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釧路町役場

北海道の南東部に位置し、太平洋、釧路湿原国定公園、厚岸霧多布昆布森国定公園に接しており、面積の75%は山林が占めていますが、中心市街地には大型商業施設もあり、釧路以外からも多くの人が集まるにぎわいのある町です。 釧路町に関わる全ての人が「主役」であること、一人一人の人権や多様な価値観を尊重するという考えのもと、「未来につなぐ豊かな自然と生きがいのあふれるまち」を目指しています。

住民と"顔の見える関係"が築ける釧路町で、保健師として働く魅力とは

釧路町役場

2025/09/04

北海道釧路町役場で保健師として働く本田さんのインタビュー記事です。

「手に職をつけたい」という思いがきっかけで看護・保健師の道へ。大学での学びを経て、町民の健康を支える重要な役割を担っています。住民1人ひとりに寄り添い、長期的な視点で健康を支える仕事の醍醐味や、若手でも挑戦できる釧路町ならではの働きがい、そして暮らしやすさまで、保健師としての働き方や町の魅力をたっぷりと語っていただきました。

 


保健師への道と釧路町との出会い

ーまず、本田さんが保健師を目指したきっかけを教えてください。

 

本田:実は、「幼いころ〇〇があって」のような明確なきっかけがあったわけではなく、将来のことを考える上で「職に困らなそうだから」という理由で、看護の道に進もうと思いました。

 

親や高校の先生から保健師という職があることはなんとなく聞いていて、看護師よりは保健師になりたいと漠然と思っていましたね。

 

そんなこともあって、看護師と保健師の両方の資格を取得できる大学を選んで進学しました。

 

勉強していくうちに、病気の治療よりも「予防」の分野に楽しさを見出すようになりました。看護実習は、自分の中で「大変さ」の方が勝っていたのですが、保健師の実習は住民の方とお話したり、その方の生活を知ることができて、とても楽しかったんです。

 

実習先の保健師さんが楽しそうに働いていたのも印象的でしたね。

また、漠然とではありますが、自分自身が看護師として夜勤などをしながら長く働き続けるイメージが湧かなかったため、卒業後は「保健師になろう」と決意しました。

 

ー看護師経験を積んでから保健師を目指す方もいるかと思いますが、卒業後すぐに保健師として働くことに、迷いはありませんでしたか?

 

本田:私は全く悩みませんでした(笑)

 

もちろん、 実際に働いてみると、薬や病気の知識など「看護師を経験していたらもっと詳しかったかな」と思うことはありますが、それは都度調べたり、同僚や先輩保健師に相談することで補うことができているかなと思うので、特に困るようなことはありません。

 

何より、保健師でしか経験できないこともたくさんありますので、必ずしも看護師経験があったほうが良いということはないかと思います。

 

ー数ある自治体の中から、なぜ釧路町を選んだのでしょうか?

 

本田:私は道東出身なのですが、卒業する年に、地元では保健師の募集がなかったんです。

 

私が通っていた大学は、どちらかというと地域密着型の保健活動を主としているところだったので、卒業後も札幌や旭川のような大きな都市ではなく、比較的規模が小さく地域密着で活動できるような自治体が良いと思っていました。

 

また、地元に近いところで働きたいという想いもあったため、道東を中心に探していました。

 

釧路町は子どもの頃から買い物などで訪れる馴染みのある場所で、生活するイメージがしやすかったんです。

人口規模も大きすぎず小さすぎず、ちょうど良い印象だったので、ここでなら、住民に寄り添った保健活動ができるんじゃないかと思い、釧路町を志望しました。

 

住民に寄り添う、釧路町の保健師

ー入庁してから現在まで、どのようなお仕事を経験されてきましたか?

 

本田:最初の数年間は「母子保健係」で、お子さんや妊婦さんを対象とした業務に携わっていました。子どもの健診や新生児訪問、予防接種の仕事などが主でしたね。

 

その後、新型コロナウイルスが流行し、臨時に設置された「新型コロナワクチン接種推進担当」に異動しました。ここでは、集団接種会場の設置・運営や病院との契約、救急搬送の体制づくりなど、ワクチン接種に特化した業務を2年ほど担当しました。

 

その後、再び母子保健係に戻り、現在は「健康推進係」で成人保健分野を担当しています。

 

ー現在の健康推進係では、具体的にどのような業務をされているのですか?

