朝4時半に起きて、走る。6時にはお風呂まで終わらせて、洗濯物をたたみ、6時半に子どもを起こす。8時過ぎに保育園へ送り、車で数分の役場に余裕をもって出勤する。
鬼北町役場・環境保全課で働く清家さんの、毎朝の風景です。
大学卒業後、銀行員として5年務めたのち、結婚と子どもの誕生をきっかけに、10年以上離れていた地元・鬼北町へUターンしました。現在は3人の子どもを育てながら働いています。
「帰ってきて良かったか悪かったかって言ったら、良かったです」
そう言い切る理由を、じっくり聞きました。都市部で働きながら「地元に帰る」という選択肢が頭をよぎっている方に、ぜひ読んでいただきたいインタビューです。
◆ ごみ処理、フードロス対策、太陽光発電まで。「環境保全課」の意外な守備範囲
▼ まず、いまの所属部署について教えてください。
「環境保全課の環境衛生係に所属しています。今年の4月に異動してきたばかりで、まだ4か月ほどです」
▼ どんな仕事をする部署なんですか?
「名前のとおり、ごみ関係だったり、生活排水の処理だったり。あとは動物愛護とか、最近だと太陽光発電の設置事業とか。幅広いですね」
「私自身の担当は、し尿処理と動物愛護、それから斎場や墓地の関係、食品ロスあたりです」
環境保全課という名前からは想像しにくい仕事もあります。たとえば斎場は、運営管理そのものは宇和島地区広域事務組合が担っていますが、実際の業務は鬼北町役場が任されているのだそう。食品ロスについても、広報やチラシでの啓発から、フードバンクのような事業化の検討まで、話が広がりつつあるといいます。
小さな役場だからこそ、ひとつの係が受け持つ領域は広い。それが率直な第一印象でした。

◆ 銀行員として5年。「帰る」が一番の選択肢だった
▼ 役場に入る前は、どんなお仕事をされていたんですか?
「大学卒業後、銀行に入りました。愛媛大学から松山の支店に配属されて、その後は東予方面の支店に2〜3年。営業の仕事をしていました」
「今思ったら忙しかったんやろうなって。でも当時は、それが普通やったんですよ」
▼ そこから、なぜ鬼北町役場へ?
「銀行を辞めようと思って、じゃあ次何しようって考えたときに、『帰る』っていう選択が一番やったんです。10年以上離れてたんで、1回帰りたいなって」
きっかけは、結婚と子どもの誕生。人生の節目に「どこで暮らすか」を考え直したとき、答えは地元の鬼北町でした。タイミングよく採用試験があり、翌年度から鬼北町役場の職員としてのキャリアが始まります。
▼ 最初の配属はどちらだったんですか?
「町民生活課の資産評価係です。固定資産税に特化した係で、5年間いました。土地の評価額を出したり、新築の建物が建ったら見に行って評価額を調査したり」
▼ 銀行出身の方が固定資産税の仕事って、自然に感じる流れですね。
「そうですね。銀行でやってたことや知識を活かすことができたって感じましたね。数字を見るのは全然苦じゃなかったです。むしろ好きなほうなので」
◆ 残業は月5時間以下。「家族の時間が第一優先」
▼ 税務系の部署は忙しいイメージもありますが、この5年間、ワークライフバランスはどうでしたか?
「割と自分の中では、家族との時間、自分の時間が取れたなっていうのはあります。前職と比べたら、今の環境のほうが断然いいなっていうのは、今でも感じてます」
「(残業は)多い月でも、月に5時間いかんぐらいだと思います」
もちろん部署や時期によって波はあります。それでも「定時で帰って家族と過ごす」が基本のリズムとして成り立つこと。銀行員時代の忙しさを知っているからこそ、その価値を実感しているようでした。
◆ 朝4時半起き。ランニングと家事を済ませて、車5分で出勤
▼ 通勤時間はどれくらいですか?
「車で5分です」
▼ 素敵ですね。朝は何時ぐらいに起きるんですか?
「僕、特殊かもしれないんですけど、朝4時半ぐらいに起きるんですよ」
「以前に、3番目の子どもを授かったぐらいのタイミングで、フットサルをしようとしてアキレス腱を断裂したんです。妻にもだいぶ迷惑をかけてしまいました。それで、治ってから運動せないかんなと思って。朝4時半に起きてランニングしたり、雨の日はウェイトをしたり。走った次の日は筋トレ、週1でどこかで休む、みたいなサイクルで、もう1年ぐらい続けてますね」
▼ 1年続くのはすごいです。変化はありましたか?
「体力がつきましたね。年を重ねるごとに、体を動かすのが気持ちいいなって」
▼ 運動のあとは、どんな流れで朝を過ごすんですか?
「体を動かすのは30分から40分ぐらいなんで、お風呂に入って6時。そこから洗濯物をたたんだり、洗い物を片づけたり、食洗機の中を空にしたりしてたら6時半ぐらいになるんで、そこから子どもを起こして、って感じです」
「保育園の送りは僕がやることが多いです。大体8時過ぎ、8時10分ぐらいに送って。保育園は家と職場の導線上にあるんで、そこから職場まで2、3分。8時半までには余裕で着きます。朝の渋滞は、もちろんないです(笑)」
走って、家事をして、子どもを送って、それでも始業前に余裕がある。都市部の通勤電車を知る人ほど、この朝のリズムは驚きかもしれません。

◆ 3人の子どもと、鬼北町での子育て
▼ 松山や新居浜など、都市部での暮らしも経験されています。比べてみて、鬼北町での子育てはどうですか?
「自分だけのことを考えたら、松山とか都会にいた時のほうが、楽しい場所や便利な施設は多いと思うんです。でも実際、子育てする環境ってなった時に、この環境で過ごしたいと思いました。家族との時間も、自分の時間も取れる。鬼北町に帰ってきて、良かったか悪かったかって言ったら、良かったです」
◆ 「町民の手助けをしたい」が明確にある人は、強い
▼ 最後に、どんな人が鬼北町役場で働くと良いと思いますか?
「何かをしたいっていう目的があるような人。鬼北町でこういうことをしてみたいとか、これで町民の人の手助けをしたいみたいなのが明確にあるような人は、すごくいいと思います。人数が少ない分、自分の声が反映されやすい良さを感じます」
朝4時半に起きて体を鍛え、定時で帰って家族と過ごし、将来は地元の土地で農業を。仕事一色でも、暮らし一色でもない。鬼北町だからこそ成り立つ「ちょうどいいバランス」が、清家さんの毎日には詰まっていました。

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◆ おわりに
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銀行員からのUターン転職、車5分の通勤、月5時間以下の残業、3人の子育て。
どれか一つではなく、これらが同時に成り立っているのが、鬼北町で働くリアルです。
「都会は楽しいけれど、このままでいいのかな」——そんな気持ちが少しでもあるなら、鬼北町役場という選択肢を、一度のぞいてみてください。採用情報は鬼北町の採用ページからご覧いただけます。
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この記事は、2026年7月21日にパブリックコネクト編集部が取材した内容をもとに作成しています。
記載の内容・所属・数値は取材当時のものです。



