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さつま町役場

 さつま町は鹿児島県北西部に位置し、紫尾山をはじめとする山々に囲まれた人口約19,000人の町です。平成17年に宮之城町、鶴田町、薩摩町が合併し、さつま町が誕生しました。  町のほぼ中心を南九州一の大河である川内川が流れ、5月から6月にかけて数多くのホタルを目にすることができます。また、温泉や緑豊かな竹林など自然あふれる町です。東に鹿児島空港や九州縦貫自動車道横川IC、西に九州新幹線の川内駅、出水駅などがあり、交通アクセスに恵まれた位置にあります。  基幹産業は農林業で、特に「薩摩中央家畜市場」の子牛取引価格は全国トップクラスです。  現在、さつま町では、事業者、北さつま農協、町商工会、町観光特産品協会が垣根を越えて結束し、町独自の地域ブランドである「薩摩のさつま」を立ち上げた他、「希望輝く さつま町SDGs推進宣言」と「持続可能な未来づくりカーボンニュートラルさつま町宣言」を行い、町を挙げて持続可能な町づくりの実現に邁進しています。

地域を見て、つないで、動かす!町民がその人らしく生きていくための伴走者 ~鹿児島県さつま町の保健師の仕事~

さつま町役場

2024/06/03

鹿児島県さつま町で保健師として働く濱田清美さんに、さつま町の保健師の仕事や特徴についてお伺いしました。

 

 

―これまでのご経歴を教えてください。

 

濱田:大阪市にある保健師の学校を卒業して、平成元年にさつま町役場に入庁しました。最初は事務職として4年間勤めていて、その後に職種が保健師職に変わりました。入庁してから36年目になります。

 

私はさつま町(旧宮之城町)が地元です。元々は、通学していた大阪で働きたいと思っていたのですが、両親は地元の役場に就職することを希望していたのでさつま町に入庁しました。平成元年の時点では保健師の募集がなかったので事務職で受験しました。

 

私が入庁した時は保健師が2人いたのですが、産休や病休により保健師資格を持った職員が一時的に不在となる時期がありました。私は保健師の資格を持っていたため、保健師が在籍していた部署に異動することとなり、数年後に保健師職に職種変更することとなったという流れです。

 

―保健師さんの配属先や体制について教えてください。

 

濱田:さつま町には今、私を含めて9名の保健師が正規職員として在籍しています。年齢層としては、管理期が3名、中堅期が4名、新任期2名という構成です。

正規職員以外に、会計年度任用職員も専門職が在籍しています。保健師4名、管理栄養士2名、栄養士1名、看護師3名、歯科衛生士2名、保育士1名、助産師1名です。

 

保健師は「ほけん福祉課」と「こども課」の2課4係にそれぞれ在籍しています。母子保健、成人保健、特定健診・保健指導、高齢者医療など業務担当制で主担当と副担当を決めて活動します。必要があれば横断的に随時連携を取れる体制となっています。

 

―濱田さんは今、どんなお仕事をされていますか?

 

濱田:ほけん福祉課で、課長職である「ほけん総括監」として働いています。2課4係にわたって9名の保健師が在籍しているので、横断的に保健師の統括をする仕事をしています。3年前にほけん総括監になった時はちょうど新型コロナウイルス感染症が流行していた頃で、感染症の対応がメインの業務でした。
 

毎月、保健師定例会を計画し、年間で新年度の計画に関する情報共有や、災害時の備えについて、協議したり、物品や看護技術のスキルアップのために学んだり、担当保健師がテーマを決めて、学習する場として活用するなど、専門業務のスキルアップを図っています。
 

保健師は、民生部門の中でも、ほけん福祉課とこども課の2課4係に分散配置していますが、係ごとにも保健師が複数配置してあるので、係内の業務は主担当と副担当で業務管理を行っています。また、課内では、協働で健診や相談に従事しています。日頃からコミュニケーションを大切にし、必ず報告・連絡・相談を行える職場環境を目指しています。
 

―さつま町ならではの保健師業務の特徴はありますか?