 

本田:主に、健診を受けられた成人の方への訪問や電話での生活習慣病等の予防のフォローアップを行っています。昨年度からは、高齢者の保健事業と介護予防等を一体的に行う新しい事業も始まり、高齢者の方と関わる機会も増えました。

 

地域の介護予防サロンに訪問して、「フレイル(虚弱)」を予防するための教室を実施したり、訪問で健康状態の確認をしたりしています。

フレイル予防の教室では、歯科衛生士の方と一緒に、口の体操やお手入れの方法についてお伝えしてます。体を動かすわけではなく口腔の健康管理なので、最初は「口のことは大丈夫だから」と消極的な方もいたのですが、実際に教室に参加して「聞いてよかった」「もっと早く知りたかった」と好評をいただいています。

サロンごとに個性があって、参加いただく方々の反応もそれぞれなので、それもこの仕事の面白みだと思っています。

 

ー実際に保健師として働いてみて、イメージとのギャップはありましたか?

 

本田:事務仕事が想像以上に多いですね(笑)

 

実習では住民の方と直接関わる場面しか見ていなかったので、保健師と言えば訪問したり健診をしたりというイメージを持っていました。でも実際は、各種調査や予算・決算、訪問後の記録作成など、思っていた以上に事務作業があります。

保健師活動と事務作業、どちらもとても大切なことなのですが、両立させるのは大変だなと感じることもありますね。

信頼される保健師。顔の見える関係を

ーこれまでの業務で、特に大変だったり印象に残っている経験はありますか?

 

本田:やはり、新型コロナウイルスに対応していた時期が最も大変で、印象に残っています。

 

前例のない状況で、国からの指示も次々と変わり、何よりスピード感を求められました。それまで庁内では専門職同士で連携する機会が多かったのですが、コロナワクチンの担当では主に事務職の方々と働くことになり、正職の専門職は私1人という状況でした。

 

最初は連携がうまくできるのかと不安も大きかったのですが、この経験を通して事務職の方との連携の大切さを学び、自身の成長に大きくつながったと感じています。

 

また、町だけでは対応できないことも多く、病院や消防、介護施設など、本当に多くの機関と連携する必要がありました。この時に築いた多機関との「顔の見える関係」は、係を異動した今でもつながっていて、大きな財産になっています。

 

今になって思えば、大変ではありましたがとても良い経験でしたね。

 

ー保健師としてコロナ禍の最前線で活躍されていたのですね。では、本田さんが保健師として働くやりがいを感じるのは、どんな瞬間ですか?

 

本田:ありきたりかもしれませんが、関わっていた町民さんが私のことを覚えていてくれて、困った時に「本田さんに相談しよう」と頼ってくれた時などはとてもやりがいを感じますね。

 

また、母子保健係で関わっていたお子さんやお母さんの場合だと、数年後にそのお子さんが成長した姿や、お母さんがたくましく子育てしている様子を見ると、「あの時、一緒に乗り越えてよかったな」と心から嬉しくなります。

 

これは、釧路町のような大きすぎない町だからこそできる経験だと感じています。住民の方とすぐに顔見知りになれて、気軽に声をかけられる。そんな「顔の見える関係」を築けることが、この町で保健師として働く大きな魅力ですね。

 

ー釧路町の保健師さんは、住民の方から信頼されているんですね。

 

本田:「保健師」そのものが広く認知されていて、とても信頼いただいていると感じます。訪問時も、「保健師です」と名乗るだけで、「ああ、いいよ入って」と温かく迎えてくれる方がとても多いんです。

 

これは、私よりずっと前から働いている先輩方が、住民の方々と信頼関係を築いてきた大きな成果なんだと思っています。まだまだ先の話になるかもしれませんが、私もそんな先輩方のような存在になりたいですね。

 

若手も主役!「やりたい」を形にできる職場

ー釧路町役場は、若手職員でも活躍できる環境なのでしょうか?

