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藤沢市役所

多くの自治体で人口減少が進む中、人口が増加し続けている藤沢市。比較的コンパクトな都市構造の中で「湘南の海」「緑の豊かさ」といった自然環境、充実した買い物環境や医療・福祉など本市の総合的な暮らしやすさのほか、子育て世代を中心に子育てに適したまちという本市のイメージが近年広がっています。 また、江の島をはじめとする観光都市だけではなく、商・工業都市、農・水産業都市や4大学が立地する学園都市としての側面を併せ持つ湘南の中心都市として発展を続けています。 近年では持続可能なプロジェクトとして、100年先の未来を見据えたサスティナブルな街「FujisawaSST(サスティナブル・スマートタウン)」を整備し、官民一体でSDGs達成に向けて取り組んでいるほか、約100年ぶりとなる東海道新駅の設置やDXの推進など、様々な分野で果敢に挑戦し続けています。 そんな藤沢市で、より魅力的な街づくりをめざして一緒に「変革」「チャレンジ」してみませんか?

公務員として「一歩踏み込んで良いのか」〜福祉職を地域に配置する 神奈川県藤沢市の先進的な試み〜

藤沢市役所

2024/04/05

民間企業での福祉関連の仕事を経て、平成24年に神奈川県藤沢市役所に入庁。

 

現在は善行市民センターの地域づくり担当として働かれている安西 未佳さんに、これまでの経歴や善行市民センターでの仕事や活動についてお話を伺いました。

  

—はじめに、入庁されるまでのご経歴をお願いします。

 

安西:学生時代は児童クラブでアルバイトをしていました。短大卒業後、民間企業で十数年勤め、その後藤沢市に入庁して12年目になります。

 

前職ですが、まずは知的障害者の施設の支援員として携わり、その後同じ法人のデイサービスの指導・支援員をしていました。

 

出産後、パートタイムとして別のデイサービスで働いていたのですが、パートだと物足らなくなってしまい(笑)。

 

がっつり仕事をしたいなと思い、特別養護老人ホームの開設準備室で施設の建物のことや、新規入居者の方との面談を行う仕事を経由し、老人保健施設や特養の相談員をしていました。

 

実際の介護の現場に入るというよりは、施設に入る前の面談や入所に向けての相談を受ける立場でした。

 

—今まで民間で経験を積まれていたようですが、そこから公務員にシフトしたきっかけは?

 

安西:たまたま藤沢市の広報誌に福祉職の募集が載っていたんですね。

 

当時仕事も充実しており転職には積極的でなかったのですが、これから民間で高齢者支援の仕事だけをしていくのもどうなのかと思い、学生時代や民間で働いてた頃にも藤沢市役所の方とのつながりもあったので思い切って受けてみることにしました。

 

—入庁後はどのような課に、どのくらい在籍していましたか? 異動などはありましたか?

 

安西:最初に在籍していた生活援護課で生活保護のケースワーカーとしては5年。次に地域共生社会推進室に6年。地域共生社会推進室では生活困窮者の支援をしていました。

 

そして今年の4月からは善行市民センターの地域づくり担当として働いています。それぞれの課で全然違う職務を経験しましたね。

 

—現在働かれている善行市民センターについてお伺いします。主な業務内容はどのようなものでしょう?

 

安西:善行市民センターは、役所の出先機関のような感じです。例えば各種証明書の交付などを請け負う住民サービス担当や、自治会や地区の社会福祉協議会など地域の方の団体が活動するための事務局を担う地域づくり担当がいます。

 

私は後者に所属していて、地域の方がイベントを行うときの準備や会議を手伝ったり、サポートをしたりしています。

 

前職では一対一の個別支援をしていましたが、今はどちらかというと地域の団体の方々がどうしたら活動をやりやすいかというようなことを考えたり縁の下の力持ち的な役割を果たしています。

善行市民センター

—これまでの課と比べて、働き方(勤務時間・休日など)はどのように変わりましたか?

 

安西:勤務時間は変わりませんが、残業が減り、土日出勤が増えました。地域の団体がイベントをする際のお手伝いをする機会が増えたので、イベントのときは代休を取って土日出勤があります。

 

残業については以前の仕事が個別支援がメインでしたので、電話相談や事務仕事が多く夜遅くまで残ることの方が多かったのですが、現在は地域団体のサポートがメインですので、早く帰れるようになりました。

 

—他の地区でも同じような活動はされているのでしょうか? また、こういった試みが行われるようになった狙いはどこにあると考えますか?

