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釧路市役所

北海道東部に位置する釧路市は、釧路湿原を含む広大な低地が南側の太平洋に展開する地形にあり、 森と湖、山、河川、湿原、海などの多彩で雄大な自然に恵まれています。 夏季は霧が発生し、最高気温平均が21.1℃と冷涼な気候が特色であり、冬季は日照時間が長く積雪量が少ないことが特徴です。 約16万人の人口を擁し、自然と都市とが調和した持続可能なまちづくりを進めており、 「つながる まち・ひと・みらい ひがし北海道の拠点都市・釧路」を掲げ、さらなる飛躍を目指しています。 ほどほど都会、ほどほど田舎の釧路市では、職員一人ひとりの力が市政に直接反映されることもあり、自分の力が地域の未来を創るという実感を持ちながら仕事をすることができます。また、その積み重ねが個人の成長にも大いに役立ちます。 道東の拠点くしろで私たちと一緒に働いてみませんか?

「ありがとう」が原動力。住民の一生に寄り添う保健師が語る、北海道釧路市での働き方

釧路市役所

2025/09/24

北海道釧路市役所で保健師として働く清水さん、坂蒔さん、川畑さんのインタビュー記事です。

看護師からの転職、新卒での挑戦、そしてUターン就職と、多様なキャリアを持つ3名。それぞれの視点から、住民の人生に深く関わる保健師の仕事のやりがいや大変さ、そして専門性を高めながら自分らしく働ける釧路市の職場環境、気候や食に恵まれた暮らしの魅力について語っていただきました。

保健師としてのキャリアを考えている方にとって、一歩踏み出す勇気をもらえるような内容となっています。

 


多様なキャリアパスを持つ保健師たち

ーまずは自己紹介と、これまでのご経歴を教えてください。

 

清水:出身は函館で、看護の専門学校を卒業後、病院で看護師として経験を積みました。その後、他自治体で6年ほど保健師として勤務し、縁あって釧路市役所に入庁しました。

 

坂蒔:私は帯広市の出身で、大学進学を機に札幌に出ました。大学では看護師と保健師、両方の資格を取得しました。新卒で釧路市役所に保健師として採用され、現在2年目になります。

 

川畑:私は釧路市の出身で、旭川の大学で保健師の資格を取得し、卒業後にUターン就職で釧路市役所に入庁しました。

清水さん(左)/坂蒔さん(中)/川畑さん(中)

ー皆さん、様々なご経歴をお持ちですね。保健師を志したきっかけは何だったのでしょうか。

 

坂蒔:周りは看護師になる友人が多く、私も最初は看護師を考えていました。

 

ですが、大学の実習や授業を通して、地域に住む方々の健康を一緒に考えていく保健師の仕事に大きな魅力を感じ、「この道に進みたい」と強く思うようになりました。

 

川畑:私は大学に入る時点では助産師を目指していたのですが、実習を行う中で、血液が苦手な体質だと気づいてしまったんです(笑)

 

それに加え、病院実習で治療を行う方たちと出会うことで、病気を未然に防ぐことはできないのかと、予防の分野にも興味が湧きました。

 

坂蒔:私も血が苦手です…。

 

川畑:病棟以外で資格を活かせて、予防への取り組みができる保健師という仕事を知り、迷わず保健師の道を選びました。

 

「釧路市」という選択

ー数ある自治体の中で、皆さんが釧路市を選んだ理由を教えてください。

 

清水:私は他自治体での勤務を経て、より専門性を高めたいという思いから釧路市を選びました。人口規模の大きい釧路市では、多様な課題を抱える方と接する機会が多くあります。

 

釧路市では、多種多様な相談に対応することで、自分自身の成長やスキルアップに繋がるのではないかと考えました。

 

川畑:実は最初は釧路市にこだわっていたわけではありませんでした。いくつか候補がある中でご縁をいただき、釧路市に戻ってくることを決めました。

 

坂蒔:私は地元が帯広なので、地元に帰りたいという気持ちもあったのですが、保健師の採用試験は自治体によって時期がバラバラで、早く就職先を決めて安心したいという気持ちもありました。

 

そんな時、夏頃に釧路市の募集があることを知り、実家までも帰りやすい距離だったので受験を決めました。

タイミングが良かったというのも大きな理由なのですが、就職活動をする中で「地元とは違う新しい環境で挑戦してみたい」という思いが湧いてきたことも、決め手の1つでしたね。

 

住民の一生に寄り添う仕事のやりがいと難しさ

ー現在の具体的な仕事内容について教えていただけますか?

