免許・資格職等(心理職員)
≪先輩職員⑤≫
所属
子ども若者はぐくみ局 児童福祉センター 児童相談所 相談支援第二課
これまでの経歴
子ども若者はぐくみ局 児童福祉センター 児童相談所 相談支援第二課 令和5年4月~
ある1日の流れ
時間 | 仕事 |
8:30 | 出勤、メールチェック、心理検査準備 |
9:30 | 心理検査 |
12:00 | 昼休み |
13:30 | 会議 |
15:00 | 心理面接 |
16:00 | 判定書作成 |
17:15 | 退庁 |
仕事内容は?
児童に対して心理検査や心理面接を実施し、多角的にアセスメントを行います。そのアセスメントを元に、心理教育やプログラムなどの心理的な支援を実施しています。また、個々のケースに応じて保護者に対しても心理教育やプログラムを実施し、子どもへの理解を深め、対応について一緒に考えることで児童虐待防止につなげます。
就職先として京都市を選んだ理由は?
前職でスクールカウンセラーの仕事をしており、児童の心理的なケアには安心できる家庭環境が必要であることを感じました。児童相談所であれば、より家庭に寄り添った心理的な支援ができるのではないかと考えたこと、京都の街に憧れがあったことから京都市を選びました。
職場の雰囲気は?
上司や先輩職員に相談ができるので、ケースを一人で抱え込まずにチームで考えていくことができます。また、業務に関すること以外でも、気軽に話すことができコミュニケーションが取りやすい職場です。
仕事のやりがいはどんなこと?
個々に応じたオーダーメイドの支援ができ、専門家としての力を発揮しやすいと思います。また、子どもを中心とした家族の支援をする中で、少しでも子どもや家族の笑顔が増えたのを見るとやりがいを感じます。
仕事の中で困難だったことは?
多角的な視点を持って児童をアセスメントすることが求められ、柔軟な対応が望まれることが仕事のやりがいである反面、難しさでもあると感じます。日々の自己研鑽や自分の価値観の点検を行うことが必要だと感じます。
ワークライフバランスは?
休みの調整はしやすく、仕事と趣味の両立がしやすいと感じています。職場の近くには飲食店も多く、私は珈琲やラーメンが好きなので、仕事終わりにカフェ巡りやラーメン巡りをして、リフレッシュしています。
京都市で働く魅力は?
周囲の先輩職員が優しく、困ったときには助けてもらえる安心感があります。そのために、チャレンジしてみようと思えることも多く、それが結果として子どもたちの心理的な安心につながったときに、京都市で働いてよかったと思います。
≪先輩職員④≫
所属
児童相談所 相談支援第一課
これまでの経歴
児童相談所 支援課 心理支援係 平成27年4月~平成30年4月
第二児童相談所 相談支援課 心理支援係 平成30年4月~令和4年4月
児童相談所 相談支援第一課 令和4年4月~
ある1日の流れ
時間 | 仕事 |
8:30 | 出勤、メールチェック |
8:45 | 面接記録、会議資料作成 |
9:30 | 会議 |
11:00 | 事務作業、電話対応 |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 家庭訪問 |
16:00 | 児童面接 |
16:30 | 電話対応 |
17:00 | 面接記録作成 |
17:15 | 退庁 |
仕事内容は?

児童相談所は、児童虐待に関する通告や、18歳以下の子どもに関する様々な相談を受けています。私は、入ってきた通告等に対して、初期段階での対応を担う部署に所属しています。児童や保護者の面談や家庭訪問、関係機関との連携等を通し、状況を整理します。その上で、問題解決に向けて、手立てを検討し、必要な支援への繋ぎを行ったりします。
就職先として京都市を選んだ理由は?
それまで、心理職員としていくつかの職場を経験してきましたが、それぞれの支援機関にたどりつくまで、つながるまでが大変、という人が多くいることを感じていました。そのため、適切な支援へのつなぎの入り口となれる行政機関での仕事に興味を持ち、携わりたいという思いを持つようになりました。それに加え、京都市のような大規模な都市であれば、幅広い経験を積めるのではないかと考えました。
職場の雰囲気は?
さまざまな職種の職員が、一緒に机を並べて業務にあたっています。それぞれの職種ならではの視点、強みを生かせる職場だと思います。職員同士の意見交換や、所内での相談もしやすく、一人で抱えることがないよう、職場全体で考えていく雰囲気づくりがされています。
仕事のやりがいはどんなこと?

