大きな仕事で、新しい町道を作るというものがありました。当然、今まで道がなかった場所に道を作るので、まず土地を買う必要があります。そのためには、地権者の方々に事業の必要性を理解してもらい、金額にも納得していただく交渉が必要です。

 

また、道のすぐ近くに鉄道があったので、鉄道関係者の方々と安全への配慮や道路計画の説明を行いました。

国道に接続する計画だったので、国道の担当者と協議が必要でした。地下を掘る計画だったので、本体の安全性、既存の交通への支障がないかなどを説明し、安全に接続できるよう交渉しました。

 

そして、事業を進めるためには、町の予算だけでなく、国や県の交付金を使うことが多いです。事業の必要性や妥当性を国や県に説明してお金をいただく必要があります。交付金をもらった後には、そのお金が適正に使われているかどうかの会計検査もあります。

 

町役場内部での「本当にその場所で良いのか」「土地の金額は適正か」といった検討や調整も欠かせません。

このように、本当に一連の流れで様々な関係者との協議や説明が必要になってきます。

 

ー これまでお仕事されてきて、特に大変だと感じたことや、それをどのように乗り越えられてきたかお聞きしてもいいですか?

 

山田: 正直、仕事をしている時は大変なことばかりです(笑)人とのやり取りが多いですし、気苦労が絶えません。

ただ、完成したものを見ると、「ああ、良かったな」って心から思うんです。

よく「地図に残る仕事だ」と言われますが、まさにその通りで。自分が関わったものが形として地図に残り、多くの人に利用され、一生思い出にもなる。そういうところが、すごく自分の中では、最後まで頑張れる一番のモチベーションになっています。

 

ー 山田さんの中で、印象に残っているお仕事や現場はありますか?

 

山田: 特に印象深いのは、先ほどの町道の新設、排水路の整備、それから入庁して初めてやった電線類の地中化です。

 

町道の新設は、計画の初めから道路の完成まで、7年ほど携わりました。今は自分の通勤路に近く、ほぼ毎日目にします。この仕事は、自分自身の技術者としてのステージを一つ上げてくれた、とも思っていて、すごく印象深いですね。

開通まであと少し

排水路の整備では、「落差工(らくさこう)」という水を高いところから低いところに安全に流すために、特許技術を使った工事を行いました。前職でその技術の開発段階で関わったことがあったので、自分が設計者として関わった現場を、無事完成させられた時はとても感慨深かったです。

 

電線地中化を通じて、普段当たり前のように使っている電気が、いかに多くの人の手によって支えられているかを改めて認識しましたし、発注者側の立場として、事業全体を俯瞰して見る良い経験になりました。

無電柱化した追分宿の風景

ー 「技術者のステージを上げてくれた」という町道の仕事ですが、なぜ特にそう思われたのですか?

 

山田: 前職で関わっていた農業土木では、「ここの近くの人たちが使う」とか「ここから出てくる水を処理しよう」というように、対象や「物」が比較的特定されていました。もちろん、農業土木も大事な社会資本整備に必要な技術です。

 

しかし、道路のように「誰が通るか分からない」、つまりものすごく多くの関係者がいる仕事では、どこまでが対象で誰のためにやっているのか、という「誰が得するんだろう」という考え方だけでは捉えきれないんです。「社会全体として得になること、公共の利益になることをやらなきゃいけない」と考える必要があるんですよね。

 

本当の意味での「公共」がどういうものか、というのを肌で感じ、学べた。それが一つ、技術者としての視野や考え方を広げ、ステージを上げてくれたかな、と思っています。

 

 

ー 現在担当されている下水道施設係では、具体的にどのようなお仕事をされているのでしょうか?

