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小郡市役所

小郡市は、福岡県の南部、佐賀県との県境に位置しています。東西6キロメートル、南北12キロメートルにわたる区域で、総面積は45.51平方キロメートルあります。東北の台地には標高130.6メートルの花立山があり西北丘陵地帯は、なだらかな丘陵が連なりため池が点在しています。また、市の中央部を南北に貫流する宝満川を挟んで、西側に住宅地帯、東側に田園地帯が広がっています。 福岡市や久留米市に近く、高速道路や鉄道が市域を縦横に走っているという地理的条件や交通利便性の高さを背景に大きく発展してきています。 「人がつながり 市民が躍動する温かみのある都市 小郡」を将来像に掲げて、多様性を認めあう共感、共感によって同じ目的に向かい行動する共働、共働によって新しい価値や魅力を創造していく共創」を一連のまちづくりの考え方として推進し、多様な主体が役割を分かち合い、支え合いながら暮らしていくことができる全ての人が包み込まれる地域共生社会の実現を目指しています。 

建築職としての経験と広い視野で、市民ファーストの公共工事を!〜福岡県小郡市・女性建築職の働き〜

小郡市役所

2024/08/19

福岡県小郡市都市計画課にお勤めの有富(ありとみ)さんに、民間企業でのご経験や建築職の仕事内容、公共工事に携わることのやりがいについてお話を伺いました。

 

ー入庁までのご経歴についてお聞かせください。

 

有富:長崎県の出身です。絵を描くことが好きで、設計がしたいという思いがあったため、福岡県内の高専で建築コースを専攻しています。卒業後は不動産デベロッパーで建築設計の仕事に携わり、3回の転職を経験しながら約10年ほど民間企業に勤めました。

 

その後は、結婚・出産を経て、平成31年に建築職として小郡市に入庁しました。現在は都市計画課に所属しています。

 

ー自治体への転職を考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?

 

有富:建築業界はなかなか忙しく、休日に突発的な仕事が入るなど、定時に帰るのが困難なことも多かったんです。「自分の時間をもう少しつくりたい」と考え、土日にしっかりとお休みできるところを探していたところで、自治体職員という選択肢が生まれました。入庁する直前は他自治体で任期付職員として働いていたこともあり、公務員としての働き方についてあまり不安はありませんでした。

 

ー小郡市の正規職員を選択した経緯をお聞かせください。

 

有富:転職を考えたタイミングで、建築職を募集している自治体が小郡市だったというのが大きな理由です。住んでいた久留米に近かったですし、当時働いていた職場で小郡出身の方に「良いところだよ」という話も聞いていたことも小郡市を選ぶきっかけになりましたね。

 

採用面接では、建築職が何人いるのか、どのような業務があるのかを聞きました。女性の建築職もいらっしゃるということで、安心したことを覚えています。私は建築の仕事がしたかったですし、建築の経験を活かせるところで働きたいという思いがありましたので、他の自治体も受けてはいましたが最終的に小郡市を選びました。 

 

ー都市計画課での具体的なお仕事内容についてお聞かせください。

 

有富:都市計画法に関する申請の書類審査と、それに伴う現場調査、建築に関する窓口相談の対応が主な業務です。計画係と建築指導係に分かれており、私が所属する建築指導係では審査業務に加え、建築職として工事を担当しています。

 

職員構成は、建築指導係が6名、うち5名が建築職。計画係3名、課長1名の計10名ですね。日中は窓口対応が多いですが、課の職員全体で対応しています。

 

ー工事の案件はどれくらいの割合であるのでしょうか?

 

有富:一日の流れでいうと、午前中は主に窓口相談、午後は受け持っている工事の対応をするといった感じです。最近では、窓口業務を一部予約制にするなどして、お客様をお待たせすることなく対応できるようになりましたし、午後からの時間を現場対応や設計等に有効に使えるようになりました。

 

とはいえ、毎日現場に出るというわけではありませんので、自分のペースで業務を進めることが出来ていると思います。

 

一人当たり何本の工事を担当するのでしょうか?工事内容や工期についてもお聞かせください。

 

有富:年間、1人2〜3本ほどの工事を受け持ちます。工事内容としては、保健福祉施設や、市営住宅などといった市有建築物ですね。改修工事を中心に、おおよそ準備期間2〜3ヵ月、工期2〜3ヵ月というスケジュールを組みながら対応しています。

 

ー前職とのギャップを感じた部分はありますか?

