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奈良市役所

奈良市は、奈良県の北端に位置し、京都府や三重県に隣接しています。市内には8つの世界遺産や、野生の鹿が約1,300頭生息する広大な奈良公園があるなど、歴史や伝統を守る自然豊かなまちです。また、2022年は、共働きしやすい街ランキングで関西1位、年少人口(0~14歳)の転入超過数関西エリア1位に選ばれるなど、都心部への交通アクセスもよく、子育て世代に選ばれる活気あるまちとも言えます。 そんな奈良市のこれからを支え、更なる発展を続けるため、主体的に行動し、ともに成長できる人材を求めています。奈良愛とホスピタリティマインドに溢れた方々のご応募をお待ちしております!

多様な経験こそが強みになる。転職を経てたどり着いた、奈良市役所社会福祉職のしごと

奈良市役所

2025/11/21

奈良市役所のリーダークラス採用で、社会福祉職として働く中村さんのインタビュー記事です。

法学部を卒業後、福祉の世界へ。他の市役所や国の出先機関である大阪労働局など、多様な組織で培った経験を携え、生まれ育った奈良市へ。
一貫して福祉の現場を歩んできた中村さんの経験が、リーダーとしてどのように活かされているのか。生活保護の現場で感じるやりがい、経験者採用のリアルな実態、そして奈良市役所の働きやすさについて、詳しく伺いました。

福祉未経験からのスタート。多様なキャリアを経て故郷・奈良市へ

――社会福祉職としてご活躍ですが、元々福祉分野を専門に学ばれていたのでしょうか。これまでのご経歴を教えてください。

中村:いえ、実は大学は法学部で、福祉とは直接関係のない分野を学んでいました。そして卒業後に埼玉にある国立の養成所で1年間、障がい福祉について学んだ後、大阪府内の市役所に福祉職として採用され、そこから私の公務員キャリアが始まりました。

市役所では、生活保護のケースワーカーや相談員、そして係長職にあたる査察指導員(SV)として、合計13年間、福祉の最前線で経験を積みました。その後、一度自治体を離れ、国家公務員として大阪労働局で1年間勤務しました。

 

――市役所から国の機関へというのは珍しいキャリアですね。なぜ再び自治体、そして奈良市役所を選ばれたのですか?

中村:国の機関での仕事も学びは多かったのですが、膨大な数の業務を効率的にこなすことが求められる環境で、もう少し一人ひとりと向き合う仕事がしたい、という思いが強くなりました。やはり、生活保護の現場で得られるやりがいが忘れられなかったんです。そんな時、生まれ育った地元である奈良市が、福祉職のリーダークラス採用を行っていることを知りました。専門職としての経験を活かせるうえに、資格がなくても受験できる。これはもう受けるしかないと思い、志望しました。まさか回りまわって、地元に戻ってくるとは思いませんでしたが、これまでの全ての経験が繋がったと感じています。

 

補足説明:リーダークラス採用について

奈良市の経験者採用では、「メンバークラス」と「リーダークラス」の2つの区分で募集を行っています。中村さんが該当する「リーダークラス」は、民間企業や自治体で培った職務経験やマネジメント経験を活かし、入庁後すぐにリーダー職として組織を牽引していただけるような人材の募集枠です。

応募要件として9年以上の職務経験が必要となり、年齢は55歳までとしています。

採用後は、係長級以上の職位でスタートしていただくのが特徴です。

これまでのキャリアをダイレクトに市政に活かしたいという方にぴったりの採用枠です。

経験者だからこそわかる「違い」。新たな環境で活かせる強みとは

――経験者採用で入庁されて、苦労された点やギャップはありましたか?

中村:それはありましたね。同じ生活保護の業務でも、自治体によって考え方や事務処理の仕方が微妙に違うんです。別の市で当たり前だったことが、奈良市では違うアプローチを取っている。法律は同じでも、その解釈や運用の仕方に自治体ごとの「作法」がある。その違いを自分の中でアップデートしていく作業が、最初のうちは大変でした。

 

――逆に、これまでの多様な経験が活かせていると感じるのはどんな時ですか?

