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波佐見町役場

 人口は約14,000人の小さな町で、長崎県のほぼ中央にあり、ハウステンボスがある佐世保市の隣、そして佐賀県の嬉野市と武雄市にも隣接しています。  長崎県で、唯一海に面していない町ですが、「海はないけど波に乗っている町、波佐見町」です。  波佐見町といえば、400年以上もの歴史がある「やきもの」です。「波佐見焼」は、東京ドームのテーブルウェアフェスティバルに単独ブースを出展するなど、知名度が上がってきており、ゴールデンウィークに開催している、一大イベント「波佐見陶器まつり」は毎年大盛況となっています。  波佐見焼を作る工程で発生する廃石膏型を、農業用の「土壌改良材」とするなど、長い間窯業(やきもの)の問題であった、この「廃石膏」を利活用して、「ピンチをチャンスに変える」発想のもと、地域内循環型の「SDGs」を進めています。  わが町のトップである町長は、趣味が「石垣積み」のユニークな趣味を持ち、Facebookでは「波佐見愛」あふれる内容が魅力です。職員時代、棚田まつりの発案やふるさと納税を大幅にアップさせた仕掛人であるなど、実行力があふれています。  また、波佐見町役場では、職員を大切に第一に考え、職員のチャレンジ(やる気)を後押ししています。考えて実行する挑戦を上司や同僚がバックアップするうえ、町長は挑んだ失敗について良い評価をしてくれます。  「できない理由より、できる方法を考えよ」が町長の座右の銘です。  新庁舎とともに波佐見町を発展させていきましょう。

「やりがいは“住民の喜ぶ姿”。それしかない。」ー町民の笑顔をつくる!波佐見町土木職の仕事

波佐見町役場

2025/11/13

「やりがいは“住民の喜ぶ姿”。我々はそれしかないですよ。」


そう語るのは、波佐見町役場で土木職として活躍する鳥飼さん。高校卒業後、地域貢献への熱い想いを胸に波佐見町へ飛び込み、以来、多様な業務経験を通じて地域のインフラを支え続けてきました。


住民の期待と行政の現実の狭間で葛藤しながらも、持ち前の明るさとコミュニケーション能力で課題を乗り越え、今日もまた、町民のために走り続ける彼の仕事の流儀に迫ります。
 

 


 

地域への貢献を志した入庁までの道のり

ーまずはこれまでの簡単なご経歴と、波佐見町で土木職として働くことになったきっかけを教えていただけますか。

 

鳥飼:私は長崎県佐世保市出身で、高校卒業後すぐに波佐見町役場に入庁しました。公務員を目指したのは、住民の方の生活を支えるインフラ整備に興味があったからです。

 

正直、高校時代は土木分野を専門に学んでいたわけではなく、むしろ音楽活動に熱中していました。東京の芸能関係の企業への就職も考えていたほどです。

 

しかし、親からの勧めもあり公務員試験を受けてみたところ、縁あって波佐見町に採用されました。

当時は公務員という職業自体が持つ「安定」というイメージが強く、それが決め手の一つになったのは確かですね。

インタビュー風景

多様な経験が磨いた土木のプロフェッショナル

ー鳥飼さんはこれまで多くの部署で多岐にわたる業務経験を積んでこられたと伺っています。それぞれの部署での具体的な仕事内容について教えてください。

 

鳥飼:はい、これまでのキャリアを通じて様々な部署を経験し、土木職としての視野を広げてきました。

●      建設課・建設係
入庁して最初に配属された部署です。主に道路の維持管理、河川や橋の管理、そして災害が発生した際の復旧作業など、土木職の基礎となる業務を幅広く担当しました。

●      建設課・農林係
ここでは、農林業に関わる土木業務に携わりました。農業を営む方々が利用する「農道」の整備や、ため池、農地、林道などの災害復旧が主な業務です。