 

安西:藤沢市は13地区に分かれているのですが、そのうち4地区で私と同じような福祉指導員が配置されています。

 

2022年度に2名、2023年度に私ともう一人の合計4名です。具体的な活動があるというよりは、むしろ「自分たち福祉指導員に何ができるか」というのを模索している最中です。

 

今までセンターでは、福祉とは関係ない一般事務職員が配置されていたため、私自身今までの経験を踏まえて、センターに相談に来られた方に対して、単に話をきくだけではなく、相談内容を受け止めて丁寧に次の支援や関係機関につなげていくことができるのかなと思いました。

 

そして「市役所」というと、地域の方にはハードルが高くてなかなか相談に来られないことも考えられますので、そういった意味で私たち福祉職が各地区に出ることの意味はあるのではないでしょうか。

 

また藤沢市には、市の社会福祉協議会にコミュニティソーシャルワーカー(CSW)という地域の困りごとを聞いてくれる相談員さんが13地区ごとに配置されています。

 

そちらとの棲み分けの問題についても言われるのですが、市社協と市役所が連携したり、市社協の方が動けるようにサポートすることもあります。

 

—これまでのお仕事と、現在の相談員の仕事を比べて違う部分はありますか?

 

安西:ベースは一緒ですね。ただ、役所の場合は法律の中で「ここまではできるけど、ここまではできない」という区切りがあります。

 

なので、個人として関わろうと思えば関われる部分もありますが、あくまでも公務員として「一歩踏み込んで良いのか」と悩みながら仕事をしていた時期もありました。

 

今はその「一歩踏み込んで良いのか」という部分を民間の機関と連携したり、地域の皆さんの力を借りながらなるべく良い形で解決に導けるように動いています。

地域活動の様子

—それらを踏まえたうえで、いま働くやりがいや面白みはどこにあると考えますか?

 

安西:いろいろあると思いますが、様々な知識や経験を得られることでしょうか。

 

例えば、生活援護課にいた頃は藤沢市の制度や国民健康保険や年金の仕組みを学ぶことができたり、その学んだことを次の課で活かすことができたりしたので、どんどん自分の中がアップデートされていくのが役所で働く良さだと思います。

 

民間でも学びがないというわけではないのですが、あくまで専門組織ですので、専門知識を学ぶ機会の方が多いんですね。

 

なので、行政の仕事の方がいろいろな知識を広く浅く情報を得られるのかなと思います。

—今後、相談員として「こんなことやってみたいな」など展望はありますか?

 

安西:地域の方がそれぞれの団体で「自分たちの住んでいるところを良くしていこう」という活動をされている一方で、地域の高齢化が進んでいるんですね。近年ではコロナの影響で活動ができず、ようやく再開できたものの思ったように動けないことが多いようで。

 

その中で、次の担い手のことや、地域のみなさんが活動を続けられるために藤沢市として後押しできないかなというのを踏まえて、今後も行政の立場から皆さんを支えていきたいなと考えています。

 

—最後に、藤沢市の福祉職を志望する方にメッセージをお願いします。

 

安西:藤沢市の福祉職は現在40名程度いるんですが、皆さん福祉を勉強してきただけあって、困っていたら「どうしたの?」と声をかけてくれたり、大変なことでも共有しあえたり共感しあったりできる環境だと思っています。

 

私自身もそういう居心地の良さを作っていかなければと思っていますし、そういった雰囲気を持った方にぜひ来ていただきたいです。

 

—本日はありがとうございました。

職員インタビュー

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多くの自治体で人口減少が進む中、人口が増加し続けている藤沢市。比較的コンパクトな都市構造の中で「湘南の海」「緑の豊かさ」といった自然環境、充実した買い物環境や医療・福祉など本市の総合的な暮らしやすさのほか、子育て世代を中心に子育てに適したまちという本市のイメージが近年広がっています。 また、江の島をはじめとする観光都市だけではなく、商・工業都市、農・水産業都市や4大学が立地する学園都市としての側面を併せ持つ湘南の中心都市として発展を続けています。 近年では持続可能なプロジェクトとして、100年先の未来を見据えたサスティナブルな街「FujisawaSST(サスティナブル・スマートタウン)」を整備し、官民一体でSDGs達成に向けて取り組んでいるほか、約100年ぶりとなる東海道新駅の設置やDXの推進など、様々な分野で果敢に挑戦し続けています。 そんな藤沢市で、より魅力的な街づくりをめざして一緒に「変革」「チャレンジ」してみませんか?

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