中村:前職で長く現場にいたので、ケースワーカーが直面する困難や悩みに共感しやすいですし、具体的なアドバイスができる点は大きいですね。また、一度公務員の世界を離れて国の機関で働いた経験も活きています。外から自治体を見ることで、より客観的に組織の課題や改善点を考えられるようになりました。

例えば、私が所属する係では業務改善のグループ活動をしているのですが、そこで「前はこうやって効率化していましたよ」と前職の経験を基に提案することもあります。多様な経験は、新しい視点をもたらす上で間違いなく自分の強みになっていると感じます。

 

リーダーの役割は「チームが健康でいること」。風通しの良さが奈良市の魅力

 

――リーダーとして、現在どのような役割を担い、どんなことを大切にされていますか?

中村:現在は係長として5人のケースワーカーをまとめています。主な仕事は、業務管理や指導・助言、そして生活保護費の支給決定に関する決裁などですね。

リーダーとして最も大切にしているのは、「チーム全員が心身ともに健康に1年間を終えること」です。生活保護の現場は精神的な負担も大きく、残念ながら休職してしまう職員も少なくありません。外からのプレッシャーも強い職場ですから、せめて内部では風通しを良くして、職員同士が支え合える環境を作りたい。

だから、私の係では「休んだ翌日に『休みをいただいてありがとうございました』と言うのはなしにしよう」と決めました。休むのは権利ですし、お互い様です。そういう小さなことの積み重ねで、心理的安全性の高いチームを作っていくことが、結果的に市民サービスの向上にも繋がると信じています。

 

――実際に働いてみて感じる、奈良市役所の魅力とは何でしょうか?

中村:まず、市長との距離が非常に近いことに驚きました。4月の新人職員の飲み会に市長がひょっこり現れたんです。前の職場では考えられないことだったので、本当にびっくりしました。(笑) 庁舎内を歩いていらっしゃることも多く、トップとの距離が近い、風通しの良い組織だなと感じます。

職場環境で言うと、職員同士の繋がりが温かいですね。前職は、福祉職と一般行政職との間に少し壁を感じることもありましたが、奈良市ではそういった職種による垣根のようなものは全く感じません。みんなで協力していこうという雰囲気があります。

ワークライフバランスも非常に取りやすいです。今日はどうしても早く帰らないといけないという時は、係のLINEグループに連絡すれば、皆がサポートしてくれます。逆にメンバーから「子どもの体調が悪いので休みます」と連絡があれば、「お大事に」と快く送り出す。そんな当たり前が、当たり前にできる職場です。自分で業務をコントロールしやすいので、プライベートを大切にしながら働けていますね。

 

変化を恐れない組織で、これまでの経験を未来の奈良市のために

 

――最後に、これから奈良市役所を目指す方々へメッセージをお願いします。

中村:公務員の仕事は本当に多岐にわたり、とても魅力的な仕事です。実際に働いてみると、想像とは違う業務を担当することもあるかもしれません。でも、どんな仕事の中にも必ずやりがいは見つけられます。

特に奈良市は、歴史と文化が豊かなだけでなく、新しいことに挑戦しようという気概に満ちた職場です。私のようないわゆる「王道」ではないキャリアを歩んできた人間も温かく受け入れてくれる懐の深さがあります。

仕事とプライベートのメリハリをつけながら、楽しく、そして市民のために働きたいと思っている方には、最高の環境だと思います。ぜひ、皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。

――本日はありがとうございました。

 

軽快な語り口で、現在の仕事のやりがいを語る中村さん。一貫して福祉の現場を歩みながらも多様な経験をされたユニークなキャリアパスは、「多様な経験こそが力になる」ということを教えてくれます。
特に印象的なのは、リーダーとして組織メンバーの健康を第一にされていること。転職先でも自分らしさを出して活躍される中村さんの姿は、奈良市役所を転職先として考える上で大きな参考になるはずです。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年8月取材)

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奈良市は、奈良県の北端に位置し、京都府や三重県に隣接しています。市内には8つの世界遺産や、野生の鹿が約1,300頭生息する広大な奈良公園があるなど、歴史や伝統を守る自然豊かなまちです。また、2022年は、共働きしやすい街ランキングで関西1位、年少人口(0~14歳)の転入超過数関西エリア1位に選ばれるなど、都心部への交通アクセスもよく、子育て世代に選ばれる活気あるまちとも言えます。 そんな奈良市のこれからを支え、更なる発展を続けるため、主体的に行動し、ともに成長できる人材を求めています。奈良愛とホスピタリティマインドに溢れた方々のご応募をお待ちしております!

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