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私たちの仕事は、行政経営・健康福祉・都市整備・教育など多岐にわたり、全て瀬戸市と市民の豊かな生活のためにあります。とは言え、まちづくりの主人公は市民ですので、市民の声に真摯に耳を傾けてニーズを拾い、課題を共有して現場で考え行動することを大切にしてください。瀬戸市役所職員は瀬戸市の成長を支える重要な役割を担っています。チャレンジ精神を持って積極的に学び実行し、瀬戸市を一緒に盛り上げていきましょう!

【採用担当者ブログ#01】公務員試験のイメージが変わる。対話重視の「温かい採用」。

瀬戸市役所

2026/03/22

人の人生に深く関わる採用という仕事に、悩み、葛藤しながらも、真摯に向き合ってきた瀬戸市役所の歴代担当者たち。

 

彼らが守り続けてきたのは、「あなた自身の言葉を聞きたい」という、温かい想いです。

 

スキルだけではなく、隣の人にそっと手を差し伸べられる優しさを求める瀬戸市。普段、なかなか聞くことができない、採用担当者の想いを聞いてみました。

歴代採用担当者の3名(右から、後藤さん、若村さん、三輪さん)

 

 

歴代担当者が語る、瀬戸市役所の「採用」に受け継がれる想い

今回お集まりいただいたのは、愛知県瀬戸市役所の現採用担当の後藤さん、三輪さんと前採用担当の若村さんの3名です。

 

「僕が採用事務に携わって初めて入ってきてくれたのが、三輪さんの代なんです。だから、すごく思い入れがありますね」と、少し照れくさそうに話す若村さん。

 

採用のバトンは、若村さんから後藤さんと三輪さんへと、確かに受け継がれてきました。それは単なる業務の引き継ぎではなく、瀬戸市が大切にしてきた「想い」のバトンでもあったのです。

 

それぞれの立場で採用に真摯に向き合ってきた3名が語る、仕事への覚悟、人物重視の採用の裏側、そして未来の仲間となる皆さんへの温かいメッセージをお届けします。

 

「絶対にやりたくなかった」—人の人生を預かる採用担当者の葛藤と覚悟

今でこそ、後輩たちに熱い想いを語る若村さんですが、意外にも最初は「採用担当者だけは絶対になりたくなかった」と言います。

 

ー採用担当者の仕事に対して、最初はどのようなイメージをお持ちでしたか?

若村:人事課に異動が決まった時、絶対に採用担当者ではなく、給与計算などの事務的な係に行きたいと思っていました。人の人生を左右するような、そんな責任の重い仕事は自分にはできない、と。人前で話すのも苦手で、当時は本当に震えちゃうくらいでしたから。

 

民間企業から公務員へと転職した若村さん。その背景には、利益を求める仕事の中で「本当に相手のためになる仕事がしたい」という強い葛藤がありました。だからこそ、人の人生に深く関わる採用という仕事の重みを、誰よりも感じていたのかもしれません。

採用担当時代の若村さん

 

その若村さんからバトンを受け取った後藤さんもまた、採用担当者への異動は予期せぬものだったと振り返ります。

 

後藤:育休から復帰して、ようやく職場に慣れてきた頃に「異動だよ」と肩をポンと叩かれました。温かく迎えてくれた職場を離れる寂しさや、これから採用という大役を担うことへの不安がいっぱいで。若村さんの後任というプレッシャーも大きかったですね。

 

人の人生を預かる仕事だからこそ、その責任の重さに悩み、葛藤する。彼らの言葉からは、採用という仕事に対する真摯な覚悟が伝わってきます。しかし、そんな彼らの意識を変えたのは、他ならぬ就活生たちの真摯な姿でした。

後藤さん(写真右)

若村:説明会に来てくれる就活生たちが、本当にまっすぐで、キラキラしていて。こんな子たちを前に、恥ずかしい姿は見せられない、誠実に対応しなければいけないと、自然と思うようになったんです。それが、自分の中での大きなターニングポイントでしたね。

 

SPI、3分間自己PR…瀬戸市が貫く「人物重視」の採用とは?

