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釧路市役所

北海道東部に位置する釧路市は、釧路湿原を含む広大な低地が南側の太平洋に展開する地形にあり、 森と湖、山、河川、湿原、海などの多彩で雄大な自然に恵まれています。 夏季は霧が発生し、最高気温平均が21.1℃と冷涼な気候が特色であり、冬季は日照時間が長く積雪量が少ないことが特徴です。 約16万人の人口を擁し、自然と都市とが調和した持続可能なまちづくりを進めており、 「つながる まち・ひと・みらい ひがし北海道の拠点都市・釧路」を掲げ、さらなる飛躍を目指しています。 ほどほど都会、ほどほど田舎の釧路市では、職員一人ひとりの力が市政に直接反映されることもあり、自分の力が地域の未来を創るという実感を持ちながら仕事をすることができます。また、その積み重ねが個人の成長にも大いに役立ちます。 道東の拠点くしろで私たちと一緒に働いてみませんか?

環境に恵まれれば、保育士の仕事はもっと楽しくなる~釧路市の保育士が語る「働く喜び」~

釧路市役所

2025/12/02

北海道釧路市役所で保育士として働く高橋さんと山﨑さんのインタビュー記事です。

民間園や他自治体の公立園での勤務を経て、現在同じ園で働くお2人に、保育士を目指したきっかけから、転職を決意した背景、そして釧路市で保育士として働くやりがいや魅力的な職場環境について、率直な想いを語っていただきました。

環境を変えることで見えてきた新たな発見や、保育士という仕事の奥深い魅力が詰まったインタビューです。

 


保育士としての原点と、それぞれの歩み

ーまずはお2人の自己紹介と、これまでの経歴を教えてください。

 

高橋:生まれも育ちも釧路で、地元の短期大学を卒業しました。学生時代は保育の基礎を学び、市内の保育園や幼稚園、施設での実習を通して実践的な経験を積みました。

 

卒業後は、民間の幼稚園に2年間勤め、その後、釧路市役所に入庁しました。現在は芦野保育園で働いています。

 

山﨑:私は羅臼町の出身です。高校卒業後に札幌の短期大学で幼児教育を学びました。もともと子どもが好きだったのですが、個人的に障がい児保育にも興味があったので、児童養護施設での実習なども経験しました。

 

卒業後は道内の公立保育園で7年半ほど勤務し、去年の4月から釧路市役所に入庁し、高橋先生と同じ芦野保育園に所属しています。

ーお2人が保育士を目指したきっかけは何だったのでしょうか?

 

高橋:私は小学校低学年の頃から、将来は幼稚園の先生になりたいと決めていました。年の離れた妹がいたり、児童館で小さい子と一緒に遊んだりする中で、自然と子どもと関わることが好きになっていきました。

 

それに、自分が通っていた幼稚園の年長の時の先生が大好きで、「あんな先生になりたいな」という憧れも大きかったです。その想いはずっと変わらず、今に至ります。

 

山﨑:私は中学生の時の職業体験で、幼稚園に行った時に「楽しいな」と感じたのがきっかけで、子どもと触れ合う仕事について興味を持つようになりました。

 

また、高校のボランティア活動で子どもと触れ合う機会が多かったことや、高橋先生と同じように自分が保育園に通っていた時の担任の先生が大好きだったことも影響しています。

 

覚えたばかりの文字で毎日のように手紙を書くくらいに先生のことが好きで(笑)進路を考える際にもふと思い出したんです。その先生のおかげで今の自分があると思っているので、「自分も子どもたちから大好きだと思ってもらえるような先生になりたい」という想いが強くなり、保育士を目指しました。

 

新しい環境への挑戦。転職で得られた気づき

ーお2人とも転職を経験されていますが、どのようなきっかけで転職を考えたのでしょうか?

 

高橋:以前勤めていた幼稚園は、初めての社会人経験ということもあり、1、2年目は失敗も多く、だんだん自分に自信がなくなってしまったんです。

 

また、今の園に比べると1人ひとりが抱える業務量も多く、プライベートの時間を確保するのが難しい環境でした。

 

自信もなくなり、気持ちを切り替える時間も作れない状況で、一度は「自分はこの仕事に向いていないのかも」と、保育士や幼稚園教諭という仕事自体を辞めることを考えていたんです。

 

そんな時、釧路市の公立園で働いている友人から保育士の募集があることを聞きました。保育士として仕事を続けるか悩んだのですが、公立園は休みがしっかり取れることや、幅広い年齢層の先生方がいて指導体制が手厚いと聞いていたので、環境を変えてもう一度だけ頑張ってみようと思い、転職を決めました。

 

