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摂津市役所

大阪平野の北部に位置する摂津市は、淀川の豊かな自然に育まれ、古くから農耕が盛んで、大阪と京都を結ぶ水陸交通の要衝としても重要な役割を担ってきました。 市域は東西6キロメートル、南北5キロメートル、面積は14.87平方キロメートルで、西は大阪市や吹田市、北は茨木市、東は高槻市、南は淀川をはさんで守口市や寝屋川市と接しています。 市内からは、北西にかけて六甲山や北摂の山々を、東から南には生駒や金剛の山並みを望むことができます。 大阪の都市部から約12キロメートルという距離にあり、大阪市やその衛星都市と幹線道路や鉄道で結ばれている本市は、大阪都市圏の核になる都市として発展を続けています。

【民間から公務員へ】摂津市役所で掴んだ新たな挑戦。万博という大舞台で得た、唯一無二の成長とは?

摂津市役所

2025/09/17

摂津市役所で働く木本さんと福田さんのインタビュー記事です。民間企業の営業職から公務員へと転職したお二人は、現在、大阪・関西万博に関する業務を行っています。福田さんは市役所職員の立場から、木本さんは現地派遣職員として大阪・関西万博を盛り上げています。

 

なぜ彼らは摂津市を選び、そして現在万博に関するどのような業務を担当しているのか。その挑戦の日々と、摂津市役所で働くことのリアルな魅力、そして仕事のやりがいに迫ります。

 

 


 

民間でのキャリア、そして公務員への道へ

―まずはお二人のご経歴を教えてください。

 

木本: 前職では7年間、食品関係の会社で営業をしていました。2021年に摂津市役所に入庁し、生活支援課で4年間ケースワーカーを経験した後、現在は大阪・関西万博へ出向しています。

 

福田: 私はプリンターメーカーで8年半ほど法人営業を経験し、2019年に入庁しました。高齢介護課、万博協会への出向を経て、現在は産業振興課で中小企業支援などを担当しています。

 

―お二人とも民間企業の営業職から公務員へ、という共通点がありますね。なぜキャリアチェンジを考えたのでしょうか?

 

福田: 前職は全国転勤が多く、ワークライフバランスを考えたのがきっかけです。地元である大阪に根差して貢献したいという思いから、市役所を志望しました。

 

木本: 私も転勤なく関西に腰を据えたいという思いがありました。また、結婚という人生の節目を迎え、将来を見据えて安定した環境で働きたいと考えたことも大きな理由です。

木本さん

 

地縁はない中、「摂津市」を選んだ理由

―なぜ「摂津市」を選ばれたのでしょうか?

 

福田: 転職活動で様々な自治体を調べる中で、摂津市の「人間基礎教育」という考え方に強く惹かれたんです。感謝や思いやりといった人として大切な心を、子どもから大人まで市民全体で育んでいこうという、摂津市が大切にしている理念です。

 

そういった古き良き考え方を大切にしながらも、新しい事業にも積極的にチャレンジしている。その姿勢が自分にあっており、一番おもしろい自治体だと感じました。

 

―市の施策や理念に共感されたのですね。木本さんはいかがですか?

 

木本: 妻が北摂出身で、居住が決まっていたので周辺自治体を探していました。その中で摂津市に注目したのが、「健康づくり」への取り組みです。国立循環器病研究センターとの連携など、医療や健康施策に力を入れていることを知り、市民の健康寿命延伸を掲げる姿勢に強く共感し、「このまちで働きたい」と思いました。

 

―お二人とも、自治体の方針や計画を深く理解した上で摂津市を選ばれたのですね。それは、これから公務員を目指す方々にとっても大きなヒントになりそうです。

福田さん

 

入庁後のキャリアと、万博という新たな挑戦

 

―万博へ派遣されることになった経緯を教えてください。

 

福田: SDGsなど国家的な事業への関心があり、摂津市にある「自己申告制度」を活用し、毎年「万博の仕事がしたい」と希望を出し続けていました。万博協会への派遣話が来た際、人事の方がその希望を覚えていて声をかけてくれたと思っています(笑)。職員のキャリア形成を後押しする摂津市役所の懐の深さを感じました。

 

木本:福田さんとは対照的に、私はまさに「青天の霹靂」でした(笑)。生活支援課での業務が4年経ち異動の可能性は考えていましたが、まさか万博とは夢にも思わず、内示を受けたときは本当に驚きました。

 

国家プロジェクトの最前線で得た、唯一無二の経験とやりがい

―お二人はそれぞれ、万博の準備段階と開催期間中という異なるフェーズで業務に携わっています。まずは福田さん、準備段階ではどのようなお仕事をされていたのでしょうか?

 

福田:広報プロモーション局と会場運営局という二つの部署を兼務していました。広報プロモーション局では、主に入場チケットの販売戦略を担当しました。どうすれば国内外の多くの方にチケットを買っていただけるか、旅行会社さんとタッグを組んで、ツアー商品の企画をサポートしたり、販売促進のための説明会を開いたり、まさに前職の営業経験が活きる仕事でしたね。

 

もう一方の会場運営局では、今まさに木本さんが現場で対応されている、顔認証システムやパビリオンの入場認証端末といった、最先端技術の導入に関わっていました。システムの専門家ではない私が、いきなり仕様書を作成するよう言われた時は本当に困りましたが、協会内にいる様々な分野の専門家に助けを求めながら、なんとか形にしていきました。

 

―多様な組織から人が集まる万博協会ならではの難しさもあったのではないでしょうか?

