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一関市役所

一関市は、東北地方の中央、仙台と盛岡の中間地点に位置し、 岩手県南・宮城県北の『中東北の拠点都市』として、経済・文化・教育の中心となっています。 市民一人ひとりの幸せを実現するため、 『見つけよう 育てよう 郷土の宝 いのち輝く一関』をまちの将来像に掲げ、 その実現に向けて市民、地域、企業、行政などによる協働のまちづくりに取り組んでいます。

未来のために、キャリアを「捨てる」のではなく新たに「創る」という選択~金融業界から一関市役所への転職。ここで実現する理想の働き方と新たなキャリア~

一関市役所

2025/08/05

岩手県一関市役所で働く千葉さんのインタビュー記事です。
15年間勤めた金融機関から、故郷である一関市役所にUターン転職した千葉さんですが、その大きな決断の裏には、家族への想いと、目先の待遇だけではない未来を見据えたキャリア観がありました。

民間企業で培った経験を活かし、新たなフィールドで挑戦を続ける千葉さんのお話は、転職を考えている人の後押しになるはずです!

 


東北経済の成長・発展に貢献したいという思いから金融の道へ

ーまずは自己紹介と、これまでの経歴について教えてください。

 

千葉:一関市の出身で高校までは地元で過ごしていました。大学進学を機に地元を離れ、新卒で宮城県の仙台市に本店を置く地方銀行に入行しました。

 

そこで15年間勤務し、去年の春に社会人経験者採用枠で一関市役所に入庁しました。

職員さんの写真

ー学生時代はどのようなことを学ばれていたのですか?

 

千葉:実は、野球が大好きで、将来は高校野球の監督になりたかったんです(笑)母校の監督になるという夢があって、そのために大学では教員免許を取得しようと教育学部に進みました。

 

小学校から高校、特別支援学校まで一通りの免許を取得して、いよいよ教員になろうかと思っていたのですが、将来について色々と考える中で、学校側とのタイミングや就職先とのさまざまなご縁があり、最終的には金融機関に就職することにしました。

 

ーなぜ教員の道から一転、金融機関を選ばれたのでしょうか。

 

千葉:教員以外の道を考えたとき、一関市を含む東北地域の中小企業の成長を支援する仕事もしてみたいと思ったんです。自分の両親も市内の中小企業で働いていて、幼い頃から、仕事のやりがいだけでなく、大変さも聞いていたので、地域経済を支える中小企業と共に成長・発展することで、地域の活性化に貢献できると思っていました。

 

そこで、地域に密着した地方銀行への就職を決めたんです。

 

銀行では15年間、主に法人・個人事業主のお客様に対する、多様な資金調達手段の提案から、ビジネスマッチングや事業拡大に有益な情報提供、事業承継・M&A等にかかるコンサルティング提案など、金融サービスメニューの提供について、幅広く経験をさせていただきました。

 

キャリアと家族の狭間で。15年目の決断

ー15年という長いキャリアを積まれた上で、なぜ転職を考えられたのですか?

 

千葉:一番のきっかけは家族との時間ですね。

 

妻も同じ一関市の出身で、「子育ては地元でしたい」という共通の思いがありました。そのため、一関に自宅を構え、私自身は8年ほど単身赴任を続けていたんです。もちろん家族と離れることに葛藤はあったのですが、職業柄仕方がないと、諦めている部分もありました。

 

そんな中、転職前の最後の配属先が東京支店になったんです。さすがに東京だと頻繁に帰るわけにもいかないので、家族みんなで引っ越すことになり、そこで3年ほどは毎日家族と顔を合わせる生活を送りました。

 

当たり前のことかもしれませんが、「家族と一緒にいられるって、こんなに良いものなんだ」と改めて実感したんです。それが、自分の働き方を見つめ直す大きなきっかけになりました。

 

ー大きな決断だったと思いますが、転職するにあたって悩みや葛藤はありましたか?

 

千葉:そうですね。前職に対する未練はかなりあって、決断するまでにだいぶ悩みました(笑)

 

給与面ももちろんですが、特にこれまで築き上げてきたキャリアを全て捨てる、ということに大きな葛藤がありました。15年間、努力して手に入れた処遇や仕事の内容に満足していましたし、このままいけばどうなるかという未来もある程度見えていました。それを手放すということに、漠然とした不安があり、なかなか踏み切れなかったですね。

 

ですが、最終的には収入や肩書きよりも、家族との生活や、自分が本当にやりたい地元一関市の経済成長・発展に貢献したいという想いが勝りました。

 

ーUターンするにあたり、なぜ一関市役所を選んだのでしょうか?

 

千葉:やはり地域に広く貢献したいという想いを持っていたので、市役所の仕事にはずっと興味がありました。

 

そんな中、公務員ガイダンスに参加した際に、説明をしていただいた採用担当の方の人柄に惹かれたことや、「一関市では社会人経験者の力が必要だ」という言葉を直接いただけたことも、決め手の一つになりましたね。

 

市役所職員としてのスタート。活きる経験と新たな発見

ー現在の仕事内容について教えてください。

 

千葉:現在は商工労働部の商政・労政課という部署で、労政係として勤務しています。主な業務は、就職を希望する方と地域企業とのマッチング支援や、既に働いている方のキャリア・モチベーションアップ支援、そして企業側の人材定着に向けた支援などです。

 

例えば、年に2回大きな就職ガイダンスを開催するのですが、出展いただく約50社の企業との調整や、参加者を集めるための広報活動なども行っています。

イベントの様子

ー前職での経験が活きていると感じる場面はありますか?