●      都市計画課・都市計画係
都市計画課では、波佐見町の都市公園(「やきもの公園」と「鴻ノ巣公園」)の管理を担当しました。ちょうど私が配属された時期に、鴻ノ巣公園の遊具広場の新設プロジェクトが進行しており、設計段階から完成まで携わることができたのは大きな財産です。また、町の未来の姿を形作る長期的なプロジェクトである「土地区画整理事業」にも、この時から深く関与しています。

●      水道課・下水道係
水道課では、下水道の整備と管理に特化した業務を行いました。未整備区域の本管整備や、各家庭への引き込み管の整備、そして町民の生活排水を処理する汚水処理施設の維持管理など、地域の環境を守る上で不可欠な役割を担いました。

●      建設課・土木事業班(現在)
そして現在、再び建設課に戻り、主に土地区画整理事業を担当しています。この事業は平成9年に認可された非常に長期にわたるプロジェクトで、本来であれば7〜8人の担当者で進めるような大規模な業務ですが、現在は私が中心となって推進しています。

 

 

ーありがとうございます。その中で、特に印象に残っている業務は何ですか?

 

鳥飼:特に印象深いのは「災害復旧」と「道路整備」ですね。

 

災害復旧の現場では、被災した住民の方々が困っている姿を目の当たりにするたびに、「何とかしなければ」という強い使命感に駆られます。

 

土嚢を積んだり、応急処置を施したりと、雨の中で泥だらけになりながら対応することもありますが、まさに「体を張る仕事」です。

 

自分の手で直接住民の方々の生活を支え、復旧した道路やインフラが再び日常を取り戻す一助となった時、大きな達成感を感じます。

 

道路整備も同様です。自分が設計に携わった道路が完成し、それが地域住民の皆さんの日常を支えているのを見ると、この仕事を選んで本当に良かったと思います。

 

道路は一度作れば長く残り、多くの人に利用される公共物です。

 

ふと自分が関わった場所を通りかかった時に「ここは自分がやったんだよな」と思えるので、自分が関わった仕事が形となって残り、それが地域に貢献していることを実感できるのは、土木職ならではの大きなやりがいだと感じています。

鳥飼さんが携わった道路整備(工事後)
鳥飼さんが携わった道路整備(工事後)

【期待を笑顔に変える】仕事のやりがいと難しさ

ー多くの部署で多様な経験を積んできた鳥飼さんだからこそ感じる、土木職のやりがいや仕事の難しさ、そしてそれを乗り越えるために大切にしていることは何ですか。

 

鳥飼:土木職の最大のやりがいは、やはり【町民の皆さんの笑顔を直接見れること】に尽きます。

 

災害復旧や道路整備、公園の管理など、私たちが手掛ける仕事は全て、住民の皆さんの生活に直結しています。

 

自分が設計に携わった道路を多くの人が利用しているのを見たり、整備した公園で子どもたちが楽しそうに遊んでいる姿を見ると、この仕事を選んで本当に良かったと心から思います。

 

形として残り、永く地域に貢献できる。これほど明確な達成感と喜びを感じられる仕事は、他にないでしょう。

 

一方で、仕事の難しさも常に感じています。町民の皆さんの期待は非常に大きく、時には行政の基準や予算の制約により、全てのご要望にお応えできないことがあります。

 

特に、私有地内の工事や、基準を満たさない場所へのインフラ整備など、ご期待に沿えないケースでは、住民の方から厳しいお言葉をいただくこともあります。

 

そうした時、「なぜできないのか」という問いに対し、納得してもらえるように説明し、ご理解をいただくことは、精神的にも大きな負担となります。

 

しかし、そこで諦めるわけにはいきません。私は、そういった困難な状況に直面しても、自分を支えてくれる職場の仲間や、昔から続けている音楽という趣味を通じて、ストレスを解消し、精神的なバランスを保つようにしています。

 

特に、空手と音楽で培った「鋼のメンタル」は、どんな困難にも立ち向かう強さの源となっています。

現場作業の様子

【風通しの良い職場文化】仲間とともに築く未来

ー鳥飼さんを支える職場の仲間について伺います。波佐見町の職場の雰囲気や、職員間のコミュニケーションについて教えてください。

 

