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魚沼市役所

 魚沼市は、うつりゆく四季の変化によって育まれる魚沼の美しい風景と、そこで生き生きと暮らす人々の姿から魚沼市の将来像を「人と四季がかがやく雪のくに」と定めています。  全国的に歯止めのかからない少子高齢化、人口減少等、様々な課題はありますが、そこで暮らす人々が幸せを感じられるよう日々頑張っています。  魚沼市は、伝統を守りつつも新しい発想でまちづくりを進め、山紫水明の地が育む豊かな「食」の文化と、四季折々の美しい景観を次の時代へ繋げたいと考えています。また、子育て支援については、「日本一子育てしやすいまち」を目指し各種取り組みを進めています。  

「先生できたよ!」が原動力。雪山も田んぼも教材になる、魚沼市で見つけた保育士のしごと。

魚沼市役所

2025/12/04

幼い頃、人見知りだった自分の気持ちを、丁寧に、優しく引き出してくれた幼稚園の先生。その先生への憧れが、「保育」への道の始まりでした。

中学時代の職場体験を経て、その想いは確信に変わります。 大学卒業後、働く場所として選んだのは「幼稚園教諭」ではなく「保育士」として、地元・魚沼市で働く道。0歳から6歳まで、子どもたちの成長により長く寄り添いたい。そして、慣れ親しんだ故郷の「地域との近さ」の中で働きたい。

そんな想いを胸に入庁し2年目。雪国ならではのダイナミックな遊びや、四季を感じる豊かな自然の中、佐藤さんは今、どのようなやりがいを感じているのでしょうか。 「先生できたよ!」と輝く子どもたちの笑顔を原動力に、日々奮闘する佐藤さんのお話から、魚沼市で働く魅力が伝わる内容となっています。

 


子どもたちと、このまちと。私が保育士になるまで

ーまずは佐藤さんのご出身や、保育士になるまでの経緯を教えていただけますか?

 

佐藤:私は魚沼市の、旧入広瀬村の出身です。高校までを地元魚沼で過ごし、大学は上越市内の大学に進学しました。

 

大学の4年間で保育士資格等を取得し、卒業後は地元に戻り魚沼市役所で保育士として働いています。現在は入庁2年目となります。

 

ーそもそも、保育士を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

 

佐藤:私が幼稚園に通っていた時の、年中の担任の先生との関わり方が、すごく印象に残っていて、その影響が大きかったと思っています。その先生は、私たち園児にとても丁寧に関わってくれたんです。

 

私は、どっちかというと人見知りをするタイプで、あまり自分の気持ちを自分から言えない性格だったんですけど、その先生は私の気持ちを丁寧に聞いてくれたり、私思いを話しやすいように促してくれたりしていて、優しい先生だな、その先生が大好きだなってずっと思っていました。

 

その後、中学校の時に職場体験があって、私は幼稚園の体験に行っていたのですが、その中で、やっぱり子どもたちと関わる楽しさを感じて、そこから「保育士になるのもいいかな」と具体的に将来のことを考えるようになりました。

ー最初のきっかけはお世話になった幼稚園の先生だったのですね。職場体験も幼稚園とのことですが、あえて「保育士」を選んだのには理由があるんですか?

 

佐藤:そうですね、幼稚園は3歳から6歳までの3年間ですけど、保育園は一番早い子だと0歳の時から入って、そこから6歳までと、より長い期間関わることができます。保育園の方が、より長く子どもたちの成長を見守ることができると思ったんです。

 

特に0歳、1歳、2歳の子どもは、一人ひとりの発達の差も大きいですし、より丁寧な関わりが必要になってきます。そういうところを支えてあげたいと思い、保育士を選びました。

 

「先生できたよ!」が原動力。働き始めて感じたやりがいとギャップ

ーより長期的に成長を見守りたいという想いがあったんですね。実際に保育士として働き始めて「保育士になってよかった」と感じたエピソードがあれば教えてください。

 

佐藤:そうですね、やっぱり子どもたちの成長を間近で感じることができるのが、すごく「やっていてよかったな」って思うところだと思います。

 

私はこれまで2歳児の担任をさせてもらっているのですが、2歳児って、ズボンを履くとか、自分の靴や靴下を履くとか、身の回りのことがちょっとずつ自分でできるようになってくる年齢なんです。

 

春頃は、自分でうまく靴下が履けなくて「できないできない!」って泣いたりする子も多かったのですが、そこで私たち保育士が「こうやって持つんだよ」とかポイントを教えていくことで、夏や秋のお散歩の時期には、もう自分でスッと履けるようになっているんです。

 

満面の笑みで「先生できたよ!」って、すごいニコニコの笑顔で私たちに教えてくれて、本当に嬉しそうなんです(笑)私たちも嬉しさを共感できることも魅力的ですし、そういう「できなかったことができるようになる」という瞬間が、保育士としてやりがいを感じるところですね。

ーそれは嬉しいですね!そのやりがいは、学生時代に想像していたものと同じでしたか?

