「公務員はお堅い仕事、というイメージがあるかもしれませんが、碧南市役所は本当に人が温かくて、毎日仕事を楽しんでいます!」
そう明るく語るのは、碧南市役所建設部土木港湾課で土木技師として働く入庁12年目の兼子さん。高校時代、先生からのすすめで公務員の土木職を知り、複数の自治体に合格する中で「圧倒的な人の良さ」に惹かれて碧南市役所へ入庁。
入庁後は土木技師として、道路や水路の維持管理などの現場仕事から、愛知県庁への研修出向と幅広く経験してきました。
今回は、土木職・技術職を志す大学生や社会人の皆さんに向けて、行政で働く土木技師のやりがいや、出向経験から得た学び、そして「仕事を楽しむコツ」について、兼子さんにたっぷりとお話を伺いました。
「ここなら楽しく働けそう」。直感で決めた碧南市役所
ー本日はよろしくお願いします。まずは、兼子さんが公務員や土木技師を目指したきっかけを教えてください。
兼子:元々、祖父が役場で働いていたこともあり、中学生の頃から「公務員になって地元で働きたい」と漠然と思っていました。高校進学時に理系を選んだのですが、高校の先生に「理系で公務員になりたいなら、土木系に進むといいぞ」とすすめられたことがきっかけです。
ーそこからなぜ、碧南市役所を選ばれたのでしょうか?
兼子:実は就職活動の際、他の自治体にも合格をいただいていたんです。その中で碧南市を選んだ一番の理由は、「人の良さ」と「温かさ」でした。
碧南市では採用試験の前に先輩職員と話せる「採用ミーティング」という場があり、そこでお会いした職員の皆さんがとても気さくで面白かったんです。人事担当の方も、事務的ではなくすごく楽しそうに雑談をしてくれて。「あ、この市役所はすごくあったかいな」と感じ、最終的に碧南市役所に入庁することを決めました。

ー実際に入庁されてみて、そのイメージ通りでしたか?
兼子:イメージ以上でした!私は今年で入庁12年目になりますが、少し生意気なことを言っても、まわりの先輩たちが愛あるイジりで受け入れてくれるような、本当に風通しの良い職場です(笑)。
この12年間、人に恵まれた環境で働き続けられていることにとても感謝しています。
現場で汗を流し、直接「ありがとう」を受け取る喜び
ー入庁前と後で、仕事に対するギャップはありましたか?
兼子:「想像以上に現場に出るし、肉体労働もあるんだな!」というのは驚きでした。公務員の土木職というと、業者さんに工事を発注してデスクワークをしているイメージが強かったんです。でも、入庁して最初に配属された下水道課では、大雨の後に水路が詰まったと聞けば、すぐに現場へ駆けつけて真夏の炎天下で3、4時間清掃作業をすることもありました。
ーそれは大変ですね!
兼子:最初は驚きました。でも、自分たちで現場に出て対応することで、直接市民の方から感謝される機会も多いんです。1年目の時、水路の詰まりを先輩と急いで直しに行ったら、後から電話がかかってきて「すごく助かった!担当の人に絶対お礼を伝えておいて!」とわざわざ言ってくださったことがありました。
公務員は「怒られることも多い仕事」と聞いていましたが、現場で汗を流すことで「ありがとう」と直接言ってもらえるのは、市役所という身近な存在だからこその大きなやりがいだと感じました。

愛知県庁への出向。視野が広がる経験
ー兼子さんは、直近の2年間、愛知県庁に研修出向されていたと伺いました。どのような業務を経験されたのですか?
兼子:愛知県庁の港湾課という部署で、愛知県を代表する三河港の「港湾計画」の改訂作業に携わりました。今後10年、15年先を見据えて港をどう整備し、物流や賑わいをどう創出していくかなどの計画を立てる仕事です。
そのためには、国や専門家などの関係者に納得してもらう根拠が必要です。ニュースで経済動向をチェックした上で、企業を訪問して、今後の貨物動向をヒアリングするなど、市役所ではなかなか経験できない仕事に携わらせていただきました。
ー出向経験は、現在の碧南市役所での業務にどう活きていくと思われますか?
兼子:この4月からは建設部土木港湾課に戻り、港湾整備の要望を国や愛知県に上げるための調整や資料作成などを担当しています。要望活動をする際、県庁での経験を通じて「管理者(県)側の目線、考え方など」を意識するようになりました。
相手の事情を理解した上で、いかに優先順位をつけて効果的な要望を上げるか。出向で得た広い視野と知識が、今後の業務に直結すると感じています。

ー市役所と県庁とで、組織の風土や働き方の違いは感じましたか?
兼子:やはり県庁は組織が大きく、関係部署や管轄内容も多いため、調整などが多くなります。良い意味で役割分担が明確で、ビジネスライクな環境だと感じました。一方で、碧南市役所は規模がコンパクトな分、スピード感と一体感があります。何かトラブルがあった際も、部長や課長といった上層部との距離が近く、直接相談しながらスピーディーに物事を進められるのは、市役所ならではの強みだと改めて感じました。
「まちをつくる」のは公務員だけの特権。仕事を楽しむコツとは
ー改めて、土木技師という仕事の最大の魅力は何だと思いますか?
兼子:やはり「まちをつくれる」ことですね。建物や家は民間の会社でもつくれますが、道路や公園といった、皆さんが使う公共のインフラを計画し、形にしていくことができるのは公務員の土木職しかできない特権だと思います。
規模の大小はあれど、自分の仕事が地図に残り、まちの役に立っているという実感を持てるのは非常に魅力的です。
ーインタビューを通して、兼子さんが本当に仕事を楽しんでいるのが伝わってきます。兼子さん流の「仕事を楽しむコツ」を教えてください。
兼子:まずは「コミュニケーション」を楽しむことですね。色々な人と話して、「こういう考え方もあるんだな」と知っていくことは純粋に面白いです。例えば苦情の窓口相談でも、最初は怒ってみえた方でも、しっかり話を聞いて対応していくうちに、最後には「しょうがねえな」と笑って帰ってもらえると、「良い仕事ができたな」と思えます。
そしてもう一つは、自分の「好き・嫌い」をしっかり把握することです。人生の中で働く時間はとても長いです。どんな仕事が楽しくて、どんなことが苦痛なのか。自己分析をしっかり行い、失敗を恐れずに自分の適性を知っていくことが、長く仕事を楽しむための秘訣だと思います。

ー最後に、碧南市役所の受験を検討している皆さんへメッセージをお願いします。
兼子:碧南市役所は、人が本当に温かく、コミュニケーションを大切にしながら仕事ができる素晴らしい環境です。土木の知識を活かしてまちづくりに携わりたい方、そして色々な人と関わりながら仕事を楽しみたい方は、ぜひ碧南市の採用試験にチャレンジしてみてください。
ー本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年4月取材)



