愛知県知多市で保育士として働く赤荻さんのインタビュー記事です。
新人保育士として奮闘する赤荻さんに、若手ならではの視点で保育士として働く魅力や1年間を振り返った思いをお話しいただきました。
保育士を志したきっかけや、就職活動の体験談、そして知多市で働く魅力のほか、子どもたちの成長を間近で見守ることができるといった日々のやりがいなどが伝わる内容となっています。
ーまずは簡単な経歴を教えていただけますか?
赤荻:知多市出身で、地元の短大の保育科を卒業しました。短大では保育士と幼稚園教諭免許の両方を取得することができました。短大卒業後は1年間、知多市の会計年度任用職員として働き、令和6年度に正規の保育士として入庁しました。知多市職員としての経験は2年目になります。

ー保育士を目指したきっかけは何だったんでしょうか?
赤荻:妹といとこの存在が大きかったですね。小さい頃から一緒に遊んだりお世話をしたりするのが大好きで、自然と子どもと関わる仕事に興味を持つようになりました。小学生の頃から「保育士になりたい!」という夢を抱き、高校では総合学科の中でも保育コースを選択しました。幼いころから、漠然と保育士になるという目標に向かっていました。
ー数ある園の中で、公立の園を選んだのはなぜですか?
赤荻:最初は特にこだわりはなかったのですが、ボランティアや実習を通して、公立の園に魅力を感じるようになりました。公立園ならではの地域との繋がりを実感したのと、実習先で出会った保育士さんの温かい人柄や、子どもたち一人ひとりに寄り添う姿に惹かれました。私もこんな保育士になりたいと強く思いました。
ー就職活動はどのように進められましたか?
赤荻:会計年度任用職員として働きながら、知多市の保育士採用試験を受けました。試験には実技試験もあり、5歳児クラスの子どもたちに向けてお話をするという内容でした。試験に向けて、子どもたちが楽しめるようなオリジナルの物語を考えたり、既存の絵本をもとに、ペープサートを作ったりし、実際に子どもたちの前で練習していましたね。本番は練習とは異なり、試験官の前での発表だったのでとても緊張しましたが、練習の成果を発揮することができました。
筆記試験対策としては、短大時代に受講した公務員試験講座でもらったプリントで勉強しました。小論文は、過去問を参考にしながら何度も練習をしていたのですが、これはやっておいて良かったと思います。
ー現在の仕事内容について教えてください。
赤荻:今は1歳児クラスの担任をしています。3人の保育士で連携を図り、15人の園児一人ひとりに目を向け、成長を見守っています。1日の流れとしては、8時半頃に子どもたちを迎え入れてからは、朝の体操、午前のおやつ、戸外遊び、室内遊び、給食、お昼寝、午後のおやつ、室内遊びなど、盛りだくさんです。
保育活動以外にも、連絡帳の作成や事務作業などもあります。連絡帳は3人で分担して、園児全員分、毎日書いています。保育活動がメインになるので、事務作業は子どもたちがお昼寝をしている時間などを活用しています。

ー保育士として働いてみて、印象に残っている出来事はありますか?
赤荻:1歳児は成長が著しい時期なので、日々感動の連続です!
例えば、身の回りの事に興味を持ち自分でやってみようとしたり、一人では難しかった事が出来るようになったり、保育士や友達と簡単な言葉や物のやりとりをしながら遊んだりしている姿を見ると、子どもたちの成長を感じることができ、この仕事の楽しさややりがいを改めて実感します。
入園当初は、不安な気持ちでいっぱいだった子どもたちが、今では、保育士や友達と一緒に遊び、笑顔を見せたり、笑顔で「せんせー!」と呼んだりしてくれるようになりました。子どもの発達スピードは本当にすごいです!
ー保育士として働くやりがいを感じるのはどんな時ですか?
赤荻:先程も少しお話しましたが、子どもたちが、着脱などの身の回りの事に興味を持って、自分でやってみようとしたり、繰り返しの中で「できた!」と喜ぶ姿を見たりした時です。
例えば、最近では、見守りながらやり方を知らせたり、さりげなく手を添えて一緒に行ったりしてきた事で、保育士と一緒に靴を履いていた子が、自分で履いてみようとし、「できた!」と満面の笑みで報告してくれました。その時は、私も一緒に感動してしまいました。子どもたちの成長を側でサポートできることが、この仕事の大きなやりがいだと感じています。

ー昔から憧れていた「保育士」という仕事、実際になってみて想像と違ったことなどはありましたか?
赤荻:実習等を経験する前の学生の頃は、保育士は子どもと楽しく遊ぶお仕事、というイメージが強かったのですが、それだけではないということに改めて気づかされましたね。もちろん、子どもと接する時間は1日の中でもとても長いのですが、子どもたちの成長を促すために、色々なことを考えながら、保育をしなければいけない難しさ、そして奥深さがあります。
それと、見えないところでの事務仕事など、楽しそうな一面だけではない部分もたくさんありますし、思っていた以上に毎日が忙しいですね。
ー会計年度任用職員としての経験もありますが、採用1年目、率直な感想を教えてください!
赤荻:大変なことももちろんありますが、子どもたちの笑顔に囲まれて毎日楽しく働いています!子どもたちは本当に可愛くて、毎日癒されています。周りの先生方もとても親切で、分からないことがあってもすぐに相談できる雰囲気なので、とても働きやすい職場だと思っています。
入庁してすぐに担任を持つことになったので、最初は戸惑うことばかりだったのですが、先輩の先生方がいつも優しく指導してくださるので、1年目とはいえ安心して仕事に取り組むことができています。
ー保育士といえば忙しそうな印象ですが、ワークライフバランスは取れていますか?
赤荻:ワークライフバランスは充実していると思っています。しっかりと決まった休みはとれていますし、プライベートの予定がある場合は周囲の先生方の協力もあり有給休暇を取得することもできます。
ー知多市の保育園で働く魅力はどんなところですか?
赤荻:職場の雰囲気が和気あいあいとしていて、とても働きやすいことですね。最初はどんな先生と一緒に働くのだろう…と緊張していましたが、いざ働いてみると皆さんとても親切で、すぐに馴染むことができました。
困ったことがあれば何でも相談できる雰囲気で、先輩の先生方が丁寧に教えてくださるので、安心して仕事に取り組めます。また、子どもたちの様子なども先生同士で共有し、常にコミュニケーションをしっかり取っているので、チームワークも抜群だと思っています。
ー最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。
赤荻:保育士の仕事は、やりがいがあって、子どもたちの成長を近くで見守ることができる、とても魅力的な仕事です。子どもたちの笑顔に毎日癒される、素敵な仕事ですよ!
ぜひ知多市で一緒に働きましょう!

ー本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年1月取材)