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飯田市役所

飯田市は2017(平成29)年から12年間の総合計画「いいだ未来デザイン2028」を策定しました。「合言葉はムトス 誰もが主役 飯田未来舞台」をキャッチフレーズに12年後のビジョンに向けて、市民、地域、事業者、団体、NPOそして行政が各々の立場でまちづくりにチャレンジします。 65年前、飯田の大火からの復興への願いと、新しい街への夢を託してつくられた「りんご並木」をまちづくりの原点として、過去から現在、現在から未来へと受け継いでいくとともに、リニア中央新幹線の実現によるグローバル化を活かし、ゼロカーボンも見据えた世界に通ずる地方都市の先進モデルを目指していきます。

お困り事にはすぐ対応!安心安全な暮らしを支える仕事人〜長野県飯田市・より良い町を形づくる土木技術職〜

飯田市役所

2025/01/23

長野県飯田市の土木技術職を務める北原さん。民間企業で営業職としてご活躍された後、地元である飯田市に中途入庁され、現在は公共施設の維持補修に取り組まれています。自治体土木職としての働き方や、その面白みについてお話を伺いました。

 

ーご経歴を教えてください。

 

北原:出身は飯田市です。大学では土木系の学問を学んでいました。市役所に入る前は、営業職として民間の建設資材商社に12年間勤めていたのですが、当時は転勤がかなり多かったです。静岡や東京、岐阜、愛知、長野県内の別の市など、10か所ほど住まいを転々としていました。

 

いつかは地元に戻りたいという気持ちがありましたので、転職を決意しました。飯田市役所に土木職として入庁し、今年の10月で丸5年です。

 

ー転職にあたり、公務員を志望した理由はなんだったのでしょうか?

 

北原:安定した生活を求めていたことが一番の理由です。

 

人と接する仕事も好きでしたので、転職活動時は行政職と土木職とで悩んでいましたが、全国的に技師が不足しているということを知り、自分自身が技師となることで少しでも貢献出来れば、という気持ちで土木職を選択しました。

 

ー入庁前は、自治体の土木職に対してどんなイメージをお持ちでしたか?また、前職と異なる職種への不安はあったのでしょうか?

 

北原:いわゆる土木業者とそこまで変わらず、現場にしょっちゅう出ていって測量や工事を行っているんだろうな、というイメージは持っていました。もともと営業職だったので技術や知識における心配も多少はありましたが、土木職に就くということ自体への大きな不安はなかったです。

 

ー入庁後はどんな部門に配属されたのでしょうか?

 

北原:最初は建設部の土木課に配属されました。現場に行って測量を行い、図面に直して設計図を作成。積算価格を計算して工事を発注する、という仕事がメインです。基本的に道路や河川、農業用の水路が対象となります。

 

少し道路を広げたり水路を直したり、という規模の工事であれば測量・設計から私たちで対応し、道路を大きく広げる・新設するとなればコンサルティング会社の方に委託することもあります。

 

ー入庁直後の教育体制についてもお聞かせください。

 

北原:簡単な現場にはとりあえず出向いて測量を行い、実際に設計するという形で覚えていきました。計算の方法や考え方など基本的な知識は先輩職員に教わりましたが、1本自分で発注してみるところからスタートしましたね。

 

先輩のサポートで入るというよりは、自分が主となって動き、不明なところをサポートしてもらうスタンスでした。

 

ー自治体の土木職として仕事を始めて、どんなことが大変でしたか?

 

北原:CADの使用経験はあったので、設計作業ではあまり苦労しませんでした。一方、測量については測り方もわかりませんでしたし、図面上での数量の拾い方などわからない部分が多々ありましたので、やはり大変でしたね。そんなときも先輩職員が細やかに教えてくださいました。

 

職場には、年次は上ですが年齢は下という先輩職員も多いです。私自身は30歳半ばで中途入庁したという立場ですが、特に人間関係で苦労したことはありません。同じ課の一員として、対等なコミュニケーションをしてくださっています。

 

ー良い雰囲気の職場なんですね。続いて、現在のお仕事についてもお聞かせください。

 

北原:今年度からは、建設部維持管理課に配属されています。土木課では道路の新設・拡大がメイン業務であることに対して、維持管理課は既存道路の舗装が少し壊れている場合に現地を確認して対応するなど、小規模の細かな仕事を行う部署です。土木課のような測量、設計作業はほぼありません。

 

たとえば水路の一部が壊れているならば、場合によっては私たちで対応することもありますし、業者さんに依頼することもあります。作業が遅れれば市民の方々のご不便につながってしまいますので、以前よりもスピーディーな対応が求められる課ですね。

 

また、土木課では基本的に年間の工事計画を立てて、工事を進める形でした。維持管理課では年間の担当にプラスして、突発的な工事を随時担当していきます。そのため、土木課では年間10件ほどの工事を担当しましが、現在は300近い案件の担当です。災害発生時は土木課が非常に忙しくなりますが、日常的には維持管理課の方が忙しいと感じます。

 

ー前の課でのご経験や学びを活かせる場面も多いですか?

