森町役場で土木技術職として働く久野さんのインタビュー記事です。
3人のお子さんを育てながら、土木技術職としてイキイキと働く久野さんに、仕事への情熱やプライベートの充実、そして森町で働く魅力をお話しいただきました。好きなことを仕事にしている!とはっきり言える方はなかなかいないかと思います。住環境や職場環境、とても羨ましくなるような魅力がぎゅっとつまった内容となっています。
ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。
久野:出身は静岡県浜松市で、大学は山梨の大学に進学し、土木系の学科を専攻していました。大学卒業後は地元の民間建設コンサルに勤めていましたが、令和6年4月に森町役場に土木技術職として入庁しました。森町では令和5年8月から会計年度任用職員として働いていたので、森町職員としての経験は2年目になります。

ー大学進学の際、土木という分野を選んだきっかけを教えていただけますか?
久野:小さい頃から何か将来の夢があったり、やりたかったことがあったわけではありませんでした。高校生の時、どちらかというと文系科目よりも数学の方が好きだったのですが、ある美容師さんに「数学好きなら、建築とか土木はどう?」と勧められたのがそもそものきっかけですね。
もともと設計した家に住みたいと思っていたので、建築にも興味はあったのですが、建築はちょっと難しそうだなという思いもありまして…土木であれば国公立の大学も狙えると担任の先生から言われ、進学先として土木系を選択しました。
ー前職からはなぜ転職しようと思ったのでしょうか?
久野:建設コンサルに勤めていた時に結婚したのですが、夫が元々森町在住で森町役場の土木技術職として働いていたこともあり、結婚を機に森町に引っ越したんです。建設コンサルでの仕事もとても好きだったので、始めのうちは前の会社に勤めながら片道1時間かけて通勤していたんですが、子どもが生まれてからはさすがに大変だなと感じていました。2人目が生まれ、家を建てたのがきっかけになりましたね。
一度は土木から離れて事務系の仕事に就いたのですが、やっぱり土木技術職として働きたいという思いが諦めきれなくなりまして…ちょうど森町役場で土木技術職の会計年度任用職員の募集をやっているということを知り、思い切って応募してみました。
ー旦那さんも森町役場の方だったのですね。同じ職場に入るというのは、やはり気を使いますか?
久野:私は全然気にしていなかったのですが、当時は夫に反対されていました(笑)ただ、どうしてももう一度土木がやりたいという思いが強かったので、一方的に押し切りました!今になってみれば、同じ職場だからこそ相談しやすいこともありますね。専門的なことが多いので、わからなくなったときは家で夫に聞くのが一番早いです。
仕事のことも家庭のことも、お互いに助け合って両立できていると感じているので、とても感謝しています。

ー仕事面でも支えられる関係性はとても素敵ですね。続いては、これまでに森町役場で経験された業務について教えてください。
久野:会計年度任用職員時代は、産業課の林政係で災害の設計補助や有害鳥獣関係等の仕事をしていました。イノシシとかシカの捕獲報告をまとめたり、Excelでデータ化したり…土木とはあまり結びつかないような業務もありました。
正規職員になってからは、工事の監督員として現場の立ち会いをしたり、図面の修正をしたり、積算をしたりと、専門的な知識を活かせており、且つやりたかった土木の仕事ができているので、とてもやりがいを感じています。
土木の仕事ってやっぱり楽しいな、と思いながら日々働いています!

ー土木の仕事が本当にお好きなんですね!民間企業での勤務経験もありますが、自治体の働き方と違いを感じるところはありますか?
久野:一番の違いは、休みやすさですね。子どもが3人いるので、学校行事や急な病気の時など、役場はとても休みやすい環境なので本当に助かっています。「ちょっと1時間抜けます」といった休みの取り方もできるので、とてもありがたいです。
民間の土木関係が全て同じ働き方というわけではありませんが、やはり前職の時には担当を持ってしまうと中々休みが取りづらいなんてこともありましたし、どうしても工期によっては残業や休日出勤も増えていました。それに比べると、自治体は働き方が安定していて、ワークライフバランスが取りやすいと感じます。
ーこれまでで印象に残っているお仕事はありますか?
久野:初めて設計から工事まで関わった仕事は、本当に嬉しかったですね。コンサルタント会社にいた頃は設計だけだったので、実際に工事が完成するところを見る機会はありませんでした。自分が関わったものが形になるって、こんなに感動するんだと思いました!
また、大規模な災害復旧工事にも携わることができました。まだまだ経験が浅く、とても大きな仕事だったので、わからないこともたくさんありましたが、周囲の方々に支えてもらいながらなんとかやり遂げることができて、働くうえで自信につながりましたね。

ー現在の働き方について教えてください。
久野:仕事もまだまだ覚えることが多く、3人の子育てにも奮闘中なので、家庭と仕事を両立するために毎日走り回っているような状況です(笑)
ただ、自分が好きだった土木の仕事をこうして再びやらせていただいていて、且つ職場の方々に恵まれ本当に働きやすい環境なので、何も不満は無いです。同期や同僚、上司にも相談しやすく、先ほどお話ししたとおり家でも気軽に仕事の質問ができるので、仕事もとても進めやすいですね。子育てに関しても、夫や義両親と協力しつつ、なんとか両立できています!
ー森町役場の雰囲気はいかがですか?
久野:とてもアットホームな雰囲気で、働きやすいですね。特に、上司、同僚や同期に恵まれていると感じます。みんな本当に優しく教えてくれるので、わからないことがあっても一人で抱え込むことなくすぐに聞けますし、仕事以外の話でも盛り上がることができるような関係性です。
女性技師はまだまだ数が少ないため、「男性職場で働きにくいのでは?」と思うかもしれませんが、森町役場は男女関係なく働くことができる環境です。現場で業者の方と対応するときも特に女性だから…と感じるようなことは無いですし、むしろ重いものは積極的に運んでもらえたりと、頼れる部分は頼ってしまったりもしています。

ー森町に移り住んでみて、どういったところが魅力に感じましたか?
久野:家の近くに公園がたくさんあるなど、子育てに最適な環境です。浜松に住んでいた頃は、近くにこんなに公園がなかったので、森町に来て良かったと思っています。
住民の方も子どもに対してとても優しく接してくれ、温かい雰囲気を感じます。言葉ではなかなかうまく伝えられないのですが、地域全体で子育てを応援する土壌があるのかもしれませんね。
ープライベートや家族での時間も充実していますか?
久野:実は、森町に来てからキャンピングカーを買ったんです!元々アウトドアも好きだったので、子どもが習い事を始める前は、家族でキャンプにも行っていました。学生時代を過ごした山梨に思い出巡りに行ったり、浜松フルーツパークでキャンプをしたり、東北まで足を延ばしたりと、休みの日は町の外へ出て過ごすことも多かったです。
習い事の関係もあり、最近はなかなか遠出するような時間が取れないのですが、いつかキャンピングカーで九州や四国にも行ってみたいですね!

ー最後に、土木職を目指す方や森町役場で働きたいと考えている方にメッセージをお願いします。
久野:自分の好きなことを仕事にできるって、本当に幸せなことだと思います。森町役場は、そんな私にとって最高の職場です。周りの人に恵まれ、とても働きやすい環境で、大好きな土木の仕事に携わることができています。
子育てしながらでも、理解のある職場で仲間と協力しながら働くことができます。もちろん大変なこともありますが、それを上回るやりがいを感じられる職場です!ぜひ一緒に森町役場で働きませんか?
ー本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年2月取材)