 

山田: 下水道施設係では、主に町内にある下水処理場(2つ)、そして皆さんの家庭と下水処理場をつなぐ下水道管(約130km)といった、下水道施設の維持管理や改築・更新を担当しています。

 

下水処理場や下水道管が安全に使える状態を保つための点検・管理に加え、施設の老朽化に備えて「どこをいつ、どのように修理・改良するか」といった長期的な「更新計画」の策定を行います。

 

下水処理場に限らずコンクリートの建物などは建ててから大体50年ぐらい経つと古くなってくるのですが、軽井沢町の施設も今がちょうど計画的に手を入れていく時期です。

 

下水道管の安全管理としては、定期的に管内にカメラをいれて、問題が無いか確認しています。

下水道管のカメラ調査(現場確認)

ー お仕事のやりがいを感じることを教えていただけますか?

 

山田: 一番はやはり、社会貢献ができることですね。インフラというのは、行政が整備・維持することで住民の方々が快適に過ごせるためのものです。(将来にわたって)人々の暮らしや環境を安全に保つというところに、大きなやりがいを感じます。

 

個人的には、一技術者として常に技術を磨き続けられる場であるという点もやりがいです。施設の最適な維持管理方法や、効率的な改築方法などを検討する中で、技術的な面でも日々新しいことを学び、スキルアップしていけます。

 

 

ー技術的な面でのやりがいというのは、具体的にどのようなことでしょうか?

 

山田: 例えば、下水道施設に限らず古くなった施設を直したり、新しくしたりする時、「本当にそのやり方で良いのか」「もっと良い方法はないか」と検討します。

 

複数の工法や設計案があったとして、なぜこの工法が優れているのか、なぜこの設計案を選ぶべきなのかを、技術的な知見に基づき判断し、関係者に分かりやすく説明していく。そこに技術者としての面白さがあります。

 

 

ー 山田さんが感じる、軽井沢町役場の雰囲気について教えてください。

 

山田: 私から見た印象ですが、若い職員の方たちも、のびのびと仕事をしている気がします。私たち自身も、意見が言いやすい雰囲気はあると思いますね。皆さんが、意見が言いやすい風土作りをしてくれているように感じます。

 

仕事に関しても、言われたことだけをやる、という形ではなくて、お互いに考えながら、意見を言い合いながら進めているような印象です。

ー それでは、最後にこれから軽井沢町の土木技師を目指す方に、メッセージをお願いします。

 

山田: 「専門的な知識が無いと難しそう」と思う人もいるかもしれません。ただ、興味ややる気さえあれば、いくらでもやっていける仕事だと思います。

 

なぜ私たちの生活が支えられているか、考えてみてください。例えば、道路が無くなると困りますよね?下水道が使えなくなっても困ります。そういった、みんなの暮らしを支えているものを、自分たちが支えられる。そこに、すごく面白さがあります。

 

それから、行政の技術職は、数年おきの異動があるため、一つの分野を深く研究し続けるというよりは、道路、河川、上下水道など、幅広いインフラに携われるという点が大きな魅力なんですよ。様々な分野の技術や知識に触れることができるので、技術者としての経験の幅がすごく広がり、キャリアにとっても良いんじゃないかと思いますね。

ぜひ、軽井沢町の土木部門、インフラ部門に足を踏み入れてほしいと思います。

また、経験者だけだはなく、一般事務職の公務員を目指していて、土木関係の仕事内容を何も知らないという若い方でも大歓迎です。「興味がある」「やる気があります」と言ってくれれば、専門知識は後からいくらでもついてきますから。

 

 

ー ありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年5月取材)

 

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〜豊かな自然と共生する〜 人と自然と文化で築く環境先進都市 軽井沢 軽井沢町は冷涼な高原の気候と森に包まれた風土の特徴を活かし、長い歴史をかけて国際的な保養休養地として発展してきました。また、新幹線や高速道路により首都圏等からのアクセスが良く、近年は観光リゾート地としても国内外へ知られるようになっています。 そんな優れた自然環境の中で、心も体も動物も植物も地球もみんなが心豊かに回復できるよう、未来へと続き得る環境を守り、ゼロカーボンへの取り組みを含め、先を見据えた取り組みを行える環境先進都市を目指します。

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