 

佐藤:学生の頃は、実習といっても2週間程度だったので、あまり同じ子どもたちとずっと長く関わるということはありませんでした。そのため、今お話ししたような長期的な成長スパンでのやりがいというのは、働き始めてから感じましたね。

 

実習の時は、子どもたちと関わる楽しさだったり、遊びの中で一緒に新しいことに気づいたり、そこから遊びを広げていく、みたいなところが大きいと思っていました。

ーでは、実際に働いてみて、想像していた保育士像と「ギャップ」を感じた部分はありましたか?

 

佐藤:ギャップでいうと、正直、事務仕事がとっても多いと感じました(笑)

 

実習だと、やっぱり子どもと関わることがメインですよね。でも、その裏でというか、実際に働いてみると、子どもの様子をまとめたり、経過を記録として残していくという仕事もたくさんあり、それが思った以上のボリュームでしたね。

 

今までは子どもと触れ合っている姿を一番見てきたので、見えないところで事務系の仕事もこんなにあったんだな、と改めて実感しました。

ー事務の多さに驚くという話は結構聞きますね(笑)先程やりがいをお聞きしましたが、逆に保育士として大変だなと感じるのはどのようなところでしょうか?

 

佐藤:やっぱり、子どもたち一人ひとりに合わせた対応というか、関わり方をするのが大変だと思います。

 

例えば、先程の靴下を履くというエピソードについても、その子がどこが難しくてできないのかを、子どもの様子をよく観察して、その様子からどう対応するか、どう関わっていけばいいのかということを常に考える必要があります。

 

ー2歳児だと特に、月齢によっても発達の差が大きそうですね。

 

佐藤:そうなんです。4月生まれの子と3月生まれの子だとほぼ1年の差がありますし、言葉もスラスラ喋れる子もいれば、春の段階ではまだ単語だけの子もいたり…みんながわかるように伝えるのも、すごい難しいなと思いながらやっています。

 

わからない子に合わせてしまうと、わかっている子が退屈してしまったり…そこのバランスが本当に難しいですね。

 

決め手は「地域との近さ」。私が魚沼市の公立園を選んだ理由

ー少し話は戻りますが、就職活動の際、民間の幼稚園も考えていましたか?

 

佐藤:私は公立園を中心に考えていました。

 

公立園だと公務員になるため、安定的に長く働くことができるということと、なんとなく私のイメージの中で、公立の方が「地域とより身近」という感覚があったんです。

 

子どもたちもそうですけど、地域の人たちとも関わりながら保育をすることが理想だと考えていたので、公立園の方がそれを実現しやすいと思っていました。

 

ー魚沼市に戻ることは、最初から決めていたのですか?

 

佐藤:就職活動を始めたころは、戻ろうと決めていたわけではなかったので、魚沼市のほか、新潟市や長岡市も受験していました。

 

ただ、そんな中でも第一志望は魚沼市でしたね。やっぱり地元のほうが、地域や人の雰囲気もわかりますし、親しみをもって働くことができると思っていました。

 

今振り返ってみても、魚沼市で働くことができて良かったですね。

 

雪山も田んぼも生きた教材!魚沼市ならではのダイナミックな保育と働きやすさ

ー魚沼市ならではの保育活動というのはありますか?やはり雪遊びのスケールが違いますか?

 

佐藤:そうですね、魚沼市ならでは、となると、やっぱり「雪」が特徴的だと思います。魚沼市は雪の量が多いこともあって、より「ダイナミック」な遊び方ができますね(笑)

 

雪が多いと本当に高い雪山ができるので、それを登るのもすごくいい全身運動になりますし、そこからソリとかで滑るのも子どもたちは大好きです。全身を使って楽しく遊べる、そういう雪遊びができるのは、魚沼市の保育園ならではですね。

 

ー雪がない時期はいかがですか?

 

佐藤:雪のない時期は、お散歩に行くことが多いですね。魚沼市は本当に自然が豊かなので、お散歩もとても楽しいです。

 

周囲に田んぼが多いので、春は田植えしたぐらいの緑の景色が、秋になると稲が実って黄色くなっていく…そういう変化も感じられます。道路脇に生えている柿の木が、だんだんオレンジになっていく様子など、散歩をしているだけで四季を感じて、学ぶことができるんです。

 

そういった自然にたくさん触れられるというのも、魚沼市の保育の魅力だと思います。

ー四季を感じる保育は素敵ですね。働く環境として、職場の雰囲気はいかがですか?