 

千葉:それは非常に多くありますね。特に、地域企業のニーズを的確に把握し、本質的な課題解決に繋げるという視点は、銀行員時代に培ったスキルそのものです。

 

例えば、人材不足と一言で言っても、「即戦力が欲しいのか」「新卒を育てたいのか」で提案すべきことは全く違います。

 

また、企業規模によって使えるリソースも異なるため、それぞれの企業の実情を踏まえて支援策を考えていくプロセスは、前職での経験がそのまま活きています。

業務風景

ー銀行と市役所とでは、「利益追求」と「市民サービス」という目的の違いがあるかと思いますが、そこにギャップは感じませんでしたか?

 

千葉:その点については、あまり違和感はありませんでした。というのも、銀行の仕事も、突き詰めれば「お客様が成長してくれないと、自分たちも存続できない」という考え方が根底にあるからです。

 

お客様である企業が成長し、魅力ある地域を創造することが、結果的に銀行の利益に繋がる。これは、市民の暮らしが豊かになることで自治体の税収が安定し、より良いサービスを提供できるようになるという市役所の仕組みと、本質的には同じだと感じています。

 

対象が「顧客」から「市民」や「市内企業」に変わっただけで、相手に貢献するという点では同じ方向を向いていると思いますね。

やりがいは「仕組みづくり」。変化を恐れない職場のリアル

ー実際に市役所で働いてみて、どういった点にやりがいを感じていますか?

 

千葉:一番のやりがいは、地域のための「仕組み」や「制度」そのものを自分たちの手で創り、変えていけることですね。これは行政職員ならではの醍醐味だと思います。

 

例えば企業への補助金であれば、ニーズに応じて新たな制度をつくる、利用しやすくするために補助対象や申請方法を変える、といった具合に、制度そのものを根本から考えることができるんです。

 

地域の活性化に貢献したいという想いを実現するためには、まさにうってつけの仕事ですよね。

 

ー実際に働いてみて、職場の環境はいかがですか?

 

千葉:職場の雰囲気は、想像していたよりもずっとオープンで、「突然始まるコミュニケーション」が非常に多いなと感じています(笑)

 

前職では、例えば担当者が係長を飛ばして課長に提案するようなことはまずなかったですし、上司に相談するにも資料をつくり込んで、段取りを固めてから…という感じでしたが、今の職場では「これ、どうする?」と、課長から直接、フラットな意見交換が始まることもあるんです。

 

これは物事が決まっていくプロセスを肌で感じながら、主体的に仕事に取り組むことができるので、特に成長意欲の高い職員にとっては成長スピードが加速する環境だと思います。意思決定のプロセスなど、職場文化の違いがあるのは当然なので、そこは前職で培った視点を活かして、いいとこ取りをしていきたいですね。

 

また、まだ入庁してから1年余りなのですが、周囲の方が私の前職の経験を尊重して話を持ち掛けていただけるのはとても嬉しいですね。自分のキャリアを評価してもらえている、必要とされていると感じることができます。

 

ーワークライフバランスについても変わりましたか?

 

千葉:ワークライフバランスは劇的に変わりました。退庁時に習い事をしている子どもを迎えに行って一緒に帰ったりもしています。週末も家族のために時間を使えますし、子どもが急に熱を出した時なども、上司の理解があって柔軟に対応できています。

 

単身赴任中は、家のこと、子どものことの大部分を妻に任せっきりだったのですが、今では家族の一員としての役割をしっかりと果たせているという実感があり、本当にありがたいです。

 

キャリアは創るもの。未来の挑戦者へのメッセージ

ーキャリアチェンジに悩んでいる方へ、何かアドバイスをいただけますか。

 

千葉:転職を考えた時、キャリアを「捨てる」ことに躊躇する方もいると思います。私もそうでした。ですが、私はキャリアを新たに「創る」という視点でこの道を選びました。

 

転職してすぐ手に入る収入や肩書きも魅力的かもしれませんが、私が選んだのは、これからの頑張り次第で未来を切り拓いていく道です。前職での経験に、公務員としての専門性を掛け合わせることで、唯一無二のキャリアを創っていける。そして、それが大好きな故郷への貢献に繋がる。これほどやりがいのあることはないと思っています。

 

この選択が本当に正解だったかどうかが分かるのは、ずっと先のことだと思っています。だからこそ、今は「この選択を正解にする」ために、日々全力で仕事に取り組んでいます。

 

ー「捨てる」ではなく「創る」、とても素敵な考え方ですね!最後に、求職者の方にメッセージをお願いします!

 

千葉:働く場所を選択する上でまず大切なのは、その地域が好きで、「もっと良くしていきたい」という強い想いだと思います。これは、その地域の出身者でなくても同じです。

 

その上で、民間企業やこれまでの人生で培った経験は、市役所の幅広い業務のどこかで必ず活かせると断言できます。特に、組織内・外のさまざまな立場や考え方の人と信頼関係を築くためのコミュニケーション能力は、仕事を円滑に進める上でも、理想のワークライフバランスを実現する上でも、非常に大切なスキルになります。

 

一関市役所は、様々な経験をされてきた方々の力を本当に必要としています。もし同じように悩んでいる方がいれば、ぜひ一緒に、このまちの未来と自分らしい新たなキャリアを創っていく挑戦をしませんか。

 

皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!

 

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年7月取材)

職員インタビュー

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一関市は、東北地方の中央、仙台と盛岡の中間地点に位置し、 岩手県南・宮城県北の『中東北の拠点都市』として、経済・文化・教育の中心となっています。 市民一人ひとりの幸せを実現するため、 『見つけよう 育てよう 郷土の宝 いのち輝く一関』をまちの将来像に掲げ、 その実現に向けて市民、地域、企業、行政などによる協働のまちづくりに取り組んでいます。

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