瀬戸市では、いわゆる「公務員試験」と呼ばれるような筆記試験一辺倒の選考ではなく、対話を中心とした「人物重視」の採用を貫いています。

 

ー瀬戸市が採用において「人物重視」を掲げる理由と、その具体的な取り組みについて教えてください。

後藤:書類だけでは、その人の人柄や魅力は決してわからないと考えています。例えば事務職の採用試験では、申し込みいただいた方全員と、一次試験でオンライン面接を行い、直接お顔を合わせてお話を伺うことから始めています。

 

その中でも特にユニークなのが「3分間自己PR」です。これは、決まった形式はなく、3分間という時間の中で、受験者が最も得意な方法で自分を表現してもらうというもの。運動しながらだったり、紙芝居形式だったり、毎年本当に多様なPRが見られるそうです。

 

後藤:さらに、インターンシップの運営一つをとっても、私たちは「学生のために何ができるか」を常に考えています。以前、グループワークが中心のインターンシップで、私が「グループごとに机を分ければいい」と考えていた時、若村さんが「せっかくだから、お昼休みは全員で交流できるように、別の大きな机を用意しよう」と提案してくれたんです。実際に、参加した学生から「全員と話せてよかった」という声をもらい、相手の立場に立って考えることの大切さを改めて学びました。

 

三輪:私も、自分が就活生だった時、瀬戸市の面接官や職員の方々がとても優しく、気さくに話しかけてくれたことを覚えています。「公務員は堅い」というイメージがあったのですが、そのギャップに驚き、リラックスして試験に臨むことができました。最終試験などで少し変わった質問があるのも、マニュアル通りの回答ではなく、その人自身の考え方や人柄を知りたいという思いの表れなのだと感じます。

三輪さん(写真右から二人目)

 

手法は時代に合わせて変化させながらも、その根底にあるのは「あなたのことをもっと知りたい」という、温かく、一貫したメッセージ。それが、瀬戸市が受け継いできた「人物重視」の採用の核心なのです。

 

求めるのは隣の人に手を差し伸べられる、あなたらしさ

多様な個性を尊重する瀬戸市。では、歴代担当者の方々は、どのような人と「一緒に働きたい」と考えているのでしょうか。

 

ー皆さんが考える、瀬戸市で輝ける人物像とはどのようなものでしょうか?

若村:一緒に働いていて楽しいと思える人、そして何より、困っている人がいたら自然に手を差し伸べられるような人がいいですね。僕が考える公務員の理想像は、道端で転んでしまったお年寄りに「大丈夫ですか?」と、何も考えずに声をかけられるような人。知識やスキルも大切ですが、その根底にある優しさや思いやりが、この仕事では何よりも重要だと感じています。

 

後藤:若村さんの話にも通じますが、まずは挨拶がしっかりできること、そして人の話を素直に聞けること。当たり前のことかもしれませんが、とても大切です。瀬戸市役所には、若村さんのように熱い想いを持った先輩がたくさんいます。その想いを素直に受け止めて、一緒に行動してくれるような方だと嬉しいですね。辛い時には「辛い」と言える素直さも、長く働き続ける上では必要だと思います。

 

三輪:お二人がおっしゃる通りだと思います。瀬戸市の職員は、研修などで他の自治体の方と集まると「個性的でバリエーション豊かだね」とよく言われるんです。それは、多様な個性を受け入れる風土がある証拠だと思います。だから、完璧である必要は全くありません。あなたらしい「個性」を、ぜひ大切にしてほしいです。

若村さん(左)と後藤さん(右)

 

彼らの言葉から浮かび上がってくるのは、決して完璧な優等生ではなく、人間味あふれる、親しみやすい仲間の姿。互いの個性を尊重し、支え合いながら働く。そんな職場環境が瀬戸市にはあるようです。

 