 

有富:民間企業は、発注を受けて技術を提供する側。仕事の進め方としても、オーナーに対してより新しいものをプランニング・提案していく形でした。一方、自治体職員は発注する側となります。また、幅広い市民の方々が利用されることが前提なので、公共性を考慮した提案とより広い視点が必要です。

 

市民の皆様に満足にご利用していただくためにはどのように改善していけるかを考えなければならない点は、前職との大きな違いですね。また、民間企業では設計部門に所属していたため、工事管理の経験がなく現場に足を運んでチェックするということはしていませんでした。

 

小郡市に入庁して、最初から最後まで自分の目で確認しながら進めていくという仕事の流れを初めて経験しました。状況に応じた判断やどういった材料を選ぶべきかなどは、経験がないと即答できないことです。周りの職員にもサポートしてもらいながら、経験を積んでいます。

 

ー前職での経験を活かせた場面はありましたか?

 

有富:実際に図面を書くこともあるので、前職での経験をそのまま活かせていると感じますね。また、民間企業で設計業務を担当していた頃は、事前調査として都市計画の内容確認のため市役所に行っていた側でした。建築相談を受け付けるという逆の立場になってみて、相手が何を聞きたいのかを考えながら対応することができています。

 

どうお答えすれば良いのかもわかりますし、たとえば「これはできない」と思っていらっしゃる方に「こうすればできるかもしれませんね」といった提案もできる。自らの経験をもとにお答えできる範囲が増えるので、前職での経験があって良かったと思っています。

 

ー休日や残業など、現在の働き方についても詳しくお聞かせください。

 

有富:休暇はきちんと取得できます。「この日は残業する」「この日は早く帰る」とメリハリをつけて働ける環境ですし、お子さんがいらっしゃる職員も多いので、子どもの急病で早めに帰宅したいときも相談しやすいのはありがたいですね。家族との時間も取りやすいです。

 

また、年度末が繁忙期という課も多いですが、都市計画課では年度末前の2月頃に工事が終わるようスケジュールを組んでいます。そのため、年度末になると工事は落ち着きますので、むしろ工事の発注期限が近づいてくる7月から9月頃が忙しい時期です。

 

ー職場環境や人間関係は、民間企業と自治体で異なりますか?

 

有富:以前働いていた職場では、忙しさから自分に余裕がなく、なかなかゆとりをもって人間関係を築くことができていなかったように思うのですが、現在の職場は、自分のペースで働ける分、心にゆとりをもてますし、仕事はもちろん雑談まで話がしやすい雰囲気ですね。

 

また、最近は民間経験者の入庁が増えてきている印象です。市役所全体としてもウェルカムな雰囲気がつくられていて、中途入庁の方も馴染みやすいのではないでしょうか。技術職に関していえば、民間企業での経験が仕事に活かせることも多くあると思います。

 

ー働き始めて知った小郡市の良さについてお聞かせください。

 

有富:入庁6年目ですが、入庁した当時から現在にかけて、まち全体がどんどん進化していますね。まちづくりそのものに関わる部署にいることもあり、特にそう感じます。たとえば、今年の6月には小郡市と佐賀県鳥栖市の境に「小郡鳥栖南スマートインターチェンジ」が開通し、九州北部の交通の便がさらに良くなりました。

 

また、2024年11月には福岡県内3店舗目のコストコが小郡市にオープン予定です。小郡市自体は、元々県内の都市部へのアクセスが良好で、ベッドタウンとして発展してきた町。暮らしやすさがベースにあるからこそ、まちづくりが進んでいっている印象がありますね。

 

ー最後に、自治体の建築技術職で働くことの面白さ、求職者に向けてのお言葉をお聞かせください。

 

有富:まちづくりそのものに直接関われるところが魅力だと思います。特に、公共建築物に関わることができるのは自治体の建築技術職ならではの仕事。大きなやりがいですし、より良い町にしていくためにも頑張ろうと思えます。まちづくりをしたいとう志をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ小郡市で一緒に働きたいですね。

 

ー本日はありがとうございました。

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小郡市は、福岡県の南部、佐賀県との県境に位置しています。東西6キロメートル、南北12キロメートルにわたる区域で、総面積は45.51平方キロメートルあります。東北の台地には標高130.6メートルの花立山があり西北丘陵地帯は、なだらかな丘陵が連なりため池が点在しています。また、市の中央部を南北に貫流する宝満川を挟んで、西側に住宅地帯、東側に田園地帯が広がっています。 福岡市や久留米市に近く、高速道路や鉄道が市域を縦横に走っているという地理的条件や交通利便性の高さを背景に大きく発展してきています。 「人がつながり 市民が躍動する温かみのある都市 小郡」を将来像に掲げて、多様性を認めあう共感、共感によって同じ目的に向かい行動する共働、共働によって新しい価値や魅力を創造していく共創」を一連のまちづくりの考え方として推進し、多様な主体が役割を分かち合い、支え合いながら暮らしていくことができる全ての人が包み込まれる地域共生社会の実現を目指しています。 

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