 

北原:そうですね。現在の課では緊急の現場でどういう対応をすべきか?ということを考えなければならないので、土木課で培ってきた判断力を生かせている部分も多いです。

 

経験を積み重ねてきたことで、知識の幅が広がっているとも感じます。類似ケースにあたれば「やり方はこの間と一緒だな」と落ち着いて対応できるようになりました。

 

とはいえ、想定していなかった動きへの対応の仕方は先輩職員から日々学んでいます。「今日は一日事務仕事をやろうかな」と思っていると、「道路が少しへこんでいる」「水路から水が漏れている」といった連絡が来て現場に飛び出す、そんなことが多いです。

 

ー自治体の土木職としての面白み、やりがいについてお聞かせください。

 

北原:自分が作った道路や直した橋、河川が形として残ることですね。その場所を通ったときに、「これ私が直したんだよ、作ったんだよ」ということが目に見えてわかる。これは現在の仕事ならではの喜びです。

 

ー入庁してから感じた民間企業との違いやギャップなどはありましたか?

 

北原:入ったばかりの頃は、現在の維持管理課のように現場を飛び回って調査をすることが多いのかな、と思っていました。実際は、設計をはじめとする事務仕事も非常に多かったです。決裁を取り上長の了承を得て次に進む、そんな業務の流れがきちっと決められている。その分時間を要する部分もありますが、コンプライアンスに対する意識がしっかりしていると感じますね。

 

また、前職では建材、それも付加価値の高い特殊な商材を売り込む側でしたが、現在は商材を購入する側。さらに、公務員として土木に携わる場合は公共性や予算を加味して、使用する商材を慎重に検討する必要があります。そういった部分でも前職との違いを感じました。

 

ー現在の職場の雰囲気はいかがですか?

 

北原:民間企業時代は個々の売上目標が設定されていて、どちらかというと個人商店に近かったです。チームメンバーとして仲良くしていても、案件が舞い込んでくれば取り合って、どこかライバルという感覚がずっとありました。

 

一方で現在は、みんなで一致団結しようという雰囲気があります。それぞれ別の工事を担当していますが、「飯田市を良くしていこう」という共通の想いが根本にある。「この地区は任せる。こっちは任せてくれ」という気持ちで仕事に取り組んでいますし、必要に応じてお互いをフォローし合える環境ですね。

 

ー現在の働き方についてお聞かせください。

 

北原:前職は単身赴任だったため、飯田市に入庁して働きやすくなったと感じます。

 

災害が非常に多いときなどは定時で帰れない場合ももちろんありましたが、家族との時間もしっかりととれるようになりました。通勤も車で10分程ですので、残業を多少した場合もすぐに帰ることができます。

 

また、休日も取得しやすいですね。たとえば平日に子どもの参観日があるときも有給休暇を利用するなど、行事ごとのための休日をしっかりと取得できる良い環境だと思います。

 

ー飯田市での暮らしの魅力についてお聞かせください。

 

北原:不自由や不便なく暮らせています。公園をはじめとする公共施設も多く、子育てもしやすい町ですね。民間企業に勤めていた頃に東京や名古屋といった大都会での暮らしも経験してきましたが、喧騒の中でみんなが常にせわしなく動いていて、落ち着く場所がなかなかないと思っていました。徒歩圏内に何でもあるのは便利でしたが、今の方が穏やかに生活できています。

 

ー最後に、飯田市の土木職を目指す方に一言お願いします。

 

北原:飯田市はこの先、リニア中央新幹線が通ることでさらなる発展をしていくことが予想される町。それに伴い、建設関係の人手がますます求められます。きっと刺激的で面白い仕事も増えていくのではないでしょうか。町の発展は、私たち土木職のような裏方の存在があってこそ成り立っているので、その担い手がどんどん増えていってくれると嬉しいですね。

 

また、民間企業に勤められている中で、受注者側とはまた異なる仕事に興味を持たれている方もいらっしゃると思います。そういった方々にもぜひ来ていただきたいですね。発注者側の立場を経験することで、土木職としての視野がより広がっていくと思います。

 

ー本日はありがとうございました。

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飯田市は2017(平成29)年から12年間の総合計画「いいだ未来デザイン2028」を策定しました。「合言葉はムトス 誰もが主役 飯田未来舞台」をキャッチフレーズに12年後のビジョンに向けて、市民、地域、事業者、団体、NPOそして行政が各々の立場でまちづくりにチャレンジします。 65年前、飯田の大火からの復興への願いと、新しい街への夢を託してつくられた「りんご並木」をまちづくりの原点として、過去から現在、現在から未来へと受け継いでいくとともに、リニア中央新幹線の実現によるグローバル化を活かし、ゼロカーボンも見据えた世界に通ずる地方都市の先進モデルを目指していきます。

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