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坂井市役所

 坂井市には多くの強みがあります。住みよい環境、人々の絆や繋がり、感謝と思いやりの心、歴史、自然、食文化など、非常に豊かであること。これは我々住む者としての財産であり、誇りとなるものです。  こうした本市の地域資源にますます磨きをかけ、この坂井市を笑顔と活気あふれるまちにするとともに、幸せと希望に満ちた坂井市を創っていくためには、職員が「チームさかい」として一丸となることが必要です。  坂井市の次なるステージに向け、「チームさかい」の一員として私たちと一緒に「明るく、元気に、前向きに」笑顔あふれる未来の坂井市を創りましょう。 坂井市長 池田 禎孝

デジタルで叶える市民・職員みんなの幸せ〜未経験職員が挑む市役所のDX化〜

坂井市役所

2024/06/25

―ご経歴を教えて下さい。

 

岩本:新卒ではないのですが、大学を卒業して、1年後に坂井市役所へ入庁しました。元々公務員志望ではあったのでいろいろと大学卒業後就職活動で受けていたのですが、求めていた結果にはならず、卒業後再度就職活動し、地元の坂井市に入庁しました。

 

―入庁してからどのような課を歴任してきたのですか?

 

岩本:最初は福祉部門の窓口対応業務3年、そして税務課1年、公営競技運営団体への出向、農業振興課など数年ずつ、そして現在の情報統計課にいて4年目です。同期に比べると経験した課の数は多いかと思います。

 

現在は、DX推進室所属となり行政のDX全般に関わっています。坂井市は、各課に1人ずつDX推進の担当者がおりまして、全体の旗振り役として取りまとめているのがDX推進室です。

 

―情報統計課にいた当初からDX推進担当なんですか?

 

岩本:元々、同課は情報セキュリティの部門であり、私もセキュリティや庁内のネットワークの対応をしていました。ただ、世間でもDXが注目されはじめたので、坂井市でも同課にDX推進室が設置され、私も2年目から同所属となりました。

 

現在は、3名が在籍しています。室長と私と同世代の職員という体制です。

 

 

―配属された当初は何をしたのですか?

 

岩本:2023年の4月でしたが、最初は何をしたらよいか分からず本当に困っていたんです。このままじゃだめだと思って、まずは市町村アカデミーという全国の地方公務員があつまる研修を希望し、DXについての研修を受けました。

 

そこには、本当に北海道から沖縄まで数十名同じ研修を受けている方々がいて、最初は「同じ悩みを持つ人もこれだけいるんだ」と思えました。「他の自治体より大きく劣っているわけではない」とも感じてまずは自信を持って色々やっていこうと思えたんですね。

 

―いつ頃受けたんですか?

 

岩本:昨年の8月頃です。千葉の施設で1週間がっつり、講習を受けたり他の自治体担当者とグループワークしたりしました。そこで関わった方々とは今でも連絡をとりあい情報交換もしていますね。

 

―仕事上でも変わりましたか?

 

岩本:はい、ためらわなくなって、とにかく何でもやりはじめたんです。去年の坂井市のDX施策の成果でいうと、住民票や戸籍謄本などをスマートフォンから申請・オンライン決済できるようにし、書類は郵送で届くといったオンライン申請の仕組みを実装しました。

 

あともう1つは、「おくやみコーナー」という身近な人が亡くなられたときの手続きにおいて、事前に来庁予約を行っていただくことで、坂井市側で必要な手続きを洗い出して申請書などをあらかじめ作成し、市民の負担を軽減する取り組みに関わりました。

 

-なぜその手続きのDXからはじめていったのですか?

 

岩本:まずは予算もかけず、かつ市民の利便性を上げる取り組みを作りたかったんです。国からの情報もいろいろと調べ、上記2つの取り組みにはほぼ予算がかからず対応ができることも知ったので実施していきました。

 

-新たな仕組みや手続きは関連する課からの反対もなかったのですか?

 

岩本:現場の課員の人たちもやらなきゃいけないという危機感は持っていたんですね。導入にあたっての面倒な作業はこちらで全部やりますし、運用面だけ考えてくだされば大丈夫という点は話し、あまり反対等も起きませんでした。ただ、デジタル庁など中央省庁との契約や手続き、法務部分は大変でした。

 

―新たな取組が始まってからの反応はいかがですか?

 

岩本:おくやみコーナーは徐々に予約が入ってきています。オンライン申請は特に遠方の方からの利用は増えてきていますね。市民の利便性に直結しているので、やってよかったなと思えます。

 

―これからどういうことを実施していくという展望はあるのですか?

 

岩本:昨年度が良かった分大変ですが、もっとオンラインでできる手続きは増やしていきたいと思っています。他の課からやってほしいという依頼も来ていますし、いろいろな課から話を聞いています。

 

難しいのは、あくまでどういう仕組でどんな運用にしたいという希望は原課が決めて原課に主導権があるので、全部が全部こちらでやるわけではない部分ですね。だからこそ調整が必要だったり、スケジュールについても進めづらかったりといったときがあります。

 

私自身も超真面目といった人間ではないので、いかに楽をするかと考えている部分が業務効率化やDXに対しても役立っていると思います。

 

―では、話を変えて坂井市の働き方はいかがですか?

岩本:ここ数年、坂井市全体でワークライフバランスをよくしようとしているなと感じます。仕事は仕事、地域活動や家庭などプライベートのこととは各々で良いバランスを保とうという働き方です。

例えば、夏季休暇が3日から5日に拡充されました。さらにゴールデンウィークや年末年始の休暇に個人の休暇を足して大型連休にしていく取り組みもはじまって、休みは取りやすくなったと思います。

 

私も子どもがいるんですが、今年度から保育園に行き始めて、風邪などウイルスをもらってくることも多くあるんですよ。そんなときに急遽休むことも多いです。さらに、テレワーク制度もあるので子どもを見るために前日から申請して自宅勤務は活用しています。

 

―それは、良いですね!

 

岩本:ただ、市民と直接接するような部署の人たちはテレワークが実施しづらいといった点もあります。実際に職場に足を運ばないと仕事がまわらないという現状もあるようなので、そういったことをDX推進室での取り組みで改善していければとは思っています。

 

例えば、現在公務員の離職率も高まっていますよね。それは仕事量だけではなく給与などいろいろなことが絡んではいると思いますが、実際に残業はあるのが現状なので、少しでも減らしていきたいなとは思いますね。

 

―その他に、アピールするポイントはありますか?

 

岩本:職員同士の仲が良いというのはあると思います。土日でも例えば家に職員やその家族が集まったり、バーベキューをしたりとかもありました。コロナ禍で一時的に減ってはしまいましたが、休日も同じですしちょっとどこかへ遊びに行こうといったのはよくありますね。

 

そのあたりの環境はよく、居心地が良いと感じます。

 

―ありがとうございました!

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 坂井市には多くの強みがあります。住みよい環境、人々の絆や繋がり、感謝と思いやりの心、歴史、自然、食文化など、非常に豊かであること。これは我々住む者としての財産であり、誇りとなるものです。  こうした本市の地域資源にますます磨きをかけ、この坂井市を笑顔と活気あふれるまちにするとともに、幸せと希望に満ちた坂井市を創っていくためには、職員が「チームさかい」として一丸となることが必要です。  坂井市の次なるステージに向け、「チームさかい」の一員として私たちと一緒に「明るく、元気に、前向きに」笑顔あふれる未来の坂井市を創りましょう。 坂井市長 池田 禎孝

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