 

福田: はい。国、大阪府、各市町村、民間企業と、それぞれ異なる文化や仕事の進め方を持つ人々が集まるため、意思決定にはあらゆる立場の意見調整が必要で、想像以上の難しさでした。しかし、まとまった時の達成感は格別です。自分が関わった仕事が翌日メディアで報じられ、日本中に伝わる。国家事業のスケールと、歴史を創る誇りは、他では味わえない大きなやりがいです。

 

―ありがとうございます。では木本さん、現在まさに万博の最前線で働いていらっしゃいますが、具体的な業務内容を教えてください。

 

木本:私のチームは、東と西のメインゲートでチケットの引き換え、当日券販売、電子チケットのトラブル対応をしています。万博ではQRコードが主な入場方法ですが、事前予約や顔認証登録が必要なため、仕組みが複雑です。

 

「チケットを買ったのにQRコードが出ない」といったお客様も多く、状況確認と丁寧な案内でスムーズな入場をサポートするのが主な役割です。

 

ーまさに「万博の顔」となるお仕事ですね。日々、多くのお客様と接する中で、大変なことも多いのではないでしょうか。

 

木本: そうですね。もちろん、毎日が順風満帆というわけではありません。今朝もお客様から厳しいご意見をいただきましたし(笑)。システムの不具合でご迷惑をおかけすることもあり、お叱りを受けることもあります。

 

ですが、それ以上に大きなやりがいを感じています。特に、スマートフォンの操作に不慣れなご高齢の方に対し、使い方のお手伝いをした際に、「ありがとう、助かったわ」と笑顔で言っていただけた時や、日本語が流暢でない海外のお客様のトラブルを解決して、握手を求められたりした時は、本当に嬉しいですね。

 

福田さんをはじめ、多くの先輩方がこの日のために準備してこられた舞台の、集大成の部分を今、経験させてもらっています。そのことに感謝しながら、この貴重な機会を全力で全うしたいと思っています。

 

万博での経験を、これからの摂津市の未来へどう活かすか

―この万博での経験は、お二人の今後のキャリアにとって大きな財産になるかと思います。この経験を、今後どのように活かしていきたいですか?

 

福田: 万博での仕事は、多様な価値観を持つ人々をまとめ、一つの目標に向かってプロジェクトを進めていくという、貴重なマネジメント経験を積むことができました。この経験は、これから市役所でキャリアを重ね、より大きな責任を担う立場になった時に、必ず活きてくると確信しています。

 

部署や組織の垣根を越えて、関係者を巻き込みながら事業を推進していく。そのためのスキルを、国家プロジェクトの現場で学べたことは非常に大きかったです。

 

木本: 私も福田さんと同じく、本当に多種多様なバックグラウンドを持つ方々と一緒に仕事をする中で、コミュニケーションの取り方や意思決定のプロセスなど、多くのことを学んでいます。メール一つとっても、人によって書き方や伝え方が全く違う。そうした違いに触れることで、自分の視野が大きく広がりました。

 

また、これまでは生活保護のケースワーカーとして「市民」と向き合ってきましたが、今は「お客様」と向き合っています。この民間企業に近い視点での対応経験は、市役所に戻った後、より市民の皆様に寄り添ったサービスを提供するための、新たな引き出しになると思っています。

 

摂津市って、実はこんなまち!

―最後に、まだ摂津市のことをよく知らない方々に向けて、市の魅力についてもアピールしていただけますか。

 

福田: 摂津市は、実は約4,000もの事業所が集積する「ものづくりのまち」なんです。世界に誇る高い技術を持った中小企業がたくさんあります。この魅力は、まだまだ十分に知られていない「伸びしろ」だと感じています。

 

私が現在、所属する産業振興課では、まさにこの「ものづくりのまち・摂津」をPRするため、万博への出展も行いました。市内の企業が集まってワークショップや製品の展示・販売を行い、大きな反響をいただきました。

 

摂津市には、こうした素晴らしい企業や、まちを盛り上げようという熱意を持った人々がたくさんいます。そうした方々と連携し、まちの新たな可能性を切り拓いていけるのが、摂津市で働く面白さの一つです。

 

―本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年7月取材)

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大阪平野の北部に位置する摂津市は、淀川の豊かな自然に育まれ、古くから農耕が盛んで、大阪と京都を結ぶ水陸交通の要衝としても重要な役割を担ってきました。 市域は東西6キロメートル、南北5キロメートル、面積は14.87平方キロメートルで、西は大阪市や吹田市、北は茨木市、東は高槻市、南は淀川をはさんで守口市や寝屋川市と接しています。 市内からは、北西にかけて六甲山や北摂の山々を、東から南には生駒や金剛の山並みを望むことができます。 大阪の都市部から約12キロメートルという距離にあり、大阪市やその衛星都市と幹線道路や鉄道で結ばれている本市は、大阪都市圏の核になる都市として発展を続けています。

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