 

清水:今は母子保健を担当しており、「9~10か月児健診」や現在検討中の「5歳児健診」についての情報収集などが主な業務です。

 

また、私たち保健師はそれぞれ担当地区を持っていて、その地域の住民の方への家庭訪問や健診での対応も行っています。

坂蒔:私も地区担当として住民の方の対応をしつつ、6〜7か月のお子さんを対象とした「育児相談」の主担当をしています。

 

保育園を管轄する課の子育て支援センターの保育士さんと連携しながら、事業が円滑に進むように打ち合わせや事務作業を行っています。

母子手帳交付事務の様子

川畑:私は「3歳児健診」の担当です。健診の準備や事後処理はもちろんですが、様々な事情で健診に来られないご家庭への「未受診対策」も重要な業務です。

健診事後カンファレンスの様子

ー住民の方の人生に深く関わる仕事だと思いますが、特にやりがいや働く魅力を感じるのはどんな時ですか?

 

清水:子育てには困難がつきものです。疾患を抱えていたり、周りに頼れる人がいなかったり、本当に苦しい中で子育てをされている方もいらっしゃいます。

 

私たちが支援を行う中で、その大変な時期を乗り越えられた後に、「あの時、いてくださったから助かりました。ありがとう」という言葉をいただくことがあります。こういった言葉をいただくと「この仕事をしていて本当に良かった」と心から感じますね。

 

坂蒔:2年目になり、担当している地区のお母さん方が私の顔と名前を覚えていただけるようになってきたのですが、健診で声をかけていただいたり、電話相談で「地区の保健師の方いますか?」と連絡をもらえると、微力ながらも頼られる存在になれているのかなと実感でき、とても嬉しくなりますね。

川畑:赤ちゃん訪問から関わっていたお子さんが、健診のたびにどんどんと成長していく姿を見るのは、この仕事ならではの喜びです。

 

そして、最初は不安そうだったお母さんが、子育てを通して自信をつけ、生き生きとした表情に変わっていく過程に寄り添えることは、大きなやりがいですね。

 

親子の成長を一番近くで感じられる、本当に魅力ある仕事だと思います。

 

ー逆に、仕事の大変さや難しさを感じることはありますか?

 

清水:私たちの仕事は、地域で生活している方を対象としているため、支援が長く続いていきます。望ましい方向へ促すため、様々なアプローチをしていますが、支援する側の思い通りに進まないことも多々あります。

 

そうした中でも、相手を思いやる気持ちを持ち、根気強く向き合い続けることが求められるのですが、これは思っている以上に大変なことです。

 

しかし、支援を継続していくことによって少しずつ良い方向に進んでいくこともあります。必要な支援を見極め、支援を継続していくところに保健師の専門性があるのではないかと思っています。

 

坂蒔:私は、学生時代に学んだ知識は、実践の場ではほんの一部で一般的なものでしかないと痛感しました。

いざ現場に出てみると、自分の知識だけでは全く通用しないんです。特に1年目は、訪問に行くにも健診で問診をするにも、必ず先輩に同行してもらい、一つひとつ教えていただきました。

 

大変なことも多いですが、根気強く丁寧に指導してくださる先輩方がいて、色々なことを経験させてもらえることで少しずつですが成長できていると感じます。

 

川畑:支援を必要としている方でも、必ずしも保健師を求めているわけではないケースもあります。そういう時は、もどかしさや難しさを感じますね。

 

でも、そんな時こそ一人で抱え込まず、周りに相談することが大切です。仕事の悩みは職場で共有し、プライベートでは好きなことでリフレッシュする。この切り替えが、仕事を続けていく上で重要だと感じています。

働きやすさと暮らしやすさが魅力。釧路市の職場環境とは?

ー働く環境として、釧路市役所はいかがですか?

 

清水:釧路市は専門分野ごとに部署が分かれているので、専門性を深く追求できる環境です。

 

また、高齢者の相談窓口である「地域包括支援センター」を市が直営しているのも特徴で、他では経験できないような幅広い分野に携わることができます。

坂蒔:入庁して最初に感じたのは、研修制度がすごく充実しているということです。新人に対する育成環境も恵まれていると思います。

 

また、他職種の同期も80人ほどいて、職種を超えた繋がりが持てるのも心強いです。仕事で大変なことがあっても、「今週は同期とご飯に行くから頑張ろう」と、モチベーションを維持することができるんです。支え合える多くの仲間がいるのは、大きな魅力だと思います。

坂蒔さんと同期の皆さん。仲の良さが伝わってきますね。

川畑:プライベートとのバランスが取りやすい職場だと思います。休みも取りやすいですし、私は育休も取得させていただきました。

 

業務は1人だけでやるわけではなく、必ず副担当がつく制度となっているので、急に休まなければならなくなった時も、周りがフォローしてくれます。安心して働ける環境ですね。

 

また、釧路市は2005年に、旧・釧路市、阿寒町、音別町の3つの自治体が合併してできた市なんです。本庁(旧釧路市エリア)では人口の多い市レベルでの仕事ができ、阿寒町や音別町の行政センターでは、より地域に密着した仕事もできるため、釧路市に就職すると、どちらの規模の仕事も経験できます。

 

ー釧路市ならではと思えるような業務や経験もありますか?

