新潟県はお米の産地として有名ですが、実は園芸(野菜・果樹・花き)も結構頑張っているんです!えだまめ、いちご、西洋なし、柿などブランドとしても確立している品目がたくさんあります。農業職(園芸)はこれらの産地振興はもちろん、各地域では新たな品目の産地づくりにも取り組んでいます。
目次
1 野菜担当の仕事
私は今、上越地域振興局農林振興部普及課(上越農業普及指導センター)に所属し、普及指導員(野菜)として、園芸産地づくりや農家の所得向上を目指した野菜栽培の技術指導、農業を通じた地域活性化を支援する仕事をしています。
(1)集団指導
指導といっても座学をすることは少ないです。実際に作物に触れた方がわかりやすいので、上手な農家の畑に皆で集まって、その時期にポイントとなる管理を共有します。例えばピーマンでは、定植後1か月までの管理が収量に影響する重要な時期なので、6月の指導会で「1番最初につく果実は取って樹を作ることを優先しましょう」と伝えています。
(2)個別指導
日常の仕事は、指導会よりも個別に畑を回って様子を見に行くことの方が多いです。何件もありますが、個々に回ることで産地全体としての傾向を把握しつつ、人によって異なる問題を解決するために指導する重要な仕事です。一人で全戸は回りきれないので、農協さんと協力して情報共有をしています。
(3)調査研究
農家への指導だけでなく、調査研究も普及指導員の重要な活動です。産地づくりにはいくつもの課題が内在していて、解決に向けて新しい技術等を導入できないか検討します。自分で課題をみつけるのは難しいし、日々の調査は気が抜けませんが、調査とともにその品目の理解度が深まっていくので、これが結構楽しいのです。
2 職場にいる普及員はこんな人
ここで、愉快な野菜チームを紹介します。野菜チームは優しい人ばかりで、私が困ったときには忙しい中でも時間を作って解決に導いてくださいます。
地域班等では専門横断的にチームが構成されていて、親切で話がおもしろい人ばかりです。これは農家と日常的に接している普及員の特徴かなと感じています。
特に右手前の先輩は私が採用されてから今日までの約3年間ずっと隣の席で、一番お世話になっています。テーブル中央の越の丸なすのマスコットを作って現地指導に活用したりしていて、クリエイティビティ溢れる発想にはとても影響を受けています。あと、お菓子をくれます🍭
夜なべして作ったという越の丸なす「こしのまるこ」を紹介していただきました。
3 私の想い
指導や調査という言葉を使っていると、どことなく堅苦しく偉そうなニュアンスを醸し出してしまいますが、私自身は「農家さんとその地域を元気にするお手伝い」をしていると思って仕事をしています。野菜を上手に作れるようになれば、農家さんは儲かってニコニコ(^^)、農業が儲かるとわかれば地域に残って農業をしてくれる人が増えて地域がニコニコ(^^)、農家と地域が元気になれば私がニコニコ(^^)。これが私の理想です!
採用担当から
本日は農業職についてブログを書いてもらいましたが、いかがでしたか?
先日、Iさんとzoomで打合せをさせていただいたんですが、Iさん、第一印象からとても愉快な方でした。ついついしゃべってしまうんです~と初対面ながら楽しくお話させてもらいました。農業職の方あるあるみたいですね♪
実は、「こしのまるこ」以外に登場する野菜のキャラクターはIさんが書いてくれたもの。農家の皆さんに指導を行う際もわかりやすいように、絵を描いているとのこと。こういった工夫をしながら仕事ができるのが素敵ですね✨