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新上五島町役場

本町は、令和5年4月1日現在において総人口が17,354人で、内訳として男性が8,326人、女性が9,028人となっております。また、総世帯数は9,028世帯です。 年々、町内の人口が減少して現状ではありますが、「つばき香り 豊かな海と歴史文化を育む 自立するしま」を将来像とし、安心で魅力ある「定住のしま」・地域資源を活かした「産業のしま」・にぎわいを創る「交流のしま」という基本姿勢に基づき、さまざまな事業を展開しています。

【故郷への想いを胸にUターン】新上五島町の保育士として踏み出す新たな一歩

新上五島町役場

2025/06/10

新上五島町で保育士として働く竹山さんのインタビュー記事です。10年間の島外での生活を経てUターンした竹山さん。保育士としてのやりがいや、地元に戻ってきたからこそ気づいた新上五島町の魅力、そして今後の目標について語っていただきました。

 

ーまず、簡単にご経歴を教えてください。

竹山:高校3年生まで新上五島町内の学校に通っていましたが、高校卒業後は福岡県内の短期大学に進学し、卒業後は福岡市内の保育所に就職しました。そこで4年ほど勤務した後、結婚・出産を経て、夫の転勤で大分県に移りました。

大分では、出産から1年後に児童発達支援や放課後等デイサービスを行う療育施設で3年半ほど勤務しました。そして今年の4月、約10年ぶりに新上五島町に戻り、現在は町の保育所で保育士として働いています。

 

ーUターンされたのですね。生まれも新上五島町ですか?

竹山:はい、そうです。生まれも育ちも新上五島町で、高校3年生までこちらで過ごしました。

 

ー保育士を目指されたきっかけは何だったのでしょうか?

竹山:実は、祖母が元々新上五島町で保育士をしていたんです。保育士として働いている祖母の姿を小さい頃から見ていて、漠然と憧れを抱いていました。

ただ、本格的に保育士になろうと決めたのは、高校3年生の夏です。それまでは、商業科だったこともあり、経営や経理の道に進もうかと考えていた時期もありましたが、じっくり自分と向き合った時に、やっぱり子どもが好きだという気持ちに気づき、保育士の道を選びました。


ーどのようなところに、保育士の仕事の魅力を感じたのですか?

竹山:私は弟がいるのですが、弟に接する祖母の姿を見て、言葉の持つ力にすごく感銘を受けたんです。ただ叱るのではなく、上手に言葉を選んで、本人が意欲的に取り組むように導いていくような…。どうしてそんな風に考えられるんだろう、そんな伝え方ができるんだろうと、子どもながらに感動しました。

短い言葉でも、子どもたちのやる気を引き出したり、心を動かしたりできる。その言葉の力に魅力を感じ、それが保育士という仕事への憧れに繋がっていきました。

ー新上五島町で保育士として働くことを選ばれた理由を教えていただけますか?

竹山:元々、将来は地元である新上五島町で保育士として働きたいという思いは、大学進学で島を離れる頃から持っていました。ただ、一度は島外の保育所で多様な経験を積みたいという気持ちもあり、福岡や大分で勤務しました。

そして、夫の転勤など様々なタイミングが重なり、「今だ!」と思ってUターンし、新上五島町の採用試験を受けました。

ずっと「いつかは帰ってきたい」という思いは持ち続けていたので、他の自治体との併願はせず、新上五島町一本で受験しました。

 

ー採用試験の雰囲気はいかがでしたか?

竹山:もう、ものすごく緊張しました!(笑) やっぱり「絶対に受かりたい!」という思いが強かったですし、周りの受験者の皆さんも同じ気持ちだと思うと、本当にドキドキしました。「本当に受かるかな…」という不安でいっぱいでしたね。

 

ー試験内容について、具体的に教えていただけますか?

竹山:私が受験した時は、一次試験が教養試験で、二次試験が面接と作文だったと記憶しています。実技試験はありませんでした。

 

ー教養試験の対策は何かされましたか?

竹山:しましたね!(笑) 参考書を買って、夜な夜な娘を寝かしつけてから、仕事が終わった後に少しずつ勉強時間を確保して、毎日コツコツと積み重ねていきました。その努力が直接試験に活かせたかは正直分かりませんが、できる限りの準備はしたつもりです。

 

ー現在の仕事内容と、1日のスケジュールを教えてください。

竹山:現在は2歳児クラス(3歳になる年)の担任をしていて、この時期はトイレトレーニングやスプーン・フォークの持ち方といった食事補助、ハサミの使い方など、細かいことの連続ですが、子どもたちにとって一番大切な成長の時期に関わらせていただいているなと感じています。

1日の流れとしては、7時半から園児の受け入れを開始し、その後、荷物の整理などをして、9時におやつ。おやつが終わったら11時半まで外遊びや室内遊びをして、11時半から給食です。
12時半からお昼寝の時間なので、その間に連絡帳を書いたり、書類作成をしたりします。3時に子どもたちを起こしておやつの時間があり、その後は降園の準備をします。
子どもたちが帰った後は、清掃や園庭の安全確認、戸締りをして退勤するという流れです。

ー書類作成なども結構あるのでしょうか?