 

本田:はい、そう思います。他の自治体で働いたことがないので比較はできませんが、釧路町では「自分がやりたい」と思ったことを事業に反映しやすいと感じています。

 

日々の活動の中で「こういう課題がある」「町民さんからこんな声があった」ということがあれば、役職や年齢に関係なく提案できるんです。

 

もちろん、財源の確保など大変なこともありますが、自分のアイデアが形になって、住民の方の役に立っていると実感できるのは、とても楽しいですね。

 

最近では、入庁2年目の後輩が「これ、やってもいいですか?」と提案したことが、実際に事業に反映されたような例もあります。経験に関係なく、誰でも挑戦できる環境があるのは、釧路町ならではの魅力だと思います。

 

ー職場の雰囲気や働きやすさはいかがですか?

 

本田:これはすごく良いです!

 

今の係は専門職だけで構成されているのですが、毎日活発に意見交換も行われていて、和気あいあいと仕事をしています。何かあればすぐに相談できる雰囲気で、「報・連・相」がとてもしやすいですね。

 

隣の係は事務職が主となっているのですが、係や職種をまたいだ連携もとてもスムーズで、意見を言い合いながら仕事を進めることができています。

また、休みも取りやすく、プライベートの予定も立てやすいです。子育て中の職員も多く、お子さんの事情で休むことにも周囲の理解があります。

 

残業についても、今の係体制ではそれほど多くなく、土日に出勤した場合は必ず代休が取れるので、ワークライフバランスを保ちやすい環境だと思います。

 

ー新人の教育体制についても教えていただけますか?

 

本田:釧路町では、保健師の新人教育にも力を入れており、3年間のプリセプター制度を導入しています。比較的年齢の近い先輩が、指導担当としてマンツーマンで付くので、業務に対する不安やプライベートなことなど、上司に直接聞きにくいようなことまで何でも気軽に相談できるような環境です。

 

また、キャリアラダー制度(※)で着実にステップアップできる環境も整っていますので、初めて保健師としてのキャリアをスタートする方でも、安心して働くことができます。

 

※職員のスキルアップとキャリア形成を支援するための仕組みで、経験や能力に応じた目標が定められており、計画的な成長を促すことができる制度。

 

仕事もプライベートも充実。釧路町という選択

ー実際に釧路町に住んでみて、生活環境はいかがですか?

 

本田:自然と商業施設がバランスよくあって、とても住みやすい「ちょうどいい」町です。

生活に必要なものは大体揃いますし、買い物に困るようなことはありません。気候も穏やかで、夏は涼しく、冬の雪も道内ではかなり少ない方だと思います。

 

少し足を延ばせば豊かな自然が広がっているので、自然が好きな人にはとても魅力的な環境ですし、私は旅行が趣味なのですが、釧路空港(たんちょう釧路空港)までのアクセスも良いので、仕事終わりに道外に旅行に行くことも可能です。

 

ー最後に、これから保健師を目指す方や、釧路町に興味を持っている方へメッセージをお願いします。

 

本田:保健師は、ちょっとおせっかいなくらい人に興味を持てる人が向いているかもしれません。

 

自覚症状がない方にも、将来を予測して「こうしてみませんか」と働きかける、少し踏み込んだ関わりが求められる仕事です。「ほっとけない」という気持ちが大切ですね。

 

そして釧路町は、住民と「顔の見える関係」を築きながら、自分の「やりたい」を形にできる、保健師としてとてもやりがいを持って働くことのできる職場です。

 

暮らしやすさと働きやすさが両立したここ釧路町で、皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年7月取材)

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北海道の南東部に位置し、太平洋、釧路湿原国定公園、厚岸霧多布昆布森国定公園に接しており、面積の75%は山林が占めていますが、中心市街地には大型商業施設もあり、釧路以外からも多くの人が集まるにぎわいのある町です。 釧路町に関わる全ての人が「主役」であること、一人一人の人権や多様な価値観を尊重するという考えのもと、「未来につなぐ豊かな自然と生きがいのあふれるまち」を目指しています。

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