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森町役場

静岡県森町(もりまち)は、静岡県の西部に位置し、浜松市、磐田市、袋井市、掛川市、島田市に接しています。 人口は17,000人ほどの小さな町です。 「遠州の小京都」、「三木の里」、「PASのふるさと森町」などの呼ばれ方をされています。 新東名高速道路のインターチェンジが2か所あり、自動車でのアクセス性が高い町です。 公共交通機関は、天竜浜名湖鉄道とバス路線(秋葉バスサービス、町営バス)が通っています。

病気になる前に支えるため、予防の道へ。人口1.6万人の町で見つけた理想の距離感

森町役場

2026/01/09

「せかせかした環境よりも、穏やかな場所で働きたい」 そんな思いを胸に、地元・愛知県を離れ、静岡県森町へと飛び込んだ新人保健師の加藤さん。

森町との唯一の接点は、かつてテレビ番組で目にした、とあるワンシーンでした。画面越しに刻まれた「トウモロコシ」の印象が記憶に残り、その直感を頼りに訪れたこの町には、理想とした「住民一人ひとりと深く向き合える環境」が広がっていました。

大学時代に「看護」から「予防」へと情熱が移り、あえて小規模な自治体を選んだ加藤さん。見知らぬ土地での生活や、事務作業に奮闘する日々、そして現場で得た確かな手応え。 「直感を信じてよかった」と笑顔で語るその言葉から、自分らしいキャリアを切り拓くためのヒントを掴むことができるかもしれません。

 


愛知から森町へ。直感と「トウモロコシ」が繋いだ縁

ー加藤さんは今年度入庁されたと聞いていますが、社会人1年目としての生活はいかがですか?

 

加藤:毎日が本当にあっという間で、まだ慣れないことばかりなのですが、周りの方々に本当に助けていただきながら、なんとかやっています(笑)ただ、大変さと面白さを比べたら、今は圧倒的に「面白さ」の方が勝っています。

 

私は地元が愛知県の豊橋市なのですが、今回就職を機に初めて実家を出て一人暮らしを始めたんです。仕事と家事の両立は確かに大変な面もありますが、自分一人の時間が増えたことで、新しい土地での生活をじっくり楽しめているなと感じています。

 

ー地元愛知ではなく、なぜ森町を選んだのですか?

 

加藤:実は、明確な理由があったわけではないんです。

 

一人暮らしをするために地元を出ようと決めた時に、名古屋方面のせかせかした感じよりは、穏やかな環境で働きたいなと思って静岡方面へ行こうと決めました。

 

静岡県内で働く先を探していく中で、保健師として働くなら「人口規模が小さいところ」という条件を大事にしていました。住民の方と密着して、より近い距離感で働きたいという思いがあったからです。

ー静岡の中でも、森町にはなにか縁があったのでしょうか。

 

加藤:元々縁もゆかりもなかったのですが、意外なところで森町のことは知っていました。昔、テレビ番組の中で、嵐の櫻井翔さんが森町に来てトウモロコシを食べているのを見たことがあったんです。嵐のファンだったということもあり、それがきっかけで「森町」という名前を覚えていたんです(笑)

 

調べてみたら人口規模も理想的だし、何より私は山が好きなので、この豊かな自然環境に惹かれて、働いてみたいと思うようになりました。

 

ー何がきっかけになるのかはわからないものですね。知らない土地へ飛び込む不安はありませんでしたか?

 

加藤:もちろん、知り合いがいない場所で暮らすことになるので、不安というか緊張感はあったのですが、それ以上にワクワクする気持ちの方が強かったです。

 

実際に来てみると、想像以上に自然が豊かで、穏やかな時間が流れていました。この町を選んで本当に良かったなと、毎日実感しています。

 

「看護」から「予防」へ。大学で芽生えた保健師としての情熱

ーそもそも、加藤さんが保健師を目指したきっかけは何だったのでしょう?

 

加藤:もともとは家族に看護師がいて、患者さんのためにテキパキと働く姿に憧れて看護師を目指して大学に入りました。

 

大学で選抜制の保健師コースがあることを知り、幸い保健師コースに進むことができたのですが、そこで保健師の授業を受けていくうちに、自分のやりたいことはこれかもしれない、と思うようになったんです。

 

ー「看護師」と「保健師」では、向き合う対象が少し変わってくるのでしょうか?

 

加藤:そのとおりです。病気になった方々と関わる看護師も素晴らしい仕事ですが、私は病気になる前に、地域で暮らす人たちを支える、保健師としての仕事に強く惹かれました。

 

住民の方が自分らしく、健康に暮らし続けるためのサポートをしたい、という思いが強くなったので、大学卒業後は保健師として働きたいと考えていました。

 

ー看護師として臨床経験を積んでから保健師になる、という選択肢は考えませんでしたか?

 

加藤:私は全く考えなかったですね。最初から地域に入って、保健師として一歩ずつ成長していきたいと思っていました。産業保健師という選択肢もありましたが、やはり住民と最も近い距離で、生活の基盤を支えられるのは自治体だと思い、自治体で働くことを目指しました。

 

住民との距離感を一番に考えていたので、自治体の中でも、森町のような比較的規模感の小さい自治体を目指しました。

 

森町ならではの距離感。顔が見えるからこそ生まれるやりがい

ー現在の具体的な業務内容について教えてください。

 

加藤:健康こども課の健康づくり係に所属しています。

 

大人の健康づくりを担当する係で、メインの業務は特定保健指導の運営です。保健師や管理栄養士が健診結果から体の状態をお伝えし、生活習慣病の予防や健康的に地域で暮らすために、生活習慣の視点からサポートしています。他にも健康教育の運営などを担当しています。

 

他の自治体だと、自分の担当地域を持ち、担当業務以外の面でも携わる「地区分担制」があるところもありますが、森町では基本は「業務分担制」となっています。

 

そのため、まずは自分の担当業務をしっかりこなすことが大切になります。ただ、窓口や電話対応では担当外の相談もたくさん来るので、広く知識を入れておく必要があります。そこが難しくもあり、面白いところですね。

ー実際に働いてみて、理想としていた住民との距離の近さはいかがでしたか?

