はじめに
こんにちは。総合土木職(農業土木系)採用3年目のSです。
今回の投稿では、『農業土木の仕事【現場編】』をご紹介します!
私は採用試験を受けた際、「農業土木って田んぼのイメージが強いけど、実際どんな仕事をしているのかよくわからないな…」と思っていました。今では、人事委員会ブログや農地部インスタグラムで、各地域の取り組みが分かりやすくまとめられているので、何をしているか少し気になるなという方は是非ご覧ください!
↓農業土木の仕事を詳しく知りたい!という方は下記の記事もご覧ください!
・採用パンフレット連動企画#05:【総合土木(農地)】~自分の担当した水路や田んぼが形として残る~
・主任監督員のとある一日-総合土木職(農業土木系)の仕事-
・総合土木職(農業土木系)若手職員の「とある1日の様子」(令和5年5月24日)
・新潟県人事委員会ブログ(令和4年5月23日)
ざっくり業務説明
農業土木では、ほ場整備・地すべり対策・農業水利施設整備などの事業における、事業計画、工事発注、工事監督など、計画から完成までの一連の業務に携わることが出来ます。
工事を進めるうえで、県土木部や、国・市町村など様々な関係団体との調整や、工事内容について地元説明を行います。
意外としらない現場業務
今回は、
1.工事現場の確認
2.入庁してから知って驚いた業務(ECHIGO棚田サポーター)
3.好きな業務(生き物調査)
の3つを紹介したいと思います。
1.工事現場の確認
工事現場の確認は、工事監督を行ううえで重要な業務の1つになります。
主に、工事が設計図面・施工計画のとおり行われているか、工事現場の環境が整っているか(熱中症対策、現場通路が適切に確保されているかなど)を確認します。
工事が多く稼働している春~秋には、「無通告安全パトロール」を実施しており、自分の担当工事以外の工事現場の状況を確認しています。業務を進めていく中で、他工事の現場を見る機会は少ないため、気になる事があれば上司や施工業者に質問し、自分の工事でも活かせる取り組みがあるか、注意するべきところがあるかを考えながらパトロールを行っています。

ファームポンド(貯水槽)の施工状況確認

無通告安全パトロール
2.ECHIGO棚田サポーター
ECHIGO棚田サポーターとは、新潟県内にある棚田を守るために、地元の方と協力して「草刈り」や「水路の江ざらい」などを行い、棚田を保護するグループです。
私が所属する上越地域では、棚田サポーターの活動地区が7地区あり、若手職員を中心に活動に参加しています。棚田の景色に癒されながら作業を行い、地区によっては「収穫祭」で餅つきやそば打ち体験をとおして、棚田の美味しさや地元の方との交流を楽しむことが出来ます!
はじめは刈払機のエンジンのかけ方も分かりませんでしたが、職場内で刈払講習があり、刈払機の持ち方から草刈刃の交換まで教えてもらえるため、完璧に扱えるようになります!

棚田風景

収穫祭の様子
3.生き物調査
生き物調査とは、工事前の環境にいる生き物を調べ、保全対象を決めたり、事業で設置した環境配慮区間が機能しているか確認するための調査です。投網や定置網などを使って生き物を捕獲し、何種類の生き物がいるのか確認します。
メダカ、カニ、エビなどの小さな生き物から、ナマズ、川の主のようなカエルなどを捕獲することができ、普段は感じられない新鮮さや驚きを感じられます。
私はカエルが苦手なので間近で見ることはできませんが、毎年捕獲されている様子を見ると、ちゃんと生き物の生息環境が守られているんだなぁと実感できて嬉しく思います。

捕獲の様子

2人で協力して記録と撮影を行います
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました!
農業土木の仕事は、地元の方がこれから何十年と耕作していくほ場や、水利施設を整備する責任感もやりがいもある仕事です。
少しでも農業土木の仕事に興味を持って、進路の選択肢のひとつに入れてもらえたら嬉しいです!
おまけ
自分の部署の人だけではなく、他部署の方と交流する機会があることも県職員の魅力です。お花見、大民謡流し、野球大会、ボーリング大会など…楽しいイベントがたくさん開催されています!

