和歌山県でありながら、三重県と奈良県に囲まれ、和歌山県のどの市町村とも隣接しない特殊な位置にある北山村は、全国でも唯一の飛び地の村です。 昔から良質の杉に恵まれ林業で栄え、伐採された木材の輸送は川を利用して筏によって木材集積地の新宮まで運ばれていた関係で、和歌山県と経済的な繋がりがふかく、廃藩置県の際、当時の村民の意見を聞き入れ、和歌山県に編入されております。村の面積は48.2㎢でその97%を山林が占め、すぐそばを北山川が悠々と流れる自然豊かな小さな村です。人口は令和5年6月末現在で400人を割っており、高齢化率も42.53%の典型的な少子高齢化が進む過疎の村です。しかし、夏には村の伝統文化でもある「筏」を今に伝えるべく改良を加えた観光筏下り事業や、北山川の激流をボートで下るラフティングなどの観光客で賑わい、特産物では北山村だけに自生していた柑橘類「じゃばら」が花粉症に効果があるなどの理由から売上が伸びるなど、小さな村なりに頑張っています。役場の組織機構は総務課、地域事業課、住民福祉課、産業建設課と教育委員会、議会事務局から組織され職員数が24人(会計年度任用職員を除く)となっています。