 

加藤:想像以上に距離が近くて、毎日が充実していると感じています。

 

先日、「気軽に健康チェックの日」というイベントで、手のひらで野菜の摂取量がわかる「ベジチェック」や、野菜の重さ当てクイズ、大腸がんに関するクイズを行ったのですが、そこでも住民との距離の近さを実感しましたね。皆さんとても温かい方ばかりで、直接お話しするのが本当に楽しいんです。

ーまだ1年目ではありますが、保健師としてやりがいを感じるのはどのような時ですか?

 

加藤:イベントなどで「あ、あの時の加藤さん」と顔や名前を覚えていただき、声をかけてもらえることが増えてきたと思っています。

 

大きな自治体では、なかなか一人ひとりの方と深く関わるのは難しいかもしれませんが、人口1万6,000人という規模だからこそ、顔が見える関係性を築くことができています。

 

その中で「ありがとう」と言っていただけたり、携わった方々の笑顔を見られたりすると、保健師をやっていて本当に良かったと、やりがいを感じますね。

 

デスクワークから現場まで。保健師業務の幅広さ

ー逆に、入庁してみて想像と違ったことなどはありますか?

 

加藤:やはり事務作業の多さですね。学生の頃から「半分は保健師業務、半分は事務作業」と聞いてはいたのですが、実際にやってみるとWordやExcel、専用システムへの入力など、PCスキルの重要性を痛感する毎日です。

 

保健師としての知識はもちろん大切ですが、もっとタイピングやExcelのことを学んでいれば効率よく業務が進むのにな、と思うこともあります(笑)

ー保健師業務としてはいかがですか?

 

加藤:保健師としてだけではなく、医療の専門職として働いているんだなと実感することがあります。

 

先日行われた「もりもり2万人まつり」で、私は救護所を担当していたのですが、熱中症だったのか、倒れた方がいらっしゃったんです。看護師としての実務経験がないので、応急救護に関しては少し不安があったのですが、目の前に具合の悪い方が現れた瞬間、大学で学んだ知識を思い出し、自然と身体が動いたんです。

 

緊張しつつも何とか救急隊に引き継いだ時、自分の役目を無事達成できたという安心感が湧いてきたと共に、医療を学んできた自分に対する自信にもつながりました。

 

この経験を通じて、知識を詰め込むだけでなく、それを現場でどう活かすかという大切さを学びました。

 

コンパクトな組織の温かさ。未来の仲間に伝えたい「自分らしい選択」

ー実際に森町役場で働いてみて、職場環境や先輩方との関係はいかがですか?

 

加藤:本当に温かい環境です。

 

保健師は全員が同じセンター内にいて、さらに本庁とも近いので、わからないことがあればすぐに聞きに行くことができます。このコンパクトな規模感が、私のような新人にとっては最高の安心材料です。

 

先輩方の多くは森町に住んでいたり、長く勤めていたりするので、「あの地区のあの方はこういう方だよ」「ここに美味しい栗蒸しようかんがあるよ」といった地域ならではの情報をたくさん教えてくださいます。

 

森町のことを全く知らなかった私にとって、そうした「生の声」は業務を進める上でも、生活を楽しむ上でも、大きな支えになっています。

 

ー加藤さん自身、今後はどのような保健師を目指していきたいですか?

 

加藤:今はまだ自分の業務で精一杯な部分もありますが、もっと地域に出ていきたいですね。

 

実は、昔から身の回りで小さい子どもと接する機会が少なく、「母子保健」の分野に苦手意識がありました。だからこそ、高齢化が進む森町で、まずは成人や高齢者の方々を支えたいと思ってこの町を選んだという側面もあったのですが、今の担当で様々な世代の方と関わるうちに、どの世代の方もその人らしく輝けるような、そんな全世代を支えられる保健師になりたいと思うようになりました。

 

小さな子どもから高齢者まで、幅広く地域の健康を支えるような存在になりたいですね。

 

ー最後に、保健師を目指している求職者の方へメッセージをお願いします!

 

加藤:働く場所を決める上では、自分が何をやりたいのか、どんな環境で働きたいのか、その「軸」を一番大切にしてほしいなと思います。私は森町を選んで、本当に仕事が楽しいと思えています。

 

知らない土地へ飛び込むのは勇気がいることかもしれませんが、もしあなたが住民一人ひとりとじっくり向き合いたいと思うなら、森町は最高に魅力的な場所です。

 

迷うこともあるかもしれませんが、最後は自分の直感を信じてみてください。森町には、あなたの挑戦を温かく受け入れてくれる仲間と、豊かな自然が待っています!

ー本日はありがとうございました。

 

テレビで見た「トウモロコシ」の記憶。そんなささやかなきっかけから、縁もゆかりもない土地へ飛び込んだ加藤さん。その軽やかな行動力の裏には、「住民一人ひとりの生活を基盤から支えたい」という、保健師としての真っ直ぐで強い信念がありました。

インタビュー中、初めての土地での暮らしや救護現場での経験を語る彼女の表情は、新人らしい初々しさ、専門職としての頼もしさが見え隠れしているように感じられました。「顔が見える距離感」を大切にする加藤さんの存在は、きっと森町の人々にとっても、心を温めてくれるものになるはずです。自分を信じて一歩踏み出す勇気の尊さを教えてくれる、そんなあたたかさを感じる取材でした。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年12月取材)

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