答えのない仕事だからこそ。ワークライフバランスとモチベーションのバランス

公務員の仕事は、民間企業のように明確な売上目標があるわけではありません。市民のために良かれと思って行った施策が、すぐに成果として現れるとは限らない。そんな「答えのない仕事」だからこそ、モチベーションを維持することの難しさもあると若村さんは語ります。

 

若村:モチベーションの維持は、正直に言って難しいです。民間企業のように数値目標があるわけではないので、どこまでやっても完璧なゴールというのはありません。常にフワフワした不確かな感覚の中で、自分で自分を奮い立たせなければならない。でも、その分、窓口で市民の方から「ありがとう」と直接言っていただけたり、自分の仕事が少しでも誰かの役に立ったと実感できた時の喜びは、何にも代えがたいものがあります。

 

近年、ワークライフバランスを重視する就活生が増えていることについて、3人は「当然のこと」と受け止めています。むしろ、持続的に市民のために働き続けるためには、オンとオフの切り替えが不可欠だと考えています。

 

若村:昔のように「仕事に人生を捧げる」という働き方ではなく、仕事は仕事、プライベートはプライベートでしっかり充実させたいという考え方は、とても健全だと思います。私たちも、職員が定時で帰れるように仕事の進め方を工夫するなど、職場全体で働きやすい環境づくりに取り組んでいます。長く走り続けるためには、心と体の両方の健康が大切ですからね。

 

公務員の仕事は短距離走ではなく、長期にわたるマラソン。だからこそ、自分自身の心と体を大切にしながら、持続可能な働き方を見つけていく。そのためのサポート体制が、瀬戸市には整っているようです。

 

歴代担当者から、未来の仲間へ。後悔しない就職活動のためのメッセージ

最後に、これから就職活動に臨む皆さんへ、3名から心のこもったメッセージをいただきました。

三輪:私から伝えたいのは、「後悔しない就職活動をしてほしい」ということです。これほど多くの企業や社会について、時間をかけて知ることができる機会は他にありません。早く内定をもらって終わりにするのではなく、時間が許す限り、色々な場所に足を運び、色々な人の話を聞いてみてください。その経験は、必ずみなさんの将来の糧になるはずです。

 

後藤:ありのままの自分で、自分の言葉で想いを伝えてほしいです。今はYouTubeやAIなど、就活のノウハウはたくさんありますが、私たちが知りたいのは、そうしたテクニックではありません。あなたがこれまで何を考え、何を感じてきたのか。飾らない、あなたの本当の言葉を聞かせてください。

 

若村:僕からは二つです。一つは、「誰と働くか」を大切にしてほしいということ。仕事の内容は異動で変わりますが、「人」はそう簡単には変わりません。だからこそ、三輪さんが言ったとおりいろいろな場所に足を運んで、1人でも多く、実際に働いている職員、まずは採用担当者と話してみてください。採用担当者は、その組織の「顔」です。その人たちと「一緒に働きたい」と思えるかどうかを、自分の心に問いかけてみてほしいです。

 

もう一つは、「自己分析」にじっくり時間をかけてほしいということ。僕自身、新卒の時にこれを怠って後悔した経験があります。自分が何に喜びを感じ、どんな人生を送りたいのか。この機会に深く自分を見つめ直すことが、後悔のない選択につながるはずです。

 

三者三様の言葉の中にも、共通していたのは「あなた自身の心で感じ、自分の言葉で語ってほしい」という温かいメッセージでした。

 

瀬戸市役所の採用担当者たちが紡いできた想いのバトン。それは、単に優秀な人材を選ぶだけでなく、一人の人間として就活生に真摯に向き合い、その人らしいキャリアを歩んでほしいと願う、優しさに満ちたものでした。もしあなたが、この記事を読んで少しでも心が動いたなら、ぜひ一度、瀬戸市役所の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。そこにはきっと、あなたの「ありのまま」を受け入れてくれる、温かい仲間たちが待っているはずです。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年12月取材)

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