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古賀市役所

福岡県古賀市は、福岡市近郊のまちで、JR鹿児島本線、国道3号線、九州自動車道古賀ICなど、交通アクセスに恵まれています。 市内には工業団地が発展し、いちごのあまおうなどの農業生産も盛んです。食料品の製造出荷額は県内2位を誇る「ものづくり」と「食」のまちです。

市民に「食」の喜びを届ける、古賀市の管理栄養士の仕事 ~専門職チームで挑む健康づくり~

古賀市役所

2025/09/11

福岡県古賀市役所で働く管理栄養士、猿渡さんのインタビュー記事です。
学生時代に抱いた「食で人を笑顔にしたい」という想いを胸に、現在は市民の健康を「予防」の観点から支える業務に励んでいます。
専門職が多数在籍し、チームで支え合う職場の魅力や、市民との交流で感じたやりがいなど、自治体で働く管理栄養士のリアルな姿を語っていただきました。
 

 


 

「食」で人を笑顔にしたい。管理栄養士を目指した原点

ーまずは自己紹介と、管理栄養士を目指された経緯について教えてください。

 

猿渡:出身は朝倉郡の筑前町です。大学は福岡市内の大学で、管理栄養士になるための勉強をしていました。

 

もともと小さい頃から母の手伝いで料理をするのが好きで、小学生の時には料理教室に通っていたんです。料理をすることが純粋に楽しくて、だんだんと「食」そのものに興味を持つようになりました。

 

そこから、高校3年生で進路を決めるときに、「将来は食を通して人を笑顔にしたり、健康にしたりできる仕事に就きたいな」と考えるようになり、管理栄養士を目指すことに決めました。

 

 

住民の健康を「病気になる前」から支えたい。古賀市を選んだ理由

ー管理栄養士の就職先は病院や施設など様々ですが、なぜ公務員を目指そうと思ったのですか?

 

猿渡:大学3年生の時に、病院や保健所、学校の給食センターなど、様々な現場で実習を経験する機会がありました。

 

病院では、すでに病気になった方の栄養指導や食事管理にも携わらせていただいたのですが、その経験を通して、「病気になる前の、健康なうちからアプローチすることの重要性」を強く感じるようになったんです。

 

予防という観点から、より多くの住民の皆さんの健康づくりに貢献できる「行政栄養士」という働き方に大きな魅力を感じ、公務員を志望しました。

 

 

ーその中で、古賀市に惹かれた決め手は何だったのですか?

 

猿渡:毎年行政栄養士の募集は少なく、私の就職活動の時期も募集自治体が少なかったです。そんな中、大学4年生の時に参加した市町村の就職懇談会で、古賀市の担当者の方と出会いました。

 

そこで、古賀市が今年度、管理栄養士を募集することを知り、市の独自の取り組みや具体的な業務内容について詳しくお話を聞かせていただいたんです。

 

そのお話から、古賀市が市民の健康づくりに非常に力を入れていること、そして管理栄養士が活躍できるフィールドが広がっていることを感じ、強く興味を持ちました。
それが、古賀市を受験した一番のきっかけです。

デスクワークの様子の写真

食育イベントから事務まで。多岐にわたる管理栄養士の仕事

ー現在、入庁されてから4年目とのことですが、どのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか。

 

猿渡:はい。入庁してから3年間は、福祉課で勤務しました。そして、今年度異動となり、4月から現在の健康介護課で勤務しています。

 

 

ー福祉系のお仕事もされていたんですね!その経験は今の仕事にどう活かされていますか?

 

猿渡:福祉課では、生活保護に関する業務を担当し、主に経理や契約関係の事務処理を行っていました。正直なところ、最初は「管理栄養士として入庁したのに、どうして福祉課なんだろう?」と、戸惑いを感じていましたね(笑)。

 

でも、そこで行政の基本的な事務の流れ、例えば契約の仕組みや補助金の交付申請といった一連のプロセスを学べたことは、今の仕事を行う上で大きな土台になっています。

 

また、普段の生活ではなかなか関わることのない、経済的に困難な状況にある方々と接する中で、一人ひとり異なる背景や事情があることを知り、視野が大きく広がりました。

 

この経験があったからこそ、より深く住民の方に寄り添うことの大切さを学べたと思っています。

電話対応の様子の写真

ー現在の健康介護課では、主にどのような業務を担当されているのですか?

 

猿渡:現在は、主に食育分野の業務を担当しています。例えば、ボランティア団体である「食生活改善推進会」の皆さんと一緒に料理教室を開催したり、幼稚園に伺って子どもたちと味噌作りをしたり。

 

最近では、食品メーカーのピエトロさんと連携して食育事業を行うなど、様々な形で市民の皆さんに食の大切さを伝えています。

 

 

ーイベントの企画や運営が中心になるのでしょうか?

