愛知県瀬戸市にある古瀬戸保育園で働く、大嶽さんと横山さんのインタビュー記事です。
皆さんは自分が働く場所を決める際、どこに重点を置いていますか?
今回取材したお二人が感じている瀬戸市で働く魅力は、その職場環境の良さです。
普段からとても仲がいいというお二人に、保育士を目指したきっかけや思い入れのあるエピソード、そして「瀬戸市」で保育士として働く魅力についてお話を伺いました。
―まずは簡単にお二人の経歴を教えていただけますか?
大嶽:瀬戸市出身で、名古屋市内の大学を卒業後、令和2年度に瀬戸市に入庁し、古瀬戸保育園に配属となりました。今年で5年目になります。まだ異動をしたことはなく、日々楽しく働いています!
横山:私は豊田市出身で、豊明市内の大学を卒業後、令和4年度に瀬戸市に入庁し、大嶽先生と同じく古瀬戸保育園に配属となりました。今年で3年目ですが、まだまだ勉強の日々です!本当に毎日が新鮮です。
―出だしからとても仲が良さそうですね。保育士になろうと思ったきっかけを教えてください。
大嶽:実は、大学進学を考えるタイミングでは特にやりたいことが決まっておらず、子どもが好きだからという理由で、広く保育のことを学べる大学に進学しました。
ただ、大学で保育や子どもについて学ぶ中で、幼少期における大人との関わりが、その後の成長に大きな影響を与えることを知りました。実習で保育園に来た時に、先生たちが楽しそうに働いている姿や、子どもたちが生き生きと過ごしている姿を見て、私もこんな風に子どもたちと関わりたい、素敵な大人に成長するお手伝いをしたいと思い、保育士を目指しました。
横山:私は母が保育士だったということもあり、小さい頃から母の仕事ぶりを見て育ちました。母の楽しそうな姿や、子どもたちとの温かい触れ合いを身近に感じていたので、自然と保育士という職業に憧れを持つようになりました。
また、中学校の職場体験で保育園に行った際に、ある先生がとても楽しそうに子どもたちと関わっている姿を見て、私もこんな風に子どもたちの成長に関わりたいと強く思い、保育士を目指すことを決めました。
―瀬戸市を志望した理由についても教えてください。
大嶽:私は地元瀬戸市が大好きなんです!住みやすくて、ほどよく田舎なところも、のんびりとした雰囲気も自分に合っているなと日々感じています。就職活動の際、瀬戸市について調べていると、今まで知らなかったような子どもに関わる様々な事業を行っていることを知り、より一層瀬戸市で働きたいと思うようになりました。
横山:私はのどかな雰囲気が好きだったということもあり、地元豊田市を含め色々な自治体のことを調べていました。
そんな中、瀬戸市の保育園を見学する機会があったんです。先輩保育士さんから、瀬戸市独自の「命の学習」の授業など、様々な経験ができることを教えていただき、「瀬戸市いいな」と思うようになったのが受験のきっかけでしたね。
民間の園について調べたこともありましたが、私は異動により色々な園を経験できることに魅力を感じていたため、公立の園に入りたいと思っていました。
―就職活動について、どういった対策をしていましたか?
大嶽:大学の就職課に置いてあった過去問やSPIの参考書を使って勉強しました。集団討論や集団面接の対策は、大学の先生に指導していただきました。
ただ、実際に試験を受けた感想として、志望動機をとにかく難しそうな言葉で話してしまったため、「もっと自分の言葉で話した方がよかったかな」と反省をしたことを覚えています。志望動機を格好良くしようと、対策しすぎるのも良くないのかもしれませんね(笑)
横山:私は、大学の授業で実践形式の面接練習をしていました。学生同士で面接官役と受験者役に分かれて、色々な質問を想定して練習していましたね。数をこなすことで、相手の質問に対してすぐに答えられるようになったので、本番の面接でもとても役に立ったと思っています。
保育職の試験では保育実技もありました。試験官の前で子どもたちと手遊びや読み聞かせなどを実演したのですが、これはとても緊張しました(笑)練習の成果を発揮できたと思いますが、試験官に見られているとなかなか普段通りにはできないものですね。


―現在の業務内容について教えてください。
大嶽:私は各クラスで支援が必要な子どもをサポートするような担当をしています。「統合担当」という立場で、特定のクラスの担任ではなく、その日その時間によって必要なクラスを回り、子どもたちの様子を見ながら個別にサポートしています。
横山:私は5歳児クラスの担任をしています。クラス全体の年間計画や日々の活動内容を考えたり、行事の計画・準備なども行っています。瀬戸市では土曜保育も行っているのですが、毎週出勤することはありません。月に1回程度のペースで近隣の園と合同で行っているため、自分の担当となった場合のみ土曜保育に携わります。

