生まれ育った和歌山県への恩返しを胸に、県庁の門を叩いた楠見さん。令和6年度に再編された「脱炭素政策課」の一員として、地球温暖化という地球規模の課題に挑んでいます。
個人向け補助事業の立ち上げなど、その業務は多岐にわたります。新規事業ならではの苦労や、和歌山県庁だからこそ味わえる成長の実感、そして温かな職場の雰囲気について、等身大の言葉で語っていただきました。
- 「生まれ育った和歌山のために」入庁の動機と背景
- 脱炭素を身近に。補助事業を通じた暮らしの支援
- 知識ゼロからのスタート。新規事業を立ち上げる苦労と喜び
- 相談しやすく休暇も取れる。和歌山県庁の職場環境
- 多様な経験が成長に繋がる。未来の仲間へのメッセージ
「生まれ育った和歌山のために」入庁の動機と背景
ー和歌山県庁に入庁した理由を教えてください。
楠見:私は大学で地域活性化、特に地域交通を専攻していました。バスや電車の維持など、地域をいかに守っていくかを学ぶ中で、やはり生まれ育った和歌山県に直接貢献できる仕事がしたいと考えるようになったのが一番の理由です。
ー大学での学びは、今の仕事にどのように活きていますか。
楠見:大学で培った「地域について考える」という基礎的な視点は、現在の業務でも土台になっています。配属先は様々ですが、どの部署でも「地域の課題をどう解決するか」という姿勢は共通していると感じています。

脱炭素を身近に。補助事業を通じた暮らしの支援
ー現在はどのような業務を担当されているのでしょうか。
楠見:令和6年度に再編された脱炭素政策課に所属しています。和歌山県が掲げる「2050年脱炭素社会の実現」に向け、主に個人向けの太陽光発電設備や蓄電池の導入を支援する補助事業を担当しています。
知識ゼロからのスタート。新規事業を立ち上げる苦労と喜び
ー今の部署での仕事で、特に大変だったことは何ですか。
楠見:今担当している補助事業は「新規事業」でした。そのため、一から事業を立ち上げる必要があったのですが、当初は太陽光や蓄電池に関する専門知識が全くない状態でした。そこから自分で知識を積み上げていく過程が一番の苦労でした。
ーどのようにして知識を身につけていったのでしょうか。
楠見:自分でインターネットを使って情報を集めるのはもちろん、事業者の方々に直接お話を伺い、ヒアリングを重ねていきました。右も左も分からない状態でしたが、周りの方々に助けてもらいながら、一つひとつ業務を覚えていきました。
大変ではありましたが、事業が形になっていく過程には非常に大きなやりがいを感じました。

相談しやすく休暇も取れる。和歌山県庁の職場環境
ー職場の雰囲気について教えてください。
楠見:県庁というと堅いイメージを持たれるかもしれませんが、実際はとても明るい雰囲気です。業務中も隣の人に気軽に相談や質問ができますし、皆さんとても優しいですね。
ーライフワークバランスについてはいかがでしょうか。
楠見:忙しい時期もありますが、自分で仕事を調整して休暇を柔軟に取れる環境です。私は有給休暇を5日ほど取ったほか、夏季休暇も全て取得しました。
合わせて10日間ほどお休みをいただき、しっかりリフレッシュすることができました。メリハリをつけて働ける職場だと思います。
ー同僚の方からは、楠見さんは「周りに相談しながら明るく取り組んでいる」と伺いました。
楠見:一人で抱え込まずに相談することは常に意識しています。部署の枠を超えて協力し合える関係性があるのも、この職場の良いところだと感じています。

多様な経験が成長に繋がる。未来の仲間へのメッセージ
ーこれまでの異動やキャリアについてはどう感じていますか。
楠見:新人時代は地産地消に関する業務、その後は日高川町役場への人事交流で移住定住や脱炭素の業務に携わりました。異動のたびに一から勉強し直す大変さはありますが、様々な現場を経験できることは、自分自身の成長に大きく繋がっていると実感しています。
ー最後に、入庁を目指す方へメッセージをお願いします。
楠見:和歌山県庁は、県内全ての市町村に関わることができる仕事です。特定の地域だけでなく、広い視野で県全体の発展に携われるのは県庁ならではの魅力です。
就職活動で悩むこともあるかと思いますが、皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
ー本日はありがとうございました。
インタビュー中、楠見さんの柔らかな笑顔の奥に、和歌山という土地に対する、真っすぐで温かな『想い』を感じました。特に、再編部署で一から事業を立ち上げる際の苦労を語る姿には、若手職員らしい瑞々しい感性と、責任感の強さが同居していました。
「隣の人にいつでも相談できる」という楠見さんの言葉通り、取材中も周囲の職員の方々と笑い合う場面があり、和歌山県庁の持つ「人の温かさ」がそのまま職場の風通しの良さに繋がっているのだと実感しました。
脱炭素という大きな目標も、こんな素敵なチームなら、きっと楽しみながら成し遂げてしまうのでしょう。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年12月取材)



