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米子市役所

あなたの“楽しい”が新しい米子をつくる 米子市は南東に中国地方最高峰の大山、北に日本海、西はコハクチョウが越冬に訪れる中海に囲まれた豊かな自然環境のまちです。また、道路・鉄道・空港などの利便性も高く、古くから人の往来が盛んな「山陰の商都」として栄えてきました。そのため、米子市民は明るく開放的で訪れる人たちを快く受け入れる気質があります。 米子市は新しい取り組みをたくさん行っていますが、時代は常に変化し、まちづくりに終わりはありません。あなたの楽しい発想とひたむきな熱意がきっとこれからの米子には必要です。 私たちと一緒に“新しい米子”をつくりませんか。

研究者に最適な環境。米子市の豊富な地下水データをもとに、「水道化学職」として働く。

米子市役所

2025/07/24

米子市上下水道局で水道化学職として働く佐々木さんのインタビュー記事です。県庁職員として10年間勤務した後、米子市へ転職。豊富な地下水データを活用した調査研究の魅力や、新設された施設で働くやりがい、そして専門性を最大限に活かせる職場環境について、詳しくお話を伺いました。

 

 

 

 

 


 県庁からの転職
 

ーまずは佐々木さんのご経歴を教えていただけますか?

 

佐々木:大学院卒業後、県庁に衛生技師として入庁し、10年間勤務しました。その後、令和5年度に米子市水道局に入局し、現在に至ります。前職では、環境行政に携わり、鳥取県衛生環境研究所の研究員として衛生や環境に関わる行政検査に従事をしていました。

 

ー転職のきっかけはあったのですか?

 

佐々木:10年間様々な部署を経験する中で、私は行政検査や、そこから得られるデータを用いた調査・研究の仕事をより深く追求したいと考えるようになりました。

 

ちょうどその頃、米子市の水道局職員と話す機会があり、米子市でも調査研究が行われていることを知りました。

 

米子市の水道は、その水源のほとんどを地下水に頼っています。そのため、単に現在の水の安全性を確認する仕事だけではなく、元となる地下水を常に調査・研究する必要があります。

 

わずかな水質の変化を捉え、過去のデータと照らし合わせながら将来を予測する能力が不可欠です。このデータについても、米子市には長年にわたり地下水データが蓄積されています。データサイエンスに携わる者として、これはまさに「宝の山」だと感じました。

 

ここで調査・研究ができれば、きっと面白い発見があるに違いないと。これが、私が転職を決意した大きな動機の一つです。

 

専門性を究める、水質管理の最前線

ー現在、佐々木さんは水質管理課に所属されていますが、具体的にはどのようなお仕事をされているのでしょうか?

 

佐々木:水質管理課の仕事は、お客様からの相談を受けることを除いて、大きく分けて「水質検査」「水源管理」があります。「水質検査」は、市内各所の水道水が基準を満たしているか、安全性を確認する定常的な業務です。

 

そして、私が特に深く関わっているのが「水源管理」です。これは、製品としての水だけでなく、大元である井戸水そのものに変化がないかを継続的に監視・研究する業務になります。

 

先ほどもお話しした通り、米子市の水道は非常にきれいな地下水を水源としており、大規模な浄水工程をほとんど必要としません。自然からいただいたお水が、すぐにご家庭に届くわけです。川の水であれば、万が一汚染されても取水を止めればいずれ新しい水が流れてきますが、地下水は一度水質が変わってしまったり、枯れてしまったりすると、元に戻すのは極めて困難です。

大山と日野川
大山と日野川

 

ですから、短期的な視点ではなく、非常に長いスパンで将来の安全を担保していく必要があります。そのためには、過去から現在に至るまでの膨大なデータを追いかけ、「どういう条件下で、どのような水質データが出るのか」を分析し、未来を予測していく。まさに研究の分野なんです。

 

私は今、この水源管理における調査研究の分野を担当させてもらっています。これまでの課の業務にはなかった新しい視点で、各水源の状態を分析し、未来の安全を守るための仕組みづくりに取り組んでいるところです。

 

また、米子市内だけでなく、鳥取県西部の他自治体の水質検査も受託しています。これは、単なる検査代行ではなく、水道事業体としてのノウハウを共有し、異常発生時のアドバイスなども含めた協力関係になっていますね。

 

ーそれは非常に重要なミッションですね。

 

佐々木:はい。課は現在9名体制で、日々の検査業務を担当するメンバーと、データ管理や評価を行うメンバーに分かれています。私は、皆さんが集めてくれた日々のデータと、過去の膨大な蓄積データを突き合わせ、それぞれの井戸の状態を多角的に評価するという新しい業務を立ち上げさせてもらいました。

 

想像以上の環境。新施設の立ち上げと、活かされる多様なスキル

 

ー転職されて3年目とのことですが、実際に働いてみてギャップなどはありましたか?