 

猿渡:そうですね。その他にも、「古賀市健康チャレンジ10か条」という市独自の健康目標があるのですが、その普及啓発のための会議の準備や運営、リーフレットの作成なども行っています。

 

また、「古賀式 私の朝プロジェクト」という朝食摂取を推進するイベントの企画・運営にも、チームの一員として携わっています。

 

イベントがない日は、実施した事業の報告書を作成したり、次回の会議の資料を準備したりと、デスクワークが中心になります。

「古賀式私の朝プロジェクト」のチラシ
「古賀式 私の朝プロジェクト」のチラシ

市民の「おいしい!」が原動力。仕事のやりがいと魅力

ー市民の方と直接関わる機会が多いのですね。お仕事の中で、特にやりがいや魅力を感じるのはどんな時ですか?

 

猿渡:市町村の栄養士は、他の行政機関に比べて住民の方と直接関わる機会が圧倒的に多く、一番近い距離で健康づくりをサポートできるのが大きな魅力だと感じています。一緒に調理実習や、出前講座でお話をした後に、皆さんから「ありがとう」「楽しかった」と感謝の言葉をいただけることが、何よりのやりがいです。

 

最近、特に印象に残っているのは、男性向けの料理教室を開催した時のことです。韓国料理のキンパ(海苔巻き)を皆さんと一緒に作ったのですが、参加された方から「いつもは料理なんてしないけど、これなら家でも作ってみたい」と笑顔で言っていただけて。

 

また、「初めて参加したけど、すごく楽しかった」という感想もいただき、私たちの活動が、誰かの生活を少しでも豊かにするきっかけになれたんだなと思うと、とても嬉しい気持ちになります。

調理実習の様子の写真
調理実習の様子

ー一方で、仕事の難しさや大変さを感じることはありますか?

 

猿渡:思っていた以上に業務内容の幅が広いことですね。管理栄養士というと「食」や「栄養」の専門家というイメージが強いと思いますが、実際には「健康づくり」全般に関わります。

 

例えば、イベントでインボディ測定や骨密度測定、血圧測定なども行いますし、学校や公民館に出向いて運動や体に関するお話もします。

 

対象も小中学生から高齢の方までと非常に幅広いので、それぞれの年齢層やニーズに合わせた知識が求められます。その方に合った的確な指導や情報提供をするためには、常に学び続ける姿勢が必要だと感じており、そこに難しさと同時に、大きな責任も感じています。

 

 

専門職がワンチームで支え合う、風通しの良い職場

ー職場の雰囲気についてはいかがですか?

 

猿渡:今の健康づくり係は、管理栄養士が私を含めて3名(うち2人は任期付職員)、その他にも保健師、看護師、運動指導士、事務職員が在籍しており、様々な専門職が集まるチームです。

 

管理栄養士が複数いるので、専門的なことで困った時もすぐに相談できますし、保健師さんや看護師さんと連携して事業を進めることも多く、職種の垣根を越えて協力し合える、とても風通しの良い職場だと思います。

 

 

ーワークライフバランスについてはいかがですか?

 

猿渡:残業は少なく、ほとんどの職員が定時で退庁しています。お休みもすごく取りやすい雰囲気で、上司から「夏期休暇、そろそろ取りーね」なんて声をかけてもらうこともあります(笑)。

 

周りの皆さんも積極的に休暇を取っているので、気兼ねなくリフレッシュできていますね。

 

 

ープライベートでの交流もあるのでしょうか?

 

猿渡:はい、同期とはとても仲が良くて、定期的に集まって誕生日会をしたり、みんなで旅行に行ったりもしました(笑)。仕事で大変なことがあっても、何でも話せる同期がいることは、私にとって大きな支えになっています。

 

組合や互助会の活動も盛んなので、部署を越えた交流の機会も多く、すぐに職場に馴染めると思いますよ。

 

 

未来の仲間へのメッセージ

ー最後に、古賀市の管理栄養士を目指す方へメッセージをお願いします。

 

猿渡:古賀市役所は、管理栄養士をはじめとする多くの専門職がチーム一丸となって、市民の皆さんの健康づくりに取り組んでいます。困った時にはいつでも相談できる上司や先輩、そして職種の垣根を越えて協力し合える仲間がいる、とても心強い環境です。

 

仕事では、市民の方と直接関わる機会が多く、「ありがとう」という言葉を直接いただける、大きなやりがいのある仕事です。もちろん、幅広い知識が求められる大変さもありますが、その分、自分自身の成長を実感できる場面もたくさんあります。

 

明るく優しい先輩たちが、皆さんを温かく迎えてくれます。私たちと一緒に、古賀市で市民の皆さんの笑顔と健康を支える仕事をしませんか。

 

皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!

職員の写真

 

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年8月取材)

職員インタビュー

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