私は大学で化学を専攻していましたが、 将来は、多くの人や地域のためになる仕事に就きたいと考えていました。大学卒業後に民間企業で勤務していた時に松江市で化学職の 募集をしていることを知り、自分の知識や経験を地域や公共のために生かせることができると思い志望しました。 主な担当業務は、土壌汚染の対策、大気汚染の監視・指導、温泉法に関する事業者への許可・指導などです。
環境対策課では15種類以上の環境法令や条例を所管しており、事業者や市民の方からの問い合わせに対応するためには幅広い知識を習得する必要があります。法令や規制も時代に合わせて変化していくため、継続的に学び続ける人、論理的思考ができる人が求められると思います。また、市役所の全ての業務に言えることですが、 事業者や市民の方への対応、県や国との調整などの多くの人と関わることが業務上あるため、コミュニケーション力が生かせると思います。
市役所に入庁する前は、職場の雰囲気は堅苦しいのかと思っていましたが、実際はフレンドリーな職員が多く、いつも和気あいあいとしています。仕事で分からないことがあ った時も、多くの職員が相談にのってくれるので安心して仕事ができます。仕事納めの日には皆で松江名物の蒸し寿司を食べたり、節分に恵方巻を食べたりするなど、節目ごとにイベントがあり、職場の結束を高めながら仕事をしています。
環境対策課の業務ではありませんが、印象に残っているのは、新型コロナウイルス感染症の対応です。私は保健所に派遣され、検体採取や健康観察などの業務に従事しましたが、地方自治体が担う公衆衛生の重要性について身をもって経験することができました。
私が仕事を進める上で大切にしていることは、スピード感を持つことです。環境法令では、私たちの生活環境を保全するために、事業者が事業活動を行う際に多くの規制がかけられています。 単に法令どおりに規制をかけるだけではなく、事業者にも松江市で事業活動をすることのメリットが得られるように、法令の説明や必要な手続き・対策などを簡潔かつスピーディーに伝え、事業者が迅速に取り組むことができるように努めています。そのために、常日頃から環境法令に関する知識の習得を行ったり、国や世界の最新の動向などにも目を光らせています。
求職者へのメッセージ
松江市の化学職は、市民の方や事業者の方と近いところで仕事をすることができ、とても楽しくやりがいがあります。環境法令に関する研修やOJTも充実しており、大学で環境のことを専門的に学んでいなくても、入庁後にしっかりと学ぶことができます。水と緑が豊かな松江市の環境を次世代に繋げていくために、化学の知識を生かして自立的に考えて行動し、時には職員同士で議論をしながら、ともに難題を乗り越えることができる方をお待ちしています。私たちと一緒に頑張ってみませんか?
※所属・役職等は取材当時のものです
https://www.city.matsue.lg.jp/section/saiyo/interview13.html