―実際に保育士として働いてみて、思っていた「保育士」像と違ったなと思う部分はありますか?
大嶽:保護者対応の細やかさには驚きましたね。手紙1つ書くにも、様々なことに配慮する必要があることを改めて学びました。
また、子どもたちとは楽しく、優しく接するものだと思っていましたが、優しいだけでは子どもたちはついてきてくれないので、メリハリをつけることの大切さを実感しました。1年目の頃は苦労もしましたが、先輩方に支えられながら、少しずつできるようになってきたと思っています。
横山:子どもたち一人ひとりへの配慮や保護者対応など、想像以上に考えることが多く、最初は戸惑いましたね。でも、子どもたちからもらうパワーは想像以上で、戸惑いや苦労以上に毎日楽しく働いています。
保育士だからというわけではありませんが、働くためには仕事を頑張るだけではなく、プライベートとのバランスを取ることも大切だと学びました。
―これまでで印象に残っている経験やエピソードはありますか?
大嶽:3年間持ち上がりで担任した子どもたちの卒園式は、とても感動的でした。子どもたちや保護者の方から「ありがとう」と感謝の言葉をたくさんいただき、保育士になって良かったと心から思った瞬間でもありましたね。卒園後も保育園に遊びに来てくれる子どもたちもいて、そういった子どもの姿を見ると、本当に嬉しくなります。
横山:私は初めて年長さんの担任をした時の運動会が印象に残っています。とにかく準備が多くて大変でしたが、子どもたちが一生懸命練習している姿や、本番で嬉しそうにしている姿、そして保護者の方々が感動して泣いてくださっている姿を見て、やって良かったと心から思いました。保育士としての責任感ややりがいを改めて実感した経験でもありましたね。
―瀬戸市の保育園ならではだと感じるような特徴はありますか?
大嶽:瀬戸市ならではの焼き物を使った行事が特徴的ですね。地域の陶芸家の先生に教えていただきながら、子どもたちと一緒に粘土でお皿を作り、後日色を塗って、完成したお皿でおにぎりパーティーをすることもあります。
また、園内研修で「気持ちの教育」に力を入れていることも特徴です。「嬉しい」「悲しい」「楽しい」など、どんな気持ちも大切だということを、子どもたちに分かりやすく伝えています。古瀬戸保育園では、オリジナルキャラクターの「小人」を使って、楽しく学べるように工夫もしています。

横山:働く雰囲気でいうと、園長先生をはじめ、先輩の先生方がとても温かく、相談しやすい雰囲気を作ってくださっているというのも、瀬戸市ならではの働きやすい環境だなと感じています。困ったことがあればすぐに相談できるので、一人で抱え込むことなく、安心して働くことができます。ベテランの先生も多く、日々色々なことを教えてもらえるのでとても勉強になります。
―保育士としてやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
大嶽:子どもたちと信頼関係を築き、少しずつ心を通わせていく過程にやりがいを感じます。最初はなかなか心を開いてくれなかった子が、私の話を聞いてくれたり、困った時に頼ってくれたり、最終的に「大好き」と言ってくれた時は本当に嬉しいです。
横山:子どもたちは日々成長しているので、これまでできなかったことができるようになった際、「できた!」と嬉しそうにしているのを見ると、やりがいを感じますね。子どもたちが無理なく、楽しく成長できるよう、様々な配慮をしながら保育をしています。お母さん達に子どもの成長を伝える時も、とても嬉しいです。

―保育士としての働き方について、ワークライフバランスはいかがですか?
大嶽:私は今年担任を持っていないので、これまでに比べるとより自分の時間をたくさん取ることができていると感じています。旅行やライブ、フェスが好きなので、休みを利用してよく行っています。月1回は休みを取り、趣味の旅行に行ったり、のんびり過ごすなど、忙しくてもリフレッシュすることができるような環境です。


横山:私は現在担任を持っていますが、全然休みがとれない環境ではありません。むしろ、休みは取りやすい環境で、プライベートも充実しています。
担任として様々な行事などの準備をするのは大変ですが、周りの先生方がサポートしてくださるので、一人で抱え込むことなく、とても助かっています。仕事とプライベートのバランスをしっかり取るように日頃から心がけています。


―瀬戸市に入庁してよかったと思うことを教えてください。
大嶽:人間関係の良さですね。本当に働く環境としては最高だと思っています。
園⻑先生も園長代理も、忙しそうではあるものの相談すると「いいよ!」と何でも話を聞いてくれるんです。働いているとどうしても悩んでしまうようなことがあるのですが、一人で抱え込まず、みんなで考えてくれるような理想の環境ですね。
また、先輩先生だけでなく、会計年度任用職員の先生も経験豊富な方が多いので、普段から色々とアドバイスを頂いたり、制作物も快く手伝っていただけます。
横山:本当に周囲を助けてくれる環境だなと思っています。大嶽先生も以前は担任をしていたのですが、自分のクラスを回しながらも私のクラスのことを気にかけてくれていて、適宜お手伝いしてくれたんです。私にとっては憧れの先生で、今こうして横で一緒にお話をしている間も大好きが溢れています(笑)
もちろん大嶽先生だけでなく、良い人に囲まれている、これに尽きますね。相談もできるし、助け合って働くことができる、瀬戸市で働いてよかったと思うポイントですね。

―保育士を目指す方々にメッセージをお願いします!
大嶽:保育士の仕事は大変なことも沢山ありますが、それ以上にやりがいのある仕事です。不安なこともあると思いますが、瀬戸市であれば周りの先生方が必ずサポートしてくれます。安心して飛び込んできてください!待ってます!
横山:先程もお話ししたとおり、瀬戸市の保育園はみんなで楽しく、支え合いながら働ける職場です。
私は保育士という職業を選び、子どもたちの姿を見ることで本当に保育士になって良かったと思っています。
素敵な仲間に囲まれて、ぜひ一緒に働きませんか?

―本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年1月取材)