竹山:そうですね。担当する子どもの年齢によって内容は異なりますが、月案(月の活動計画)や職員会議の議事録、遊具や備品の点検チェック表の作成などがあります。


ー保育士として働く上でのやりがいや魅力は、どのような時に感じますか?

竹山:子どもたちは本当に1日1日、目覚ましく成長します。4月の入園当初、トイレが上手にできなかった子が、今では自分からトイレに行けるようになったり。そういった日々の小さな成長を間近で見守ることができるのは、この仕事ならではの大きな喜びです。

また、保護者の方に「こんなことができたんです」と報告した時の喜んでおられる表情を見ると、本当に素敵な仕事をさせていただいているなと感じます。


ー特に印象に残っているエピソードはありますか?

竹山:保育士になって1年目の年度終わりの3月に、入園当初は泣いてばかりいた子の保護者の方から「先生で良かったです」「先生と出会えて良かったです」という言葉をいただいたことがありました。

その一言は、これまでの保育士生活の中で本当に心に残っていて、「大変だったけど、続けてきて良かったな」と心から思えた瞬間でした。
 

ー逆に、仕事で大変なことや苦労することはありますか?

竹山:一人の子どもだけを見ているわけではないので、そこが一番大変なところかもしれません。例えば、右の子が泣き出したと思ったら、今度は左の子も泣き出して…という状況は日常茶飯事です(笑)。

一人では絶対にできない仕事だと日々感じていますし、周りの先生方のサポートがあってこそ成り立っていると実感しています。担任は私一人ですが、補助の先生も一人ついてくださっているので、みんなで協力して保育ができているなと感じます。


 

ー職場の雰囲気はいかがですか?

竹山:職場の雰囲気はとても明るく、アットホームな感じで、すごく恵まれた環境だと感じています!同年代の先生もいれば、昔から知っている先生もいるので、冗談を言い合えたりもします。

皆さんとても気さくに話しかけてくださいますし、私からも質問しやすい雰囲気です。音楽をかけてみんなで踊ったり、年齢に関係なく、みんなでワイワイと楽しんだり、本当に一人ひとりが明るい先生ばかりで、毎日楽しく仕事ができています。

また、娘の行事ごとの都合でお休みをいただいた時のことですが、入庁してまだ2か月という状況でも「お休みをいただきたい」と言いやすい職場の雰囲気には、本当にありがたいなと感じました。

 

ー入庁後、どのような研修がありましたか?

竹山:4月に入ってすぐに、長崎市で行われた研修に参加しました。

他の自治体も参加する合同研修で、保育士は私を含めて2人ぐらいでしたが、研修の中でいろんな職種の方と交流することができました。

 

ー配属後の教育体制はどのようになっていますか?

竹山:3月の後半に一度、配属先の保育所にご挨拶に伺い、クラスのことや1日のスケジュールなどを教えていただきました。4月からは、主任の先生や同僚の先生方に分からないことを聞きながら、その場で教えていただくという形です。本当に皆さん親切で、すぐに色々なことを教えてくださるので、あっという間に2か月が経ちました。

 

ー仕事はどういう風に慣れていきましたか?

竹山:保育士としての経験はあるものの、新しい職場では何がどこにあるかも分からない状況でしたので、まずは「子どもたちと一緒に思いっきり遊んで、子どもたちが私に慣れてもらうこと」から始めました。

一人ひとりと向き合う時間をしっかり作って、子どもたちが慣れてきてくれた頃に、書類関係や仕事の流れを少しずつ覚えていったというような感じです。

 

ーUターンで新上五島町に戻られて、入庁前と後で何かギャップを感じることはありましたか?

竹山:良い意味でのギャップがありました。元々、新上五島町は自然豊かで、子どもたちがのびのびと育つ環境だろうなと想像していましたが、実際に戻ってきて、その想像をはるかに超える子どもたちの明るさや元気さに驚きました。大きな声で発言したり、歌ったりする姿を見て、本当に素晴らしい環境だなと改めて感じています。


 

ー新上五島町の魅力や好きなところを教えてください。

竹山:帰ってきて一番に感じたのは、「星が本当に綺麗だなぁ」ということです。昔から海が綺麗なのは知っていましたが、星もまた綺麗なんです。特に、大曽教会というところの近くにある防波堤に寝転んで見上げる星は最高です(笑)。

自然が豊かで、見晴らしも良く、穏やかな気持ちで過ごせる。それが新上五島町の大きな魅力ですね。以前、島外で働いていた時は、せわしなくイライラしてしまうこともありましたが、ここに戻ってきてからは心に余裕が生まれました。

その心の余裕を取り戻させてくれる、本当に素敵な場所だと感じています。人も温かく、穏やかな方が多いのも、この町の好きなところです。

 

ー最後に、今後の目標を教えてください。

竹山:私が子どもの頃、地元の保育園や幼稚園に本当に大好きな先生がいたんです。大人になった今でも、町で偶然お会いすると声をかけさせていただくぐらい、ずっと心に残っている先生です。

私も、子どもたちにとってそんな風に、いつまでも心に残るような、「大好きだった先生」と言ってもらえるような保育士になりたいと思っています。優しいとか、そういったことももちろん大切ですが、子どもたちの記憶に残り続けるような、そんな存在になれたら嬉しいです。


 

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年5月取材)

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