今回は、南相馬市役所の健康づくり課で働く保健師の具体的な仕事内容に迫ります。地域のサロンでの健康講話から、住民さんへの家庭訪問、年に一度の健診業務まで、その活動は多岐にわたります。
東日本大震災から10年以上が経った今も、心に傷を負った方々への心のケアも大切な仕事の一つ。市民一人ひとりに寄り添い、信頼関係を築いていく保健師の姿をご覧ください。

動画の目次
00:21 健康づくり課の仕事内容について
01:56 イメージしていた保健師業務はできていますか?
02:24 印象に残っていることを教えてください
03:35 メンタルのケアもするんですね
03:57 心を開いてもらうために心がけていることを教えてください
04:47 職場の雰囲気を教えてください
05:16 講話などはどのように覚えていきましたか?
05:39 南相馬市の保健師として働く魅力について
健康講話から家庭訪問まで。地域に密着した幅広い活動
主な仕事は、地域のサロンに出向いて熱中症予防などの健康講話を行ったり、生活習慣病予防のために住民さんのお宅を訪問したりすることです。
夏には市の健診が始まるので、会場での保健指導が中心になります。入庁前は訪問が多いイメージでしたが、実際はデータ入力などの事務作業も結構ありますね(笑)。
病気になる前の「予防」の視点で、住民さんとたくさん関われることにやりがいを感じています。

「保健師さんね」と温かく。訪問先で感じた、震災の“今”
訪問で「保健師です」と名乗ると、「保健師さんね」と温かく受け入れてくださる方が多くて、すごく意外でした。
訪問先では、震災で心に傷を負い、今も苦しんでいる方のお話を聞くことがあります。周りでは風化しつつあるけれど、当事者にとっては今も続いている現実なのだと、改めて感じさせられます。私もそのことを忘れないように、一人ひとりに寄り添っていきたいです。

新人でも安心のサポート体制。住民さんとの信頼関係が魅力
新人には「プリセプター」という教育係の先輩がついてくれて、席も近いのでいつでも相談できます。係長もすごく声をかけやすくて、安心して業務に取り組める環境です。
南相馬市は人口5万人ほどの規模なので、住民さんにとって保健師は「身近な存在」だと感じてもらえているようです。
訪問先で「今こういう薬飲んでるんだよ」と気軽に声をかけてもらえる、そんな住民さんとの信頼関係が、この仕事の大きな魅力だと思います。