どのような支援が必要かを考え、繋いでいくにあたり、外からの視点だけでなく、子どもや保護者自身の思い、ニーズも十分に聴いて考えたいと思っています。お話をする中で、子どもや保護者が、少しでも前に向きになれたとき、やりがいを感じます。
仕事の中で困難だったことは?
現在の配属は、心理職としての専門的な知識を生かせる場ではありますが、それだけでは不十分だと感じています。行政機関の職員として、市民サービスや社会福祉に関する制度についても、幅広い知識があることが望まれます。職場内で助言や意見をもらいながら、業務にあたれる環境があってよかったと感じています。
ワークライフバランスは?
忙しい職場ではありますが、その分休日には趣味の時間を取り、リフレッシュしています。また、京都市は仕事帰りに立ち寄って気分転換できる場所が多くあるのは魅力だと思います。ノー残業デーが設定されており、休暇も比較的取りやすいと思います。
京都市で働く魅力は?
京都市は、世界からも注目される魅力のある都市です。そんな京都市をつくる一員となれていることは、日々の仕事への意欲にもつながっています。また、歴史や文化が身近に感じられるため、自分自身の新たな知見を広げる良いきっかけを多く得られます。
≪先輩職員③≫
所属
教育委員会事務局 教育相談総合センター・指導部生徒指導課
これまでの経歴
平成21年4月入庁
平成21年4月~現在:教育委員会事務局 教育相談総合センター・指導部生徒指導課
ある1日の流れ
時間 | 仕事 |
8:45 | 出勤・メール・決裁の確認 |
9:30 | 電話相談・メール相談・SNS相談各窓口の相談報告の確認 案件に応じて職場や学校と情報共有し、連携して対応 |
10:15 | 生徒指導課事業に関する打合せ・次年度に向けた事業計画及び予算要求等の検討・対外的な説明資料の作成 |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 新規申込ケースの担当決め |
14:00 | カウンセリングルーム等の相談環境整備・担当事業の進捗確認・教職員を対象にした研修企画打合せ等 |
15:00 | ケース検討会議 |
16:00 | カウンセリング業務・記録作成 |
17:30 | 退庁 |
仕事内容は?

カウンセリングセンターの担当係長としてセンターの相談業務の運営・環境整備、教職員向けの研修会企画・運営、啓発・研究冊子の編集・執筆等の業務を担当しています。
また、生徒指導課の担当係長としてスクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー事業や電話相談・SNS相談窓口の運営等の業務も担当しています。その中で、予算要求や議会対応、事業の企画など行政的な業務も行っています。
就職先として京都市を選んだ理由は?
前職は、臨床心理士として、教育相談総合センター(こどもパトナ)カウンセリングセンターの非常勤カウンセラーや京都市・京都府でのスクールカウンセラーの仕事をしていました。その中で「教育相談」と「生徒指導」の部門と教育支援センター「ふれあいの杜」が一体化し、密な連携のもと児童生徒への支援を行うという京都市の教育相談体制のすばらしさを肌で感じ、直接、子どもや保護者と接するだけでなく、より幅広く教育行政における教育相談体制の理想形を追求する仕事に取り組みたいと思い、京都市の職員となりました。
職場の雰囲気は?