鳥飼:波佐見町役場は、県内でも特に風通しの良い職場だと自負しています。

 

職員間のコミュニケーションは非常に活発で、部署の壁を越えて、年齢や役職に関係なく誰もが気軽に会話を交わしています。

 

特に、私の部署である建設課の土木事業班は、少数精鋭で業務に取り組んでおり、プライベートな話も頻繁にします。

 

お互いの人間性を深く理解しているからこそ、仕事でも協力し合い、困難な課題にも一丸となって立ち向かうことができるのだと思います。

 

波佐見町はコンパクトな組織だからこそ、職員一人ひとりの顔と名前が一致し、密なコミュニケーションが実現できています。

 

私自身も、仕事で困難に直面した際は、職場の仲間に支えられながら乗り越えてきました。

互いに助け合い、高め合える仲間がいることは、波佐見町で働く大きな魅力だと感じています。

職場の方との様子

未来の仲間へのメッセージ

ー最後に、波佐見町役場の土木職を目指す方々へ、メッセージをお願いいたします。

 

鳥飼:波佐見町役場の土木職は、皆さんの持つ知識や技術を最大限に活かせる場所です。私も含め、職員一人ひとりが強い使命感と熱意を持って業務に取り組んでいます。

 

「波佐見町を盛り上げたい!」という情熱を持った、やる気と元気あふれる方を、私たちは心から歓迎します。

波佐見町は、決して大きな町ではありませんが、だからこそ、皆さんの力が必要です。

 

私たちと一緒に、この明るく活気あふれる波佐見町を、さらに素晴らしい町にしていきませんか?皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。

職員の写真

ー本日はありがとうございました。

 

「町民の笑顔を見ることがやりがい」と語る鳥飼さんの言葉からは、地域への深い愛情と仕事への情熱がひしひしと伝わってきました。

 

公務員という枠にとらわれず、ご自身の個性を存分に発揮しながら働く鳥飼さんの姿は、まさに【魅力的な公務員の象徴】だと感じました。

 

また、波佐見町の風通しの良い職場環境と温かい人間関係が、鳥飼さんの活躍を支えていることがよく分かりました。

 

この記事が、これからのキャリアを考える皆さんのヒントになれば幸いです。

 

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年11月取材)

職員インタビュー

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 人口は約14,000人の小さな町で、長崎県のほぼ中央にあり、ハウステンボスがある佐世保市の隣、そして佐賀県の嬉野市と武雄市にも隣接しています。  長崎県で、唯一海に面していない町ですが、「海はないけど波に乗っている町、波佐見町」です。  波佐見町といえば、400年以上もの歴史がある「やきもの」です。「波佐見焼」は、東京ドームのテーブルウェアフェスティバルに単独ブースを出展するなど、知名度が上がってきており、ゴールデンウィークに開催している、一大イベント「波佐見陶器まつり」は毎年大盛況となっています。  波佐見焼を作る工程で発生する廃石膏型を、農業用の「土壌改良材」とするなど、長い間窯業(やきもの)の問題であった、この「廃石膏」を利活用して、「ピンチをチャンスに変える」発想のもと、地域内循環型の「SDGs」を進めています。  わが町のトップである町長は、趣味が「石垣積み」のユニークな趣味を持ち、Facebookでは「波佐見愛」あふれる内容が魅力です。職員時代、棚田まつりの発案やふるさと納税を大幅にアップさせた仕掛人であるなど、実行力があふれています。  また、波佐見町役場では、職員を大切に第一に考え、職員のチャレンジ(やる気)を後押ししています。考えて実行する挑戦を上司や同僚がバックアップするうえ、町長は挑んだ失敗について良い評価をしてくれます。  「できない理由より、できる方法を考えよ」が町長の座右の銘です。  新庁舎とともに波佐見町を発展させていきましょう。

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