 

佐々木:本当に、思った以上に良かったのがギャップです。自分の望んでいた調査研究の仕事ができているということもありますが、それ以上に恵まれた環境に身を置けていると感じています。実は、今年の4月に新しい検査施設である「水質管理棟」がオープンしたんです。

 

水質管理棟
水質管理棟

私が転職してきた令和5年から準備が始まり、建物の設計から機材の選定まで、まさにゼロから立ち上げに関わることができました。自分たちが「これが理想だ」と思う最高の検査施設を自分たちの手で作り上げ、そこで働けている。これは本当に幸運なことでした。

 

人口14万人規模の市が、これだけの投資をして未来の水質を守ろうとしている。その姿勢を間近に見て、この場所に来られて本当に良かったと心から思っています。

 職員の集合写真

ーまさに未来への投資ですね。新しい施設では、佐々木さんのスキルも活かされているのでしょうか?

 

佐々木:はい。最新の検査システムを導入したのですが、その管理も担当させてもらっています。実は私、学生時代は生物化学系でありながら、卒業研究でシステム開発を行っており、それが高じて趣味でもプログラミングの勉強もしていたんです。まさか、その時に身につけたプログラミングの技術が、こんな形で活かせるとは思いもしませんでしたね。

 

ー多岐にわたるスキルが活かせるフィールドがあるのですね。仕事のやりがいをどのような瞬間に感じますか?

 

佐々木:これまで学んできたことや、様々な経験の中で得た知識や技術が、目の前の仕事に活かされ、市民の皆さんに還元できたと実感できた瞬間に、大きなやりがいを感じます。調査研究という仕事は、本当に幅広い知識が必要です。

 

前職の環境行政で学んだこと、学生時代に研究したこと、そして趣味で触っていたプログラミング技術まで、人生の様々なステージでたまたま手に入れたスキルや人脈のすべてが、今の仕事に繋がっています。

 

また、研究者としてもすごく恵まれた環境で、家に帰ってからも「明日はあれを試してみよう、こんな分析もできるんじゃないか」と考えるのが楽しいです。

 

チームで支え合う、風通しの良い職場

 

ー職場の雰囲気はいかがでしょうか。皆さんと協力しながらお仕事を進めている感じですか?

 

佐々木:課のメンバーは同じ化学系のバックグラウンドを持つ人が多く、課題を共有すればそれぞれの専門的な視点から多様な意見をいただけます。また、お互いに業務を積極的にカバーしあえる環境でもあり、本当に感謝しています。

 

それぞれが得意分野を持っているので、助け合いが自然に生まれています。誰か一人が頑張るのではなく、チーム全体で調整し合いながら仕事を進めている感覚です。

 

ー働き方についてもお伺いいたします。

 

佐々木:忙しい時期もありますが、残業はほぼなく、定時で帰ることができています。職員間のカバー体制の賜物です。手が空いた職員がごく自然に手伝いに回る文化が根付いているので、誰か一人だけが遅くまで残っているというようなことはありません。

集合写真

 

「プラスアルファ」が輝く場所。米子市が求める人物像とは

 

ー最後に、どんな方に、米子市の水道化学職をおすすめしたいですか?

 

佐々木:公務員というと、決まったことを正確にこなす「金太郎飴」のような人材が求められるイメージがあるかもしれません。しかし私は、これからの公務員に必要なのは、たとえ少し欠けている部分があったとしても、何か「プラスアルファ」の武器を持っている人材だと思っています。

 

それは特別な技術や知識かもしれませんし、あるいは豊富な人脈といったものかもしれません。どんな分野でも良いので、自分だけの「一芸」を持っている人の方が、この仕事はより楽しめるのではないかと思います。幸い、水質管理の仕事は、生物、化学、地質、環境、データサイエンス、プログラミングなど、本当にたくさんの分野の知識を必要とします。今持っている知識は入庁したその日から活かせますし、足りない知識はこちらに来てから身につけていけばいいんです。


米子市上下水道局には、水質管理以外にも電気や機械、土木といった様々な専門職の部署があります。自分の「プラスアルファ」を活かせる場所が、きっと見つかるはずですので、興味を持っていただけたようでしたら、ぜひご応募ください。また、施設見学も受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。私たちと一緒に、この恵まれた環境で専門性を究め、米子市の未来を支えていきませんか。

 

ー本日はありがとうございました
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年7月取材)

 

 

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