カウンセリングセンターと生徒指導課の職員が同じ執務室で働いているため、常に多くの職種の人と肩を並べて仕事をしています。必要に応じて情報共有や連携を行い、子ども達の健全育成に向けた手立てを共に考え、協働して支援にあたることのできる職場です。
仕事のやりがいはどんなこと?

これまでに培ってきた臨床心理学の知識・経験を活かし、カウンセリングセンターやスクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー、電話相談窓口等のより効果的な体制づくりや連携体制の充実に取り組むなど、京都市における教育相談・生徒指導施策全体のデザインに携わることができることが一番のやりがいです。
仕事の中で困難だったことは?
現職に就くまでは心理士として主にカウンセリング業務に従事していたため、最初の数年間は、初めて体験することばかりで、それまでの心理士としての仕事との乖離に戸惑うことの多い日々でした。
職務を十分に果たせているか不安になることもありましたが、行政職の先輩方が丁寧に教えてくださり、また、同僚からの様々なサポートのおかげで、仕事のやり方を身に着け、乗り超えることができたと思っています。
ワークライフバランスは?
京都市全体での取組と同様、職場でも毎月16日や毎週水曜日等をノー残業デーと定め、定時退庁するよう努めています。私自身は、趣味のサイクリングや映画鑑賞、読書などを通じて心身のリフレッシュを行うとともに、業務に活かせる新たな視点を得られるよう子ども達の間で流行している作品などにも触れる時間を持つようにしています。
京都市で働く魅力は?
京都市における教育相談の始まりは昭和20年代にまで遡ります。その歴史ある教育相談体制を時代に合わせてよりいっそう洗練させ、学齢期の子どもとその保護者が必要な時に気軽に相談できる環境を充実させることに「公」の立場から関われることが大きな魅力の一つです。
≪先輩職員②≫
所属
子ども若者はぐくみ局 子ども若者未来部 子ども家庭支援課
これまでの経歴
令和2年4月入庁
令和2年4月~現在:子ども若者はぐくみ局 子ども若者未来部 子ども家庭支援課
ある1日の流れ
時間 | 仕事 |
8:45 | 出勤、メールチェック |
9:00 | 関係機関との連携会議、巡回等 |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 書類作成などの事務処理 |
15:00 | 研修の打合せ、他部署との協議 |
17:30 | 退庁 |
仕事内容は?

担当業務が多岐にわたるのですが、主に以下の2つに分かれます。
【研修企画】
子育て支援施設の職員を対象とした、未就学の子の発達等に関する研修企画や講師協力、心理職員を対象とした研修企画
【市全体の心理職に関わること】
心理職の在り方の検討、会計年度任用職員(心理職)に関する採用等の事務や相談対応、心理職が関わる幼児健康診査等の業務整理
就職先として京都市を選んだ理由は?
他都市の発達相談や乳幼児健診等に携わる中で、まず相談に行きやすいところは公的機関であること、そこでの関わりが子育て家庭にとって大きな支えとなることを実感し、小さい頃から育った京都市で子育て支援に携わりたいと考えたからです。
職場の雰囲気は?
子ども家庭支援課は、事務職だけでなく保健師、医師、福祉職、保育士、心理職と様々な職種の職員が一緒に働いています。1つの事業に複数の職種が協力して取り組むことも多く、和気あいあいと話し合いながら業務を行っています。
仕事のやりがいはどんなこと?

直接的に子どもの支援をすることは少ないのですが、これまでの経験の中で得た考えや、様々な立場の人の意見等をすり合わせながら、心理職が関わる業務の整理をしたり、支援に関わる方々への研修を企画・運営することで、より多くの人を支えることに繋がる点で、とてもやりがいを感じています。
仕事の中で困難だったことは?
入庁した初年度からコロナ禍で幼児健診が休止になるなど、臨時の対応を考える場面が多く、初めての業務に戸惑いを感じることもありました。そのような中、たくさんの人に支えていただきながら経験を積んでいくことができたのは、今振り返ってみると大変良い機会だったと思っています。
ワークライフバランスは?