山﨑:私も、働く環境を変えたいという想いが強かったです。前職も公立の保育園だったのですが、規模の小さい自治体だったため、他園への異動などはなく、人間関係で悩みを抱えることなどもありました。

 

また、保育士の配置人数に対して、障がいのあるお子さんの割合が多く、日々の業務に追われてプライベートの時間を確保することができない状況でした。

 

仕事を楽しむことができず、「多忙な業務」として働いていたのですが、ある時、保育士を志すきっかけにもなった「自分の子ども時代を支えてくれた先生のようになりたい」という想いが再燃したんです。子どもたちとちゃんと向き合うためにも、まずは自分が心から楽しめる環境で働きたいと考えました。

 

ちょうどそのタイミングで釧路市で保育士の募集があることを知りました。釧路には兄が住んでいて、馴染みがあったことも後押しとなって、転職を決意しました。

 

ー環境を変えるための転職だったのですね。実際に転職されていかがでしたか?

 

高橋:本当に良かったと思っています。働く環境でここまで変わるのかというくらい、今は毎日が楽しくてたまりません。

 

前職の経験もあり、社会人としての耐性が若干ついていたということもあるかと思いますが、日々全力で子どもたちに向き合えていると感じています。

 

山﨑:同じように仕事を楽しむことができるようになりました。子どもと接しているときはもちろんなのですが、高橋先生とカリキュラムの話をしていても、自然と笑顔が出てくるんです。

 

高橋:山﨑先生とは去年からペアでやっているのですが、毎日内側から笑顔がにじみ出ているような印象ですね(笑)本当に素敵な表情でお仕事をしているので、子どもたちにも「楽しい」という雰囲気が伝わっていると思います!

 

チームで育む、子どもの成長。釧路市の保育現場で感じるやりがい

ー保育士として働く中で、お二人が「やりがい」を感じるのはどんな瞬間ですか?

 

高橋:やっぱり一番は、子どもたちの成長を日々感じられることですね。毎日「可愛いな」「面白いな」と思いますし、年長さんになるとおしゃべりも上手になって、色々な話をしてくれるのが楽しいです。時には私が知らなかったことを子どもたちが教えてくれることもあります(笑)

 

運動会などの行事を通して、一つの目標に向かってみんなで頑張る姿にも、いつも感動しています。最初はできなかったことが、練習を重ねるうちにできるようになっていく。その過程を間近で見守り、達成した時の「やった!」という子どもたちの笑顔を見ると、本当に嬉しいです。

 

子どもたちの成長を、在園期間を通して感じられるのも大きな喜びです。乳児で入った子が、気が付いたら立派なお兄ちゃん、お姉ちゃんになっていますし、担任を持った1年間だけで見ても、「この1年でこんなに成長したね」「この半年でまたできることが増えたね」と、思うことが沢山あります。

 

こうした子どもたちの成長を、周りの先生や保護者の方と一緒に共有できることは、本当に幸せだなって思います。

山﨑:私も、子どもたちが「できない」から「できた!」に変わる瞬間に立ち会えることに、大きなやりがいを感じます。

 

最初はやだやだって言っていた子が、どういう言葉がけをすれば、どう支えてあげればできるようになるのか、保育士として模索する過程も好きなんです。

 

試行錯誤しながら、その子に合ったやり方を見つけて、最終的に子どもが自分でできるようになった時の姿を見ると、私も達成感でいっぱいになりますし、その子の成長した姿に大きな喜びも感じます。

 

その子の成長の過程をずっと見守って、最後に花開く瞬間を見ることができるのは、保育士という仕事ならではの醍醐味だと思いますね。

ー昔から憧れていた「保育士」ですが、実際に働いてみてイメージとのギャップはありましたか?

 

高橋:イメージ通りの素敵な仕事ではあったのですが、「責任の重さ」についてはギャップというよりも想像以上だなと感じました。

 

ただ楽しく遊ぶだけではなく、子どもたちの命を預かっているという意識は常に持つ必要があります。怪我をさせないように、心身ともに傷つけないように、と常に気を張っていなければならず、その責任の重さは、現場に出たことでより重いものなのだと気付かされました。

 

また、わかってはいたのですが、子どもたちが寝ている間の事務作業の多さにも驚きましたね。日誌を書いたり、制作の準備をしたり、カリキュラムを作成したりと、わかってはいたものの、やることは山積みですね。

でも、そうした準備があるからこそ、子どもたちと楽しい時間を過ごせるので、特に負担に感じるようなことはありません。何より、その大変さを乗り越えて「楽しい」と思えるのは、今の職場環境のおかげだと心から感じています。

 

山﨑:私は、保育士の仕事は思っていた以上に、他の先生方との「連携」が大切なんだということを知りました。

 

