桑名市役所の観光課で勤務している伊藤さん。
市職員としてのやりがい、職場の雰囲気、印象に残っている仕事の一幕など、ご自身の経験をもとにお話を伺いました!
※今回のインタビュー内容は、令和6年3月末時点のものです。
<プロフィール>
採用年度:令和2年度(2020年)
採用職種:事務職
現在の所属課名:産業振興部_観光課
過去に経験した部署:介護高齢課
入庁前の状況:他からの転職
―現在の所属課(係)では、どのような業務を扱っていますか?
伊藤:観光課(観光・MICE係)では、観光課に属する各施設の管理業務、観光者の誘客や市内でのイベント開催に関する業務など、桑名市の観光振興に関わる業務全般を扱っています。
―その中で、伊藤さんの主な担当業務を教えてください。
伊藤:桑名市の夏の風物詩である「桑名水郷花火大会」に関する業務を主に担当しています。
花火大会の開催に向けて、開催の数カ月前から関係機関との綿密な打合せを重ねて、安全・安心に花火大会を楽しんでいただけるよう準備を進めます。
その他、MICEという国際会議や研修の誘致の業務にも取り組んでいます。多くの海外企業の方に桑名市を訪問していただけるよう、訪問受け入れのため市内企業への営業活動などを行っています。
―桑名水郷花火大会といえば、約1万発の花火とともに2尺玉花火(東海地区最大級)が打ち上がる、まさに桑名を代表するイベントですね!やりがいを感じる点も多いのではないでしょうか。
伊藤:イベント開催など観光課の事業を通して多くの方が桑名市に来訪され、桑名の魅力を知っていただけると、やりがいを感じます。
観光課の仕事は「より多くの人に市の魅力を知ってもらい、来訪してもらうこと」を目的の一つとしていますので、その中でも桑名市の一大イベントである桑名水郷花火大会は、非常に多くの方に桑名市を知ってもらいPRできる絶好の機会です。イベントを成功させるためには、来場者の安全の確保や大会の満足度を上げつつも、地域住民の方の理解も必要なため、関係各所との綿密な打合せが必要です。また、来場された皆様が気持ちよく観覧できるよう、有料観覧席となる河川敷や堤防天端、会場内の桜並木の除草作業も必要となります。イベント準備には多くの時間や労力を費やしますが、無事事故なく大会を成功させ、多くの方に来場いただき、桑名の魅力を知ってもらえた時はとてもやりがいを感じます。
―華やかで楽しそうなイメージがある一方で、関係各所に説明を行い、計画を着実に進めるための調整が重要不可欠なのですね。
伊藤:そうですね。それと、どの部局でも言えることだと思いますが、市役所の仕事というのは「法令遵守」つまり社会的なルールを守る、ということが基本にあります。新しい事業を始める際にも、前提として法律の知識が必要になってきます。
私は転職して市役所に入庁しましたが、「この内容は法律上問題がないのか?」という観点を自身で検討する機会が前職ではあまり無く他のセクション(法務部門)が行っていたので、入庁時はそこがとてもギャップに感じました。しかし、市役所には複数回の部署異動によって経験豊富な先輩方や、法律に明るく知見が深い職員も数多く在籍しているので、疑問点は周りの方に質問することで解決し、ギャップの解消に努めています。
―気軽に質問ができる職場環境ということでしょうか?
伊藤:優しく周りに気を遣える方が多い印象です。例えば、私の所属について言えば、当日の体調不良などで担当者が不在の場合でも他のメンバーでフォローし合ったりして、仕事を止めずに進めていきます。また、産前・産後休暇や育児休業を取得し、その後も仕事にしっかり復帰できる方が多いのは、フォローし合おうとする職場の雰囲気があるからなのではないかと思います。
―最後に、伊藤さんから見て、市職員に必要なことは何だと感じますか?
伊藤:先ほど法律の話を挟んだので意外に思われるかもしれませんが、「柔軟性」が必要だと思います。
市役所の職員というと、どうしてもお堅いイメージがあるというか、言われたことを淡々とこなしていると思われがちです。もちろん法律や社会のルールを守りながら仕事をするということは基本にありますが、その中でも社会の変化に対応しながら地域課題を解決していく必要があります。特に桑名市では、令和6年度を行政の変革を意味する「PX(パブリックトランスフォーメーション)元年」と位置付け、新しい時代に向けた行政の変革に挑戦しようとしています。
市の職員として堅く守るべきところは守りつつ、一方で自ら考え、より高い成果を求め変革していくという「柔軟性」が必要だと思います。
―本日はありがとうございました!