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鳴門市役所

鳴門市は四国の東端、徳島県の東北端に位置し、鳴門海峡をへだてて淡路島に対峙した四国の東玄関口です。渦潮をはじめとした恵まれた自然や、その恵みを受けた鳴門わかめやなると金時などの数多くの地元特産物、歴史・文化が織りなす交流拠点都市です。 本市では、「第七次鳴門市総合計画」を策定し、将来都市像である「ひとが輝き  持続可能な未来をひらく あらたな なると」の実現に向けて、まちづくりを進めています。

ボートレース場で働く土木職?~鳴門市ならではの土木職員の幅広い働き方~

鳴門市役所

2024/08/07

民間のゼネコンから転職し、現在は鳴門市の土木職員として働いている谷本さん。何と土木職でありながら入庁後は建築に近い業務を長く経験され、その後土木課での勤務を経て現在はボートレース場で勤務をされているとのこと。そんな谷本さんに、転職に至った思いや鳴門市ならではの幅広い業務内容についてお伺いしました。

—まずは簡単に自己紹介をお願いします。

 

谷本:生まれも育ちも徳島市で、大学は石川県で土木の専攻をしていました。卒業後は民間のゼネコンに就職し、最初は名古屋に配属となり最終処分場や下水処理場、ダムなどの建設に携わっていました。その後、大阪に転勤となり、下水処理場や高速道路の建設などを担当しましたが、約6年勤めたタイミングで退職し、ここ鳴門市役所に土木職として入庁しました。

 

ー土木を学びたいと思ったきっかけはありましたか?

 

谷本:明確なきっかけがあったわけではないのですが、小さい頃から目に見える大きなものを作る仕事に憧れていました。建物はもちろん、橋にも興味があり、明石大橋や鳴門大橋など、本州と四国を結ぶ大きな橋を見ては、漠然と「自分もこんな橋を作ってみたい」と夢見ていました。

 

ー小さいころから憧れていたことを仕事にできるのはとても素敵ですね。最初の就職活動では自治体は考えなかったのでしょうか?

 

谷本:最初は自治体で働くことは全く考えていなかったですね。とにかく現場をやりたい、何かを作りたいという思いが強かったので、就職活動ではゼネコンの一択でした。

 

ー前職ではやりたいことを実現できていたようにも思えますが、なぜ転職をしようと思ったのでしょうか。

 

谷本:前職の業務としては、自分がやりたかったことでもあったのでとても充実していました。ただ、ゼネコン時代は一つの現場が終われば次の現場へと移り住む生活で、勤めていた6年間で6回も引っ越しを経験しました。特に最後の2回は結婚し家族もいましたので、引っ越しにかかる労力もなかなかなものでした。それに加えて、地元徳島にいた親の体調のこともあり、いずれは地元で腰を据えて暮らしたいという思いが日に日に強くなっていき、転職という考えに至りました。

 

土木の仕事はとても気に入っていたので、地元から通えて、且つ土木職として働くことができるような職場を探していました。

 

ー転職先として、民間ではなく自治体を、そして自治体の中でも鳴門市を選択したのには何か理由があったのですか?

 

谷本:転職という大きな決断だったので、まずは両親を安心させたいという思いがありました。当時は建設業界が不調だったこともありましたので、最初の就職活動とは異なり、安定した公務員一本に絞って転職先を探していました。

そんな中、鳴門市は当時では珍しく、資格と経験を持つ即戦力を対象とした募集を行っていました。他の自治体では新卒がメインで、中途採用枠があっても新卒と同じ土俵で競わなければならなかったので、鳴門市の募集はとても魅力的に感じましたね。

また、私が鳴門市の募集を見つけた際、鳴門市以外のその年の採用試験は既に終わっていたため、ダメでもともと、来年再チャレンジする覚悟で鳴門市の試験だけを受けました。

 

ー働きながらの試験対策、とても大変かと思いますが振り返ってみていかがですか?

 

谷本:働きながらの公務員試験の勉強はやはり大変でしたね。通勤電車の中で参考書を開いたり、仕事の合間を縫って勉強したりと、時間を見つけてはちょっとずつ対策をしていました。職場の仲間には、合格するまで言えないなと思っていたので、周囲に悟られないように都合をつけて受験していました。当時の仕事も疎かにしたくなかったので、転職活動が業務に影響することのないよう最大限配慮していました。

 

また、当時は大阪に住んでいたため、試験のたびに徳島へ帰るのも中々大変でしたね(笑)

 

ー入庁後はどのような業務を経験されたのでしょうか?

 

谷本:市役所に入庁してからは、まずはまちづくり課に配属され、土木というよりは建築分野の業務を担当しました。主に学校の耐震化に取り組み、7年間在籍していました。

 

コンクリートや土木に関する知識は、学校で学んだことや前職の経験を活かせたのですが、それ以外の建築に関する知識はほとんどなかったので、配属後必死に勉強しましたね。

 

その後、土木課に異動となり、市道や橋の耐震化を担当することになりました。2年間の在籍期間中に、3件の橋梁工事に携わりました。そのうち2件は市内でもかなり大きな橋で、残りの1件は水路にかかる橋でした。

 

そして現在はボートレース事業課で施設担当をしています。ボートレース事業は現在とても好調なため、新しい施設の建設なども多く、そういった事業にも携わっています。

 

私が異動する前の平成28年には、メインスタンドが全面リニューアルされており、その際に生まれた空きスペースを活用して、ウズパークや「ウズホール」というイベントホールを建設しました。この施設は、レースを観戦する人だけでなく、地域住民も利用できることを目指しており、体育館やボルダリングウォール、バスケットコート、スケボーパークなどを備え、全て無料で利用することができます。

 

ー建築に近い業務からボートレース施設まで、とても多岐にわたるご経験をされているのですね。その中でも特に印象に残っている業務はありますか?

 

谷本:やはりボートレース事業課に異動してすぐに携わった、「ウズホール」の新設プロジェクトが印象的ですね。ボルダリング施設や、地元の小中学生が自由に読める4,000冊の漫画を揃えた図書スペースなど、地域住民の方々に楽しんでもらえるための施設を作ることができました。とても規模の大きな施設でしたし、何より住民の方々に喜んでもらえるような施設を作れたという実感が、今でも印象に残っていますね。

 ー谷本さんにとって、民間と自治体と土木職では働き方にどのような違いがあると思いますか?

 

谷本:ゼネコンは受注側なので、発注者の要望に合わせてものづくりを行います。一方、自治体は主に発注者にあたり、発注者は目的に対し方針決定を行い設計に反映させることができる立場です。この点が、自治体で働く一番の魅力ではないでしょうか。道路や橋を作る際も、利用者である市民の目線に立って、「こうしたら使いやすい」「こうした方が良い」というアイデアを発注に盛り込むことができる、これってモノづくりをするうえではとても魅力に感じますよね。

 

ー同じ土木職でも、立場によってやりがいが異なってくるのですね。では自治体の中でも、鳴門市役所ならではと思えるような業務はありますか?

 

谷本:やはり、ボートレース施設に関する業務ができることではないでしょうか。ボートレース場は、実は全国に24カ所しかなく、このような施設の維持管理や関連施設の建設に携わることができるのは、鳴門市ならではの経験であり魅力だと思っています。

 

ー谷本さんは、自治体に転職してみていかがでしたか?

 

谷本:ゼネコン時代は、かなりハードな業務体系でした。基本的に日曜日以外は全て仕事で、プライベートな時間はなかなか確保することができなかったのですが、現在では週休二日制で、イメージ通りしっかりと休めています。

 

生活は大きく変わったと思っています。仕事の終わる時間も基本的には定時で、残業があってもそこまで遅くなることはありませんので、家族との時間や自分のための時間をしっかりと確保できています。転職せずゼネコンを続けていたら、子どもが大きくなった頃には転勤で、単身赴任になっていたかもしれません(笑)そう考えると、今の働き方は家族にとっても自分にとってもとても良い選択だったと思っています。

 

ー最後に、就職活動をしている方にメッセージをお願いします!

 

谷本:鳴門市役所では、一般的な土木や建築業務に加えて、ボートレースという特別な環境で働くことができます。

 

実は職場環境に関しても、最近新庁舎が建てられたため快適な環境で働くことができます。現在私は本庁舎ではなくボートレース場の管理等に努めているのですが、こちらも平成27年度に改築されたためまだまだ綺麗でとてもよい職場環境だと思っています。

 

鳴門市は、大渦や阿波踊りなど魅力的な観光資源がたくさんあります。夏には職員総出で阿波踊りを盛り上げるなど、地域のお祭りを身近に体験できますし、釣りや観光スポット巡りなど、仕事以外でもとても充実した生活を送ることができますよ!

 

—本日はありがとうございました。

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鳴門市は四国の東端、徳島県の東北端に位置し、鳴門海峡をへだてて淡路島に対峙した四国の東玄関口です。渦潮をはじめとした恵まれた自然や、その恵みを受けた鳴門わかめやなると金時などの数多くの地元特産物、歴史・文化が織りなす交流拠点都市です。 本市では、「第七次鳴門市総合計画」を策定し、将来都市像である「ひとが輝き  持続可能な未来をひらく あらたな なると」の実現に向けて、まちづくりを進めています。

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