保育士は1人で子どもたちと遊んでいる、担任として子どもを見ているようなイメージを持っていましたが、実際に働いてみると、保育は一人でやるものではなくて、まさにチームプレーそのものでした。

 

常に時計を見ながら次の活動を予測し、クラスの先生方と情報を共有し、協力し合って一日を進めていきます。自分一人で子どもたちと楽しく過ごすというよりは、たくさんの先生方との関わりの中で保育が成り立っているという点は、働き始めてから知った大きな発見であり、魅力だと感じています。

 

支え合い、学び合える環境。釧路市で働くということ

ー山﨑さんは釧路市に来て1年が経ちましたが、実際の職場環境はいかがですか?

 

山﨑:働く場所によってこんなに違うんだ!というのが率直な感想です。

 

同じ公立園でも、自治体によってやり方やルールが全く違うことに驚きました。釧路市は組織としての基盤がしっかりしていて、園ごとの共通ルールも明確なので、とても働きやすいです。

 

何より園長先生を含め、周囲の先生が本当に優しい方ばかりで、困っているとすぐにサポートしてくれます。忙しい中でも手を止めて話を聞いてくれたり、「慣れた?」と声をかけてもらえるなど、人間関係で悩むようなことが全くないですね。

 

環境を変えようと転職を決意して、本当によかったなと思っています。

 

ー新しい先生への指導体制はどのようになっているのですか?

 

高橋:原則として、新しく入った先生には、主任以上の経験豊富な先生がペアになって、指導係のような形でサポートする体制が整っています。

 

去年は私が山﨑先生の指導担当のような形でしたが、山﨑先生は前職での経験も豊富だったので、私が基本から教えるというよりは、何かわからないことがあれば何でも聞いてもらっていました。私も今の園に異動してきたばかりだったので、お互いに園のやり方を確認しながら進めていく感じでしたね。

 

仮に経験のない方が入られた場合であっても、指導担当の先生を中心に、園全体でサポートするので、安心して働くことができますよ。

 

ー民間園も経験した高橋さんから見て、公立園で働く魅力はどういったところだと思いますか?

 

高橋:まず、働く先生の年齢層が幅広いことですね。公立園だと長く勤めている方も多いので、若い先生から大ベテランの先生まで、バランスよく在籍しています。

 

同年代の先生とはプライベートの話で盛り上がったり、ベテランの先生方からはたくさんのことを学ばせていただいたりと、様々な年齢層の先生と関わりが持てるのは、働く上での大きな魅力だと思います。

また、これは釧路市の特徴なのかもしれませんが、研修の機会が非常に多いです。勤務時間内に行われる研修もあれば、勤務後の研修もあり、体を動かすものから指導法、役職者向けの研修まで、内容は多岐にわたります。

 

研修を機に他園の先生方との交流もあるので、良い刺激を受け「今度これをやってみよう」と自分の保育に活かすこともできます。自分が所属する園のやり方に縛られることなく、常にスキルアップできる環境ですね。

 

そして、これも大きな魅力ですが、人員が整っているので休暇がとても取りやすいと感じています。仕事は頑張るけれど、プライベートの時間もしっかり確保してリフレッシュできる。このメリハリが、日々の活力に繋がっています!

 

あなたも、このまちで。未来の仲間へのメッセージ

ー最後に、これから保育士を目指す方や、釧路市で働くことを考えている方へメッセージをお願いします。

 

高橋:保育士は、子どもたちの成長を間近で感じられる、本当にやりがいのある仕事です。もちろん大変なこともありますが、それ以上に子どもたちからたくさんの笑顔と元気をもらえます。

 

釧路市は、夏は涼しく、自然も豊かで、とても過ごしやすい場所です。そして、公立園には、お互いを支え合い、高め合える素晴らしい仲間たちがいます。新人の方でもベテランの先生がしっかりサポートしてくれますし、研修制度も充実しているので、安心して成長していくことができます。

 

仕事とプライベートのメリハリをつけながら、私たちと一緒に子どもたちの未来を育んでいきませんか?

 

山﨑:私も、釧路市の職場環境には本当に感謝しています。組織としての基盤がしっかりしていて、園を超えた先生同士の交流も盛んです。

 

研修や交流会を通して、他の園のやり方を知ったり、新しい発見があったりと、常に学びの機会があります。

もし、今の環境に悩んでいたり、新しい場所で挑戦したいと思っている方がいたら、ぜひ釧路市を選択肢の一つに入れてみてほしいです。

 

ここには、温かく迎え入れてくれる仲間と、保育士として成長できる環境が整っています。きっと、「ここで働けてよかった」と思えるはずです!

 

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年7月取材)

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