 

佐藤:先生方同士の雰囲気も、すごくいい雰囲気だと思っています。

 

市内の公立園の中だと、園児の数が3番目に多い園なのですが、園児が多くてもしっかり子どもたち一人ひとりと関われますし、先生方同士での情報共有もしっかりできていると思います。

 

保育に関係する話はもちろんですが、何気ないプライベートな話とかもできる雰囲気ですね。

 

ー保育士さんは「忙しい」というイメージですが、ワークライフバランスはいかがですか?

 

佐藤:とても充実していると思っています。休みも、取りにくいと思ったことは全然ないですね。年休とは別で夏季休暇も5日間あり、6月から10月の間で使えるので、結構広い期間の中で予定にあわせて休むことができます。

 

自分がお休みになるところは、「日々雇用」という代替で入ってくれる方をお願いしているので、休んだから人が減って回らない、ということにはならないように調整してもらえます。

 

そのため、特に休みにくいということはなく、予定があれば「休みたいです」と気軽に言えるような雰囲気ですね。

 

自然と人の温かさに癒される場所で。未来の仲間に伝えたいこと

ー働き始めてから約1年半、ご自身で「ここが成長したな」と感じる部分はありますか?

 

佐藤:まだまだ胸を張って言えるようなことではないんですが、「声のメリハリ」ができるようになってきたかなと思います。場面によって、声のボリュームだったり、高さだったりを変える必要があるのですが、働き始めてすぐのころと比べると、少しずつできるようになってきました。

 

ーベテランの先生は、やはりそのあたりが上手なんですか?

 

佐藤:そうなんです。本当に一人芝居をしているみたいに使い分けていますね(笑)

 

一緒に喜んだり褒めたりする時は高い声を使って、逆に「これは間違ってるよ」とか大事な話をするときは、ちょっと落ち着いたトーンにしたり。そうすると、子どもたちも「聞かなきゃ」ってなるみたいでちゃんと聞くようになるんです。

 

ーそれはすごいスキルですね。佐藤さんの今後の目標などがあれば教えていただけますか?

 

佐藤:私が今、最も伸ばしたいのは、子どもたちへの「声のかけ方」と「伝え方」です。

 

特に、子どもたちが賑やかになっている場面で、スムーズに注意を引きつけ、活動をまとめ上げることに難しさを感じています。集団の雰囲気をコントロールし、活動を円滑に進められるようになりたいですね。

 

そのために、まずは手遊びや歌のレパートリーを増やしたり、他の先生の技術を積極的に参考にしています。

ベテランの先生方は、場面に応じて使い分ける技術が素晴らしいんです。私も、その豊かな「引き出し」と的確な判断力を目標に、スキルを磨いていきたいと思っています。

 

ー最後に、保育士を目指す方にメッセージをお願いします!

 

佐藤:保育士としてどこで働こうか悩んでいる方に、魚沼市は本当に自信をもっておすすめできます。

 

魚沼市は自然が豊かで、四季がはっきりしているので、住んでいてもすごく景色に癒されることもあります。自分の中では、日々の生活でお気に入りの景色とかを見つけるのも楽しみの一つです。

また、地域の人が、すごく親しみやすくて「あったかい」と感じることが多いのも、魚沼市の魅力だと思っています。人口があまり多くないからこそ、より親しみやすく、人の温かさを感じられますね。

 

魅力あふれる魚沼市で、ぜひ、一緒に働けたら嬉しいです!

 

ー本日はありがとうございました。

 

「先生できたよ!って、すごいニコニコの笑顔なんです(笑)」 子どもたちの成長の瞬間を語る佐藤さんの表情からは、保育士として働くやりがいを感じました。ご自身の幼少期の体験から始まった「保育士」という夢。それを地元・魚沼市で叶え、今まさに目の前の子どもたち一人ひとりと真摯に向き合っている姿が、言葉の端々から伝わってきました。

ダイナミックな雪山も、四季を映す田んぼ道も、すべてが子どもたちの「学び舎」になる。そして、佐藤さんが語ってくれた「人の温かさ」。魚沼市の豊かな自然と、そこに暮らす人々の眼差しが、佐藤さんのように温かい保育士を、そして子どもたちの健やかな成長を育んでいるのだと感じた取材でした。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年10月取材)

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 魚沼市は、うつりゆく四季の変化によって育まれる魚沼の美しい風景と、そこで生き生きと暮らす人々の姿から魚沼市の将来像を「人と四季がかがやく雪のくに」と定めています。  全国的に歯止めのかからない少子高齢化、人口減少等、様々な課題はありますが、そこで暮らす人々が幸せを感じられるよう日々頑張っています。  魚沼市は、伝統を守りつつも新しい発想でまちづくりを進め、山紫水明の地が育む豊かな「食」の文化と、四季折々の美しい景観を次の時代へ繋げたいと考えています。また、子育て支援については、「日本一子育てしやすいまち」を目指し各種取り組みを進めています。  

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