西尾市消防署で働く杉浦天海消防士のインタビュー記事です。杉浦さんは、地元である西尾市への貢献と、体を動かす仕事への情熱から消防士の道を選びました。市民の感謝の言葉が大きなやりがいとなる一方、厳しい現場に立ち向かうための心構えについても教えていただきました。
ーまずは自己紹介をお願いします。
杉浦:西尾市消防署で消防士として働いている杉浦天海です。令和2年4月に入庁し、本署、西分署、一色分署を経て、現在は本署で救助担当をしています。

ー1日の勤務スケジュールを教えてください。
杉浦:大まかな流れとしては次のとおりです。
時間 | 勤務内容 |
8:30 | 勤務交代,事務作業引継ぎ |
9:00 | 資機材点検,訓練 |
12:00 | 休憩(昼食) |
13:00 | 訓練再開(救助訓練,想定訓練) |
17:15 | 休憩(夕食) |
17:45 | 待機時間(体力錬成,事務作業等) |
22:00 | 仮眠 |
5:00 | 起床(事務作業等再開) |
8:30 | 交代 |
もちろん、これらは通常業務の流れとなりますので、当直中に災害等があればいつでも現場に向かいます。
ー職場の雰囲気はいかがですか?
杉浦:上下関係はしっかりしていますが、上司とは話しやすい環境です。風通しが良く、チームワークも抜群です。
ー仕事内容について教えてください。
杉浦:事故や災害が起きた時に市民を救出するため、日々訓練を行っています。出動要請があれば、訓練の成果を活かし、救助活動にあたります。

ー西尾市を選んだ理由を教えてください。
杉浦:西尾市は私の地元です。市民の皆様に感謝の気持ちを形にしたいと思い、西尾市で働くことを選びました。
ー消防士を選んだ理由は何ですか?
杉浦:事務作業よりも体を動かす仕事がしたかったんです。そして、人に誇れる、尊敬される仕事だと感じたからです。
ー仕事のやりがいや良かったことを教えてください。
杉浦:実際に救助活動を行った際に、市民の方から「ありがとう」と感謝の言葉をいただいた時です。【自分の仕事が誰かの役に立っている】ことを実感できる瞬間ですね。
また、目標を達成できた時も大きな喜びを感じます。
ー仕事で困難なことはありますか?
杉浦:現実の厳しい現場を目の当たりにして、心を痛めることがあります。そのような時は、上司や先輩に相談し、気持ちを分かち合うことで乗り越えています。経験を共有し、互いに支え合うことで、精神的な負担を軽減しています。
ー公務員に向いていると思うのはどんな人ですか?
杉浦:人を思いやる気持ちがあり、市民のために貢献したいという強い想いを持っている人だと思います。
ー消防士を目指す方へのメッセージをお願いします。
杉浦:消防士を目指すなら、試験に向けて体力づくりは必須です。体力を付けるには時間がかかりますので、早めに準備を始めましょう。命に直接関わる仕事なので、訓練は厳しく、時に辛い現場を経験することもあります。
しかし、そのような経験を通して、自分自身を成長させることができます。「なるようになる」という両親の教えを胸に、前向きに物事を捉え、どんな困難にも立ち向かうことが大切です。仲間と共に市民を守り抜く、この責任感と使命感にあふれた仕事に挑戦してみませんか?

ー本日はありがとうございました。