 

清水:そうですね。支援をする中で、釧路市ならではの特徴だと感じるのは、関係機関との連携が非常に強いことです。

 

市役所の内部はもちろん、外部の様々な機関と密に情報共有や連携ができるため、住民の方々への支援がスムーズに進みます。

 

実際に、転入してきた方から「釧路市は優しい町だった」というお言葉をいただくこともあります。反対に、他の場所へ引っ越す際に不安を感じる方もいらっしゃいます。そうした声を聞くと、釧路市の「支え手」の連携が、住民の皆さんにとって良い効果を生んでいるのだと強く感じますね。

日ごろから連携している西部子育て支援センター外観

坂蒔:先程川畑さんがお話ししたとおり、本庁舎から離れた場所に阿寒町と音別町の行政センターがあり、こうした規模の異なる環境でも働くことができるのが大きな特徴ではないでしょうか。

 

本庁に勤務すると母子保健のように専門分野に特化した業務が多いのですが、こうした地域の行政センターでは、より幅広い分野の業務を経験することができると思います。

 

ー暮らしの面で感じる釧路市の魅力は何ですか?

 

坂蒔:とにかく涼しいことです!隣の帯広市が35度の日であっても、釧路市は23度なんてこともあります。暑いのが苦手な私には最高の環境です。

 

それでいて雪も道内では少ない方で、花粉も少ないので、一年を通して快適に過ごせます(笑)

 

川畑:子どもを持つ親としては、屋内の遊び場が多いのも嬉しいポイントです。こども遊学館や、MOO(ムー)の多目的アリーナによく行きますね。

 

清水:私も気候の良さは大きな魅力だと感じています。雪かきもそれほど大変ではないですし、夏も快適です。そして何より、食べ物が美味しいんです!

 

特に海の幸は安くて新鮮なものが手に入ります。あまり馴染みがないかもしれませんが、スーパーにクジラが並んでいることもあるんですよ。釧路では、新鮮なクジラ刺しが味わえて、赤身の旨みが格別なんです。

クジラのお刺身

 

 

未来の仲間へ。釧路市で輝くために大切なこと

ー保健師として働く上で、活かせる経験やスキル、求められる姿勢は何だと思いますか?

 

清水:相手の話を丁寧に聞き、必要な情報を引き出すコミュニケーション能力は不可欠です。そして、「人と関わるのが好き」という気持ちが全ての基本になると思います。

 

坂蒔:分からないことや困ったことがあった時に、すぐに周りに相談できる力です。保健師の業務は本当に幅広く、難しい課題に直面する機会も少なくありません。

 

そんな時、自分一人で抱え込まず、チームで解決していく姿勢が大切だと思います。

 

川畑:清水さんも言っているとおり、やはりコミュニケーション能力が求められますね。

 

人と話すことが好き、人の行動や言動を観察することが好き、という方は保健師に向いているかもしれません。

 

また、思っている以上にパソコンを使った業務も多いので、エクセルなどが使えると、保健師業務とは別の面で強みになると思います。

 

ー最後に、これから釧路市の保健師を目指す方へメッセージをお願いします。

 

清水:保健師は、人の一生に幅広く関わることができる、数少ないやりがいのある仕事です。

 

看護師と比べると、保健師は男性の割合がまだまだ少ないと感じるかもしれませんが、着実に男性保健師も増えつつあります。釧路市役所にも、私を含め2名の男性保健師が在籍していますので、男性の方も躊躇せず、ぜひ安心して挑戦してください。

 

川畑:入庁当初は不安も大きいと思いますが、釧路市には相談しやすい環境と、一緒に考えながら進んでくれる仲間がいます。

 

ぜひ私たちと一緒に、楽しく働きましょう!

 

坂蒔:人と深く関わる仕事がしたい、誰かの成長を応援したい、そんな思いを持っている方にとって、保健師は最高の仕事だと思います。

 

釧路市で一緒に働ける日を楽しみにしています。

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年7月取材)

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