今の職場は、現場での時間枠の決まった相談業務というのが少なく、子の急な病気などにも対応しやすいのがとてもありがたいです。1時間単位で有給休暇を取れたり、子の看病の際にも取得できる家庭支援休務があったりと、子育てへのサポートが手厚いと感じています。
京都市で働く魅力は?
大規模な自治体ということで、同じ心理職でも様々な人と出会い学べること、また外勤中に美しい景観でリフレッシュできることは、京都市の魅力だと思います。子どもを連れていると街中でよく声をかけてもらえ、子どもに優しい街だなとも実感しています。
≪先輩職員①≫
所属は?
子ども若者はぐくみ局 児童福祉センター 児童相談所 支援課
これまでの経歴は?
係員(女性)
令和2年4月~:子ども若者はぐくみ局 児童福祉センター 児童相談所 支援課
ある1日の流れ
時間 | 仕事 |
8:30 | 出勤,一日の予定を確認 |
9:00 | 協議,面接準備 |
9:30 | 心理判定,児童面接など |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 保護者面接,プレイセラピー |
15:00 | 書類作成,協議 |
17:15 | 退庁 |
仕事内容は?

不登校や行動上の問題,非行,児童虐待など様々な相談に対応しています。主に,児童の知能検査や心理検査等のアセスメント,児童・保護者との面接,プレイセラピー等の心理的ケアを行っています。心理司に求められるのは心理学の視点やスキルを用いて、個々の児童や家庭にとってもっとも効果的と思われる援助を行うことであり,相談に来られた方が安心して生活できるよう,解決の手がかりを一緒に探していきます。
就職先として京都市を選んだ理由は?
前職では児童の発達相談に携っていました。自身の出産を機に,子どもたちを社会で育てることの大切さに気づき,心理職員として子どもを取り巻く社会にどのように携っていけるかと考えたとき,自身の生まれ育った場所であり,また,我が子がこれから育っていく場所でもある京都市に貢献したいと思いました。
職場の雰囲気は?
(職場の男女比 男性 23名 女性 27名)
他の所属ではなかなかないほど様々な職種で構成されています。それぞれの係もまた役割が違います。各々の強みや見方を活かし,常に連絡や相談をしあいながら,協同して児童や家庭への援助を進めていきます。役職、職種関係なく意見交換を活発に行える職場です。
仕事のやりがいはどんなこと?

児童相談所では始めから子どもや保護者の方と話し合える関係ができていないこともしばしばあります。それでも目の前におられる方の声に耳を傾け,真摯に対応していく中で,ぽつりと語られる言葉や,互いにふと笑いあったとき“つながった”と思える瞬間があります。そのような関係が築けたとき、初めて安心して相談してもらえるようになったのだと感じられます。
仕事の中で困難だった出来事は?
日々の業務で常に意識しておきたいことは,“相手に伝わるように伝える”ことです。相談に来られる方はもちろん,関係機関や所内の職員との間においても,伝えることは簡単なようでいて難しいことです。自分の価値観や前提で話を進めるのではなく,人はそれぞれ違うという大前提に立ち,相手の背景や考えや状況を常に想像しながらコミュニケーションをとることを心がけています。
ワークライフバランスのためにどんなことを?
保育園の送迎があるため,定時での退庁を心がけています。結果的に限られた勤務時間内で効率よく仕事ができるようになったと思います。とは言え,仕事と家事・育児の両立は夫婦で分担していてもやはり毎日必死です。休日はお互いに一人の時間をとるようにして,好きな活動に充てています。
京都市で働く魅力は?
京都市は路地が多く,少し歩くと新旧のいろんなお店を発見できます。仕事で疲れたときなども,帰り道のいつものお店のいつもの店員さんに声をかけてもらうとホッとします。勤務先や通勤経路でお気に入りのお店を見つけておくのも楽しいかもしれません。