 

濱田:さつま町は人口減対策として、安心して産み育てることができるようにする環境づくりといった内容を施政方針に入れていて、母子保健の部分はかなり手厚く事業を展開しています。

育児不安が強いお母さんや、産後うつなどでメンタルが不安定になる方、4か月健診までの間お子さんとつきっきりで過ごしている期間が長い方などがいらっしゃるので、そういった方向けに産後ケアを立ち上げたり、産後うつの中で一番不安度が高いといわれる産後2か月での育児相談を始めたりしました。

 

近隣自治体の保健師の方や地域の専門職の方とやりとりをする中でも、さつま町は非常に母子保健業務が充実していると言われるので、そこはさつま町の良さだと思いますね。

私自身も、以前は母子保健に従事していて、妊娠、出産や育児など切れ目なくサポートできるような体制づくりをしたいなと思いやってきたので、そこを褒めていただけるのはありがたいですし、自慢できるところだと思いますね。

また、保健師だけではなく他の職種でも、健診や相談の場面で何気ない困りごとなどに気づいて手を差し伸べる支援体制になっています。母子に関係することであれば、保健師、看護師、歯科衛生士、栄養士、保育士、助産師の6職種が従事しています。

例えば「授乳がうまくいかない」という相談であれば、助産師が状況を見て相談に乗りますし、「赤ちゃんのお口の中の状況が気になる」ということなら歯科衛生士がお口の中を見るなど、授乳がうまくいかない原因が何なのかをそれぞれの専門職で検討しています。

 

日々の業務の中で出てくる悩みごとをそれぞれの専門職同士で確認しあってフォローして、ここにいる専門職だけで解決できない場合は、また、関係機関につないでという形で業務を進めています。

―新人の方への教育体制はどのようになっていますか?

 

濱田:担当係長や管理期・中堅期の保健師などが現場で健診や相談などを一緒に進める中で指導しています。他には、鹿児島県の方で新任期の保健師を全員集めて数日間の研修会を実施しています。

 

保健所でも、新任期や中堅期など各期に向けた研修を年に2回ほど企画しているので、それを受講することもあります。川薩保健所管内の市町村は薩摩川内市とさつま町なのですが、それだと1市1町だけになってしまうので、保健師の人材育成をする時には、隣にある出水保健所管内の市町村も合同で、北薩地域という扱いでまとめて会を実施しています。

―働き方についてはいかがですか?

 

濱田:年間の業務計画を年度末に保健師間で協議しています。基本は、担当係の業務が中心になりますが、人員が不足した時には、協働できるように事業を調整し、また、事務職とも連携しながら事業を進めています。
係内には、複数の保健師配置となっているので、休暇も取りやすい体制となっています。
 

また、会計年度任用職員も多職種で配置してあることでそれぞれの事業にもチームで取り組んでいます。担当業務も主担当と副担当制で事務分掌を分けているので係内の業務は複数で対応できる体制になっています。勤務時間内で業務が終えるように働き方の体制については、課題があれば、解決策を検討する体制にあります。

 

―最後に、さつま町の保健師を目指す方へメッセージをお願いします。

 

濱田:忙しい中でも保健師としての活動を見失わないように、地域を見て、つないで、動かすという基本的な保健師活動の部分は常に意識しながら働いています。

また、私たち保健師は中立的な立場でないといけないので、よき伴走者として支援する対象の方たちがその人らしく生きることができるように支えていくことは意識していかないといけないとも皆と話しています。

 

保健師以外の専門職もいますので、保健師の視点だけでなく色々な職種の視点も参考にしながら、チームワークを大切にしています。日頃からの声かけ、目配りや気配りをしながら、お互いにいいパフォーマンスができるようにしようと声かけを常日頃からして仕事をしています。

まずは自分を大切にして元気な状態で支援ができるように心がけることも目標に、皆で頑張っています。

 

保健師は皆とても一生懸命やっていて、色々な統計や調査などの評価をしながら切磋琢磨しています。いいこともあれば頑張ってもなかなか成果が出ないこともあって一喜一憂しつつも、皆で楽しく笑顔で毎日仕事ができる環境です。気兼ねなく会話ができる9人のメンバーと一緒に働いてみませんか。

 

―本日はありがとうございました。
 

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 さつま町は鹿児島県北西部に位置し、紫尾山をはじめとする山々に囲まれた人口約19,000人の町です。平成17年に宮之城町、鶴田町、薩摩町が合併し、さつま町が誕生しました。  町のほぼ中心を南九州一の大河である川内川が流れ、5月から6月にかけて数多くのホタルを目にすることができます。また、温泉や緑豊かな竹林など自然あふれる町です。東に鹿児島空港や九州縦貫自動車道横川IC、西に九州新幹線の川内駅、出水駅などがあり、交通アクセスに恵まれた位置にあります。  基幹産業は農林業で、特に「薩摩中央家畜市場」の子牛取引価格は全国トップクラスです。  現在、さつま町では、事業者、北さつま農協、町商工会、町観光特産品協会が垣根を越えて結束し、町独自の地域ブランドである「薩摩のさつま」を立ち上げた他、「希望輝く さつま町SDGs推進宣言」と「持続可能な未来づくりカーボンニュートラルさつま町宣言」を行い、町を挙げて持続可能な町づくりの実現に邁進しています。

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