桑名市役所の財政課で勤務している米盛さん。
市職員としてのやりがい、職場の雰囲気、印象に残っている仕事の一幕など、ご自身の経験をもとにお話を伺いました!
※今回のインタビュー内容は、令和6年3月末時点のものです。
<プロフィール>
採用年度:平成27年度(2015年)
採用職種:事務職
所属課名:総務部_財政課
過去に経験した部署:商工課、保険年金室
入庁前の状況:他からの転職
―現在の所属課(係)では、どのような業務を扱っているのでしょうか?
米盛:私が所属する財政課(財政係)では、「予算編成」や「決算」に代表される市の予算に関する業務を扱っています。
一般家庭に例えるとわかりやすいでしょうか。一年間の給料などの収入、食費や光熱費などの支出を事前に計算したり、ローンの借入や返済計画を組み立てたり。安定した家計の見通しを立てるのが「予算編成」です。一方で、その予算に対して実際どれくらい支出したか、家計簿を作って分析するのが「決算」といったイメージですね。
―なるほど、家計簿とそのやりくりというイメージですね。米盛さんの担当業務を教えていただけますか。
米盛:私が担当している2つの部局の予算編成に関わる相談・対応や、市の借金である地方債の借入業務などを行っています。過去には、国から市へ交付される地方交付税の報告資料作成事務などにも携わっていました。
毎年、財政課ではジョブローテーションを行っていますが、私が担当した業務を同僚に引継ぎ、同僚がやった業務を私が引継ぐということが定期的に発生します。それもあって、前任者や後任者と積極的にコミュニケーションを取って業務を進めていくことが多いですね。
―検索エンジンなどで『桑名市 組織機構』と調べるとよくわかりますが、桑名市には「●●部」「▲▲事務局」など多くの部局がありますね。
米盛:そうなんです。各部局は複数の課を取りまとめているのですが、実施する事業ごとに必要と見込まれる金額を積算し、財政課に予算を要求します。
ここで忘れてはいけないのは、財政課は市全体のお金を計画的に管理する課です。各部局が実施しようとする事業に対して、貴重な税金が原資である市のお金をどのように無駄なく持続可能にやり繰り・配分するか、ということが大変重要となってきます。そのため、財政課は「市のお金以外に利用できる財源はないか?」「やり方を工夫することで費用を減らせないか?」などの相談・サポートを部局に対して行います。
大変な仕事ではありますが、私が担当する部局と二人三脚で予算を編成していく感覚は、財政課職員としてのやりがいに繋がりますね。
―公金を適切に運用するための予算編成の相談・サポートは、かなり専門性の高い業務のように感じます。その分、やりがいに繋がるのですね。
米盛:財政課で働いていると市民の方々とお話をする機会が少ないのですが。以前の配属先だった商工課では、市内の事業者の方とやりとりする場面が多くありました。
その中で印象に残っているのが、令和2年度のこと。新型コロナウイルス感染症の流行によって市内の事業者が大打撃を受けた際、スピード感を持って年度中に補正予算議案を提出しました。その後、桑名市独自で感染症対策事業の補助金支給が行われました。その際は給付を受けた事業者の方から感謝の言葉をいただく機会がありましたし、給付を受けて実際に感染症対策がなされている店舗を見た時には、素直に「頑張ってよかった!」と思いました。
―反響を直接いただけると、嬉しいですね。最後に、米盛さんにとって「市職員に必要なこと」とは何でしょうか?
米盛:多様な業務に対応する力は必要かと思います。市役所が担っている業務はとても多様で、戸籍や保険、子育て支援、道路整備やごみ収集まで、行政サービスに対するニーズは多岐に亘ります。市役所は、事務職だけではなく様々な職種の職員が働いていますから、職員一人ひとりの知識や技能の長所を活かして仕事ができる職場なのではないでしょうか。
―行政サービスのニーズが多様であるからこそ様々な部局が存在していて、職員は自身の長所を活かして各部局で活躍しているということですね。本日はありがとうございました!