桑名市役所の子ども総合センターで勤務している藤本さん。
市職員としてのやりがい、職場の雰囲気、印象に残っている仕事の一幕など、ご自身の経験をもとにお話を伺いました!
※今回のインタビュー内容は、令和6年3月末時点のものです。
<プロフィール>
採用年度:令和5年度(2023年)
採用職種:社会福祉士
所属課名:子ども未来部_子ども総合センター
過去に経験した部署:異動経験なし
入庁前の状況:国・県・他自治体と併願、新規学卒者(新卒、第二新卒)
―現在の所属課(係)では、どのような業務を扱っているのでしょうか?
藤本:子ども総合センターは「母子保健係」「家庭支援係」「子ども発達・小児在宅支援室」の2係1室体制で、こども家庭センター(旧:子ども家庭総合支援拠点)としての役割があります。0歳から18歳までの子どもが桑名市で健やかに成長できるように、子育てや様々な家庭内の問題に関する相談について、関係機関と情報共有を綿密に行いながら必要な支援に繋げています。
家族や親戚、あるいは近隣住民・自治会といったコミュニティ、多様な社会保障制度、行政・民間組織によるサービス、関係施設やネットワークといったものを包括して「社会資源」と呼びますが、私たちソーシャルワーカー自身が「社会資源」となり、専門的な知識や技術を用いながら家庭に働きかけるケースも少なくありません。
―藤本さんの主な担当業務を教えていただけますか。
藤本:担当している業務は幅広く、子どもに関することであれば何でもしています。基本的には、お子様がいる家庭からの相談を受けた後に、社会資源との繋ぎ合わせや調整を行います。また、児童虐待対応として、児童相談所と一緒に家庭訪問や面談を行ったり、児童虐待防止のための啓発を行ったりもします。
―専門的で介在価値の高い仕事ですね。市職員になって「やりがい」を感じたことは何かありますか?
藤本:相談があった市民の方と信頼関係が築けた時には、やりがいを感じます。困りごとや悩みを誰かに相談するということはとても勇気のいることだと思いますが、私たちを頼って相談してくださる市民の方の暮らしが良い方向にむかい、「相談してよかった」という言葉をいただいた時には、微力ではありますがお力添えができてよかったと実感します。
―実際に市役所で働いてみて、ギャップや苦労したことは何かありましたか?
藤本:私が所属する係ではお子様のいる家庭の支援を行っていますが、私自身、子育ての経験がないことから子育てに対するイメージが湧いてこず、そこに苦労しました。子育て経験のある職員や、関わらせていただいている家庭から子育てについて日々勉強させてもらっています。
私自身、まだまだ未熟ではありますが、子どもの立場に立って支援について考えるように心掛け、子どもに寄り添えるワーカーを目指しています。
―相手の立場となってコミュニケーションをするという視点は、大切ですね。話は少し変わりますが、藤本さんはご自身の職場についてどのような印象を持っていますか?
藤本:メリハリのある職場、でしょうか。業務中は仕事に真剣に向き合う一方で、休憩中は和気あいあいとした雰囲気です。私は係内では年少者で、かつ男性職員が少なく...隣り合っている職員は皆さん女性の方ばかりなのですが、年齢・性別関係なく仲良くしていただいています。それもあって相談もしやすい雰囲気で、私が何か困っていることがあると先輩職員から声をかけていただくこともあり、非常に助かっています。
―先輩方から声を掛けていただけるのは、嬉しいですね。先輩・上司からの言葉で、今までで印象に残っていることは何かありますか?
藤本:所属のセンター長からいただいた言葉が印象に残っています。私の業務は児童相談所と連携して動くことも多いため、入庁当初は、市役所と児童相談所の役割について自分の整理が混乱してしまうことがありました。その時、センター長から「市役所には市役所の、児童相談所には児童相談所の役割があって、市役所は橋渡しや支援を行う立場だよ」と教えていただきました。市民の方により良いサービスを提案・提供するためには、自分たちが果たす役割を正確に認識し、各々が任された役割を全うする(協働する)ことが大切なのだと気づかされました。
―役割分担があるからこそ、お互いの力が存分に発揮されるということですね。最後に、藤本さんにとって、市職員に必要なことは何だと思いますか?
藤本:協力・協働という意味で、協調性が必要だと思います。係内で解決する業務は少なく、他機関と連携して支援を進めていくことがほとんどです。そのため、他機関の役割を理解し、意見を聞き、協働していくという姿勢を示していくことが大切